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第百十二回:ピヨピヨ異業種体験記(出版業界編)


今日は2025年7月23日です。書籍の発売日(8月29日)に向けて、とても充実した日々を送っております。どれくらい充実しているかというと『RAIDOU Remastered: 超力兵団奇譚』をやる暇がないくらいです。あまりにも間が空き過ぎて、そろそろ操作方法を忘れそうです。マジで。そんな与太話をしたところで、今回もゆるく行ってみましょう。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。みなさんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!


はじめに


栄えある百十二回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!

ピヨピヨ異業種体験記(出版業界編)

です。

ご縁がありまして『「分かった!」と思わせる説明の技術 知識ゼロの相手にも伝わるようになる本』という本を書かせていただきました。
その過程で「ほへ~、出版業界って、こうなっているんだ。おもしろっ!」となったことが結構ありましてね。
今回のコラムでは、大人のキッ〇ニア体験……じゃなかった、初出版を通して分かったことを異業種体験記として書いてみます。

ちなみに、お忙しい人に向けて先に結論を書いておくと、今回のコラムで言いたいことは

「分かった!」と思わせる説明の技術 知識ゼロの相手にも伝わるようになる本』を読んでほしいなぁ(人´∀`)でへへ

です。
そうです。
宣伝ですよ、宣伝。
今回のコラムは本を宣伝するために書きました。
最後まで読んでくださる方は、それを知らないことにして読み進めてください。


最初に留意事項を書いておくね


最初に今回のコラムを読む上での留意事項を書いておきます。

まず「商業出版」という用語の意味を押さえておいてください。
商業出版は、ザックリ言うと

出版社さんがお金を出して本を作ってくれる

出版方法です。

出版社さんがお金を出してくれるので、著者である私が貧乏人でも問題ありません。
私が一文なしでも本は出来上がります。

その代わり、ほとんどすべてのことに対する決定権が出版社さんにあります。
著者が「絶対これにする!これじゃないと許さん!」と言えるのは原稿の中身くらいですね。
※著者の意見を尊重してくださることも多いですけどね。決定権自体は出版社さんにあります。

あと、今回のコラムでは「翔泳社」という表現が、たまに出てきます。
翔泳社さんは今回の本を作ってくれた出版社さんです。
「翔泳社」と出てきたら「出版社」と読み替えてください。
「出版社」と書かないで「翔泳社」と書いている理由は「お世話になっているし、少しくらい宣伝しておいてやるか(--ゞ」と思ったからです。

以上が留意事項です。
それを踏まえて出版業界「なるほど!」話を読み進めてください。


商業出版とは何ぞや?


最初に「なるほど!」となったのは商業出版のビジネスモデルです。

本、特にビジネス書において一番重要なのは何でしょうか?
そうですね。中身の文章(原稿)です。
原稿が良ければ「面白い本だ!」と評価されて売れます。
原稿が良くなければ「つまらない本だ!」と評価されて売れません。
そのように私は考えていました。

その考えも決して間違いではないと思いますけどね。
実際の仕組みは、もうちょっと奥深かったです。

商業出版とは何か?
それは

コラボ商品の開発

です。

例えば、そうですね。

ピヨ太君はケーキ屋さんをやっています。


コラム112_1

ピヨ子さんは某・大手コンビニチェーンを経営しています。


コラム112_2

ピヨ子さんはピヨ太君の作ったケーキの味をメッチャ気に入りました。


コラム112_3

そこで、ピヨ子さんはピヨ太君に提案しました。
「お金は私が出すし、儲かったら分け前もあげるから、コンビニで売る冷凍ケーキを一緒に作らない?」と。


コラム112_4

ピヨ太君は「なんか面白そう」と思って、その話に乗りました。
コンビニで売る冷凍ケーキ「ピヨ太のケーキ屋さんの冷凍ケーキ コンビニエディション」をピヨ子さんと一緒に作ることにしたのです。


コラム112_5

冷凍ケーキ自体はピヨ太君が中心になって作ります。
なんてったって「ピヨ太君のケーキ」をコンビニ向けにするわけですからね。
ケーキ自体の味とか見た目はピヨ太君のこだわりを活かします。

それ以外の部分、冷凍ケーキの名前とかパッケージとか宣伝方法とかはピヨ子さんが中心になって決めます。
ピヨ子さんがお金を出して、ピヨ子さんが経営するコンビニチェーンのブランドで出すわけですからね。
ケーキ以外の部分はピヨ子さんの考えが優先されます。

商業出版の仕組みは、これと同じです。

ピヨ太君:著者
ピヨ子さん:出版社
開発する冷凍ケーキ:著者が書いた文章(原稿)
冷凍ケーキの商品名:本のタイトル
冷凍ケーキの商品パッケージ:本の表紙(カバー)とか


のイメージです。

今回の経験を通して、そのように私は理解しました。
私の名前が大々的に表に出ますし「佐々木真の本!」みたいな認識のされ方をするでしょうけどね。
本を作って売る流れで私の果たした役割は、多めに見積もっても、せいぜい3割くらいだと思います。


編集者さんのお仕事


次は、商業出版における最重要人物、編集者さんの話です。

編集者さんのお仕事ってイメージできますか?
私が元々持っていたイメージは

著者が書いた文章にアドバイスをして、より良いものに育ててくれる人

でした。
ヘボい文章を書いたら「ボツ!(--)」とか言って書き直させるのが仕事の人ですね。

それも決して間違いではなかったのですが……仕事の一部でしかありませんでした。
実際の編集者さんは

本作りにおけるトータルプロデューサー

です。

本作りには、とても多くの人が関わっています。
例えば

・デザイナーさん(アートディレクターさんとかイラストレーターさん等も含む)
・DTPさん(本文とかのレイアウトをしてくれる人?実は、よく分かっていません)
・校閲・校正する人(大雑把に言うと、原稿の間違い探しをしてくれる人)
・印刷所の人
・マーケターさん
・営業さん
・経営者(お金を出すか決める人)
・法務の人?(契約書とかを用意してくれたりする人)


などです。
私が把握していないだけで他にもいるかもしれません。

これだけ多くの人が関わっているにもかかわらず、私が直接やり取りしたのは編集者さん1人だけです。
それが意味するところは

関係各所とのやり取りは全部、編集者さんがやってくれた

です。

これだけでも、メッチャやること多そうじゃないですか?
それに加えて、企画を立てたり、会議に参加したり、その他の細々とした雑務っぽいこともやっているみたいです。

それだけ多くのことを、担当している企画の数に応じて並行してやっているわけです。
「楽しそうでもあるけど、自分には(特にスケジュール調整とかが)できないだろうなぁ(--)」と思いながら担当編集者さん(北澤さんと言います)がてんやわんやしているのを眺めていました。
頑張れー。

かなり大雑把に分けちゃいますが、役割としては

著者:本を書く人
編集者:本を作る人


ですね。
とっても面白くてタメになる文章を書いたのは「私+編集者さん」の手柄ですが、それが素晴らしい本に仕上がったのと、たくさんの人に届く(願望)のは「編集者さん+私以外の関係者」の手柄です。


タイトルの話


これ、出版業界に関わりのある人なら「そんなの当然でしょ」だと思いますが、関わりのない人からすると「マジっすか!?」なことNo.1じゃないでしょうか。
なんと!

本のタイトルは著者が決めていない

のです。

とはいえ、商業出版をコラボ商品開発と捉えたら、合点がいくのではないでしょうか。
翔泳社さんのブランドで出版するのですから、タイトル(商品名)の決定権を翔泳社さんが持っているのは、私的には納得です。

タイトルを考えるにあたって、著者である私もアイディア出しをしたり、あーだこーだ意見を言ったりはしました。
ただし、それは、あくまで参考意見を出しただけです。
中心になって考えたのは編集者さんです。
それを翔泳社さんの会議の場に出して、あーだこーだ意見を言い合ってもらって最終決定しました。

だから、タイトルを『「分かった!」と思わせる説明の技術 知識ゼロの相手にも伝わるようになる本』に決めたのは翔泳社さんです。
「とっても良いタイトルだ!」と思ったら、翔泳社さんを褒めてあげてください。
「佐々木さんのセンスが光ったタイトルですね!」とか言われると、私は反応に困っちゃいます。
「あっ……どもっす(^^;(決めたの私じゃないんだよなぁ)」みたいな反応になると思いますよ。

なお、タイトルは、めーーーーーっちゃ、いろいろ考えられた末に決まりました。
最終的に決まるまでに編集者さんと私で出した案の数は、何百という単位です。
例えば

「分かった!」と思わせる説明の技術

の部分ですが「思わる」を「思わる」に変えて

「分かった!」と思われる説明の技術

にすると印象が変わりませんか?
あるいは「!」を抜いて

「分かった」と思わせる説明の技術

にすると印象が変わりませんか?
冗談抜きで、1文字単位で「これで良いのだろうか?」を検討しています。

客観的な評価は分かりませんけどね。
私も一緒に考えたので、タイトルに愛着はあります(*´ェ`*)


表紙(カバー)の話


次は表紙(カバー)の話です。
これもタイトルと同じです。
翔泳社さんが決めました。

表紙(カバー)に関しては、何案か見せていただいて「佐々木さんは、どれが好みですか?」と参考程度に聞かれたくらいです。
ある意味、他人事で無責任な感想を言っただけで終わりました。

何も苦労していないこともあって、表紙(カバー)に関しては、タイトルほどの愛着はありません。
ただし、それは、あくまで私の話です。
編集者さんにとってはタイトルに負けないくらい、デザイナーさんにとってはタイトルなんて比じゃないくらいの愛着があるはずです。
なんせ、メチャメチャ考えられていますから。

例えば、今回の表紙(カバー)のデザインは


コラム112_6

なのですが、パッと見で「分かった!」の文字に視線が行きませんか?
そんな視線の動きをはじめ、本屋さんに並べられたときの見え方、本屋さんに来た人が通りすがりに一瞬だけ見たときの印象など、ド素人の私では絶対に考えなかったであろうあれやこれやまで考慮して総合的に判断された上で「これで行こう!」と決まっています。
もちろんデザイン自体も、ド素人の私では理解できていない意図がたくさん込められているはずです。

先ほど「表紙(カバー)に関しては、タイトルほどの愛着はありません」と書きましたが、それは、あくまで「自分の創作物」としての愛着です。
「私が書いた文章を彩るために、こんなに頑張ってもらった!感謝!」という意味では、メッチャ愛着があります(*´ェ`*)


原稿の話


さて、次は、私が一番頑張った部分、原稿の話です。

本1冊分の原稿を書いてみた率直な感想は「メッチャ大変だった気もするけど、余裕だった!」です。

インターネットで下調べしたところ、執筆期間の目安は3~6ヵ月くらいらしいと分かりました(もちろん個人差はあります)
編集者さんからは「10万字くらいを目安に書いてください」と言われました。

それを聞いたとき「ぶっちゃけ余裕でしょ(--)」と思ったのです。
わわわIT用語辞典のコラムは1つあたり5,000文字くらいです。
それを1日かけずに書いています。
10万字ということはコラム20個分です。
最短で20日で書けるはずです。
念のために10日くらい余裕を見ても1ヵ月で書きあげられます。
ちょろいなっ!

余裕で無理でした(ヾノ・∀・`)ムリムリ

私の計算は、例えるなら、100メートル走の選手が1万メートル走れと言われて「100メートルを10秒で走れるから、1万メートルなら100倍だから1,000秒くらいかな?余裕を見て1,500秒(25分)もあれば走り切れるか」と考えるようなものだったのです。
机上の空論を地でやりました(--;

そんなわけで、当初考えていたより大変だったのですが、今の私は「余裕だった!」と思っています。
理由は、もう書き終えたからです。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ってホントなんだな~と、しみじみ感じています。

ちなみに、書きあがった原稿は私の最高傑作です。
客観的な評価は分かりませんが「今の私から、これ以上のものは出てこない(--)」と自信を持って言える出来です。

正直に言えば、内容自体のレベルは、わわわIT用語辞典に載せているコラムと、そこまで大きな差はありません。
コラムだと5,000文字で一貫性を取っていますが、それを10万字(いろいろ削って最終的には7~8万字)でやっただけの違いです。

ただし、文章としての完成度は段違いです。
正確な数は覚えていませんが、おそらく10回以上は推敲しましたからね。
私が無料で公開しているどの文章よりも「読みやすいけど読み応えのある文章」になっていると自負しています。

てか、10回以上推敲したのに、多くても2、3回しか推敲していない普段の文章と同じレベルだったら哀しいっす(T^T)


たくさん売れてほしい


お次は願望の話です。

実は私、がっついているように見られるのが好きではありません。
ええかっこしいなのです。
だから今回の企画も、最初は「トータルで黒字で、担当編集者さんの社内評価が少しは上がるくらい売れてくれれば良いかな(--ゞ」と思っていました。

ただね~。
実際にやってみて、考えが変わりました。
メッチャ売れてほしい!p(>O<)q

私の著作として『「分かった!」と思わせる説明の技術 知識ゼロの相手にも伝わるようになる本』は世に出ます。
だから、実際は翔泳社さんの商品かもしれませんが、私は「私の本」だと思っています。

そのため、感覚としては「みんなが私のために頑張ってくれている」になるのです。
その結果「私のために頑張ってくれている、みんなにも喜んでほしい!」となっています。

それじゃあ、その人たちが喜ぶのは何か?と言えば、やっぱり本がたくさん売れることじゃないですか。
ということで、心情的には少し抵抗があるのですが、メッチャ本の宣伝をしようと決めました。
当分の間、X(旧:Twitter)でも本に関する投稿が増えるはずです。
広い心でご容赦いただければと思いますm(__)m

その代わり!m(--)m

……というわけでもありませんが、みなさんにも楽しんでいただけるように頑張ります。
「宣伝でもあるけど、コンテンツとしても成立しているよね」となるように頑張るので、よろしくお願いシャス!


これをしていただけると泣いて喜ぶ


最後に「これをしてもらえると、とっても嬉しい!泣いて喜ぶ!」な話をさせてください。
やっていただけると泣いて喜ぶくらい嬉しいのは

1.予約してあげる
2.Amazonとかのレビューを書いてあげる
3.SNSで拡散してあげる


の3つです。

詳しいことは私も知らないのですが、発売前の予約数が多いと、翔泳社さんが「おっ、この本は売れそうなんじゃね?」と思ってくれるっぽいです。
その結果、期待度が上がって、今まで以上に営業に力を入れてくれる(こともある)みたいですね。
これが「1.予約してあげる」の話です。
※注意点として、ここら辺の方針は出版社さんによると思います。「予約数より書店で売れる数の方が大事!」と考える出版社さん(とか著者さん?)もいるはずです。

※もちろん「予約は面倒くさいからしないけど発売したら買ってあげるね!」でもメッチャ嬉しいです(人´∀`)


次に「2.Amazonとかのレビューを書いてあげる」ですが、なんか短期間でたくさんのレビューが付くと検索時の順位が上がったり、あとは単純にレビュー数が多いと本の信頼度が上がったり、なんかいろいろあるみたいです。

最後に「3.SNSで拡散してあげる」ですが、これは言わずもがなですね。
今の時代、SNSの宣伝効果はバカになりません。
多くの人に読んでもらうためには、多くの人に知ってもらう必要があります。
そのお手伝いをしていただけるのは、とってもありがたいことでございます。

ちなみに、今回書いたのは発売前(あるいは発売日前後)にやっていただけると、とっても嬉しいことです。
発売してからやっていただけると嬉しいことは……何でしょうね?
まだ発売してないから分からないや(^^ゞ


まとめ


今回は

ピヨピヨ異業種体験記(出版業界編)

というテーマで好き勝手に語ってみました。

今回のコラムの結論は

「分かった!」と思わせる説明の技術 知識ゼロの相手にも伝わるようになる本』を読んでほしいなぁ(人´∀`)でへへ

です。
はい、力いっぱい本の宣伝のために書いたコラムでした。

とはいえ、読んでくださった方にも楽しんでいただけるように頑張ったつもりです。
少しでも商業出版の雰囲気が伝わったら嬉しいです。


宣伝


改めまして、宣伝タイムです。
「分かった!」と思わせる説明の技術 知識ゼロの相手にも伝わるようになる本』という本を書きました。
2025年8月29日発売です。
「読んでやっても良いよ」という方は予約していただけると嬉しいです。

※画像をポチっと押すと、Amazonさんに移動します。
コラム112_7

実は、内容を触りだけでも紹介しようと思ったのですが、一言でネタバレできちゃうので止めました。
その「一言」を核として「説明というものを、こう捉えて、こんな考え方をしよう」という話をしています。
「こんな考え方」が本書のメインであり、私がみなさんにお伝えしたいことです。
あとは「こんな考え方」の実践として「こんなやり方」を紹介していて、そこに、ちょこちょこ「わわわIT用語辞典では、こんなことをやっているよ」な事例を挟んでいます。
それ以外にも何かいろいろと書いてありますが、それは読んでのお楽しみ、ということにしておいてください。

ちなみに、もったいぶった「一言」は目次のどこかに書いてあります。
気になる方は目次を見て推測してくださいませ(目次はAmazonさんでも確認できます)

あと(ハウツーっぽい内容も載っているけど)ハウツー系というよりは読み物系です。
わわわIT用語辞典のコラムがパワーアップして、ボリュームアップして、1つの本になったイメージです。
たくさんの人に読んでもらいたいと思っていますが、一番は、わわわIT用語辞典のコラムのファンに楽しんでもらえることを期待して書きました。
そんな感じっ(--)ノ



思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。

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