第百十回:今の生成AI市場って焼き畑農業っぽくない?(2025年5月時点の所感)
今日は2025年5月13日です。ちょっとだけ大ピンチです。『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』をまだクリアしていないのに『RAIDOU Remastered: 超力兵団奇譚』というゲームを予約注文してしまいました。発売日は6月19日です。それまでに『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』をクリアしなくては、いけません。これは仕事してる場合じゃないっすね!そんな半分本気な冗談を言ったところで今回もゆるく行ってみましょう。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。みなさんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!
はじめに
栄えある百十回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!
今の生成AI市場って焼き畑農業っぽくない?(2025年5月時点の所感)
です。
昨今のAIブームに対して、個人的に「これって大丈夫なんだべか?」と思っていることがありましてね。
とはいえ、私はAIに関してド素人です。
大々的に問題提起したり意見を言えるほどの下地がありません。
そこで、備忘録も兼ねてコラムにメモっておくことにしました。
ということで、今回のコラムは「それって私の感想です」です。
的外れなことを言っていても、広い心で許してやってください。
あと、お忙しい人に向けて先に結論を書いておくと、今回のコラムの結論は
今の流れだと、そのうち情報を発信する文化が廃れて、それに伴い生成AIも廃れる気がしているんだけど、そんなことはないのかな?
です。
最後まで読んでくださる方は、この結論を知らないことにして読み進めてください。
最初に用語の定義をしておくね
まずは認識を合わせておきましょう。
今回のコラムでは、AIを
自分で考えたり判断したりしているように見える、知的労働っぽいことができる機械とかプログラム
と定義します。
ピンと来ない人は
自分で考えるコンピュータ
と解釈してください。

生成AIは
絵を描いたり、文章を作ったり、音声や動画を作ってくれたりするAI
です。

人によっては違う定義付けをしているかもしれませんけどね。
今回のコラムでは、そのように定義します。
また、一口に「生成AI」と言ってもいろいろありますが、今回は主に「文章で質問すると、情報を返してくれるやつ」を意図しています。
ChatGPTさんのように、話し相手になってくれつつ、その気になれば調べ物でも使える(かもしれない)やつです。
情報の発信に対して「バカらしくて、やってらんね」となるのではないか?
生成AIさんは、インターネット上に転がっている情報を学習して、賢くなっていきます。
もちろん、インターネットからだけ情報を得ているわけでは、ありませんけどね。
インターネット上にある情報も学習に使っています。
ここで気になるのが、ホームページとかブログとかで公開した情報を勝手にAIさんの学習に使われた人(サイト運営者)の気持ちです。
※「サイト」が何か分からない人は「ホームページ」と読み替えてください。
現状、自分が公開した情報をAIさんの学習に使われても、サイト運営者には何のメリットもありません。
あくまで「私が把握している限りは」の話ですけどね。
少なくとも私は、私が公開した情報をAIさんの学習に使われるメリットを感じていません。
AIさんは、お金を払ってくれないですよね。
AIさんの学習に使われても、金銭的なメリットはありません。
AIさんは、どこのどんな情報を学習に使ったか(こちらから聞けば言うかもしれないけど)基本的に言いませんよね。
AIさんの学習に使われても、サイトの宣伝にはなりません。
自分が発信した情報をAIさんの学習に使われても、サイト運営者には何のメリットもないのです。
しかも、AIさんの学習に使われないように対策するのは、現実的に(多分)不可能です。
自分が運営するサイトに100%のAI対策をしても無駄です。
100%のAI対策をしているサイトで公開している情報を誰かが自分のサイトで引用して、その情報をAIさんの学習に使われたら、結果として100%のAI対策をしているサイトで公開している情報が学習に使われてしまいます。
自分が一生懸命頑張って生み出したものを、AIさんは、パクって、加工して、我が物顔で語ります。
しかも、それを防ぐ術がないのです。
サイト運営者が「情報発信なんて、バカらしくて、やってらんね(-A-)」と思っても不思議ではない状況です。
ちなみに、誤解しないでいただきたいのですが「AIによる学習の是非」や「現状のAIの学習の仕方(学習データの入手方法)の良し悪し」について語りたいわけではありません。
「AIが学習できないように法律で規制しろ!」みたいな話でもありません。
私が言いたいのは
現在の状況って、情報発信者の「情報を発信しよう」というモチベーションを下げる気がするのよね
です。
ルールとかマナーとか倫理観とか法的根拠は全部置いておいて、単純に「今の状況が、情報発信に対するモチベーションに、どのような影響を与えているか」の話をしています。
だから「AIにガンガン学習させようぜ!」派と「AIの学習を規制しろ!」派で喧嘩しないでくださいね。
繰り返しになりますが、良し悪しを論じたいわけではありません。
「現在の状況を、私は、このように分析しているよ」という話です。
あと、参考までに、私はAIさんに(「わわわIT用語辞典」のコンテンツを)学習される側の立場です。
勝手にAIさんに学習されることに対して、良い印象は持っていません。
理由は「こっちがオリジナルなのに、世間の評価はAIさんの方がオリジナルみたいになっていることがあるから」です。
例えるなら「個人商店で生み出した画期的な新商品が大企業にパクられて、しかも、大企業の方が本家みたいになっている状況」における個人商店の気持ちに近いと思います。
とはいえ、何かを学んで、自分の中で咀嚼して、自分なりに加工して発信するなんてことは人間様だってやっています。
ド素人の私から見ると、AIさんがやっていることは、それと同じです。
だから、学習の仕方というか、情報の加工自体は、そこまで問題だとは思っていないのですけどね。
私が「わわわIT用語辞典」のコンテンツをAIさんに学習されることに否定的なのは
1.学習に使うことに対して対価が発生していない(相手が人間の場合は広告収入や口コミなどで何らかの対価が発生し得るが、AIさんの場合はそれがない)
2.パクりと言えるくらい似通った情報を発信できるから、発信元であるこっちの情報の価値が相対的に下がる可能性がある
が理由です。
要は
学習に使われても何の得もないどころか損する可能性がある
のが嫌です。
AIさんが学習に使える情報源がなくなる(減る)のではないか?
前の節で
AIさんにパクられまくったら、情報発信に対するモチベーションが下がるんじゃないかな?
な想像を語りました。
もし実際にそうなったら、少しずつかもしれませんが発信される情報は減るでしょう。
それに伴い、AIさんも少しずつ使い物にならなくなる気がしています。
例えば、ニュースです。
今までは記者の方が頑張って調べて、ニュースサイトで情報を公開していました。
ところがどっこい、AIさんがそれを学習して発信します。
多くの人がAIさんから情報を得るようになった結果、ニュースサイトを見る人がいなくなりました。
ニュースサイトは潰れました。
問題は、この後です。
AIさんの学習元がなくなりました。
そうすると、AIさんは最新のニュースをお届けできませんよね。
現実世界に関することは、現在のAIさんでは一次情報(オリジナルな情報)を提供できません。
AIさんが使い物になるためには、AIさんに一次情報を提供する人が必要です。
人間様の情報発信に対するモチベーションが下がった結果、AIさんに一次情報を提供する人がいなくなり、AIさんが使い物にならなくなる事態を懸念しています。
どんな未来が待っているのかな?
前の節までで
AIさんにパクられまくったら、情報発信に対するモチベーションが下がるんじゃないかな?その結果、情報発信してAIさんに一次情報を提供する人が減るんじゃないかな?それに伴い、AIさんが使い物にならなくなるんじゃないかな?
な想像を語りました。
それが現実になったら、行きつく先は
情報を発信する文化の衰退と、AIのポンコツ化
です。
……と私は考えたのですが、実際のところ、どうなんでしょうね(--?
小説を書いたり、絵を描いたりといったフィクションの世界を生成する分には一次情報がなくても大丈夫かもしれませんけどね。
ニュースだったり、機械を操作していて原因不明のエラーが発生した際の調査方法だったりは、一次情報の供給が必要なはずです。
あくまでAIド素人である私の目から見ての感想ですが、今の生成AI周りの状況って
世の中にすでにある一次情報を食い漁っている焼き畑農業
に見えるのですよね。
世の中に一次情報が増えなくなったら、AIさんは、いずれ一次情報を食い尽くします。
そうしたら、それ以上AIさんは賢くならないじゃないですか。
一次情報の供給を途絶えさせないためには
1.人間様が一次情報を提供したくなる仕組みを用意する
2.人間様に頼らずにAIさん自身で一次情報を生成できるようにする
のどちらかが必要になる気がするのですが、世間に公開されている範囲では、まだ実現していません。
きっと今この瞬間も世界中の賢い人たちが考えてくれているとは思うのですけどね。
「今のままだとヤバくない(--?」と少し不安を覚えています。
まとめ
今回は
今の生成AI市場って焼き畑農業っぽくない?(2025年5月時点の所感)
というテーマで好き勝手に語ってみました。
今回のコラムの結論は
今の流れだと、そのうち情報を発信する文化が廃れて、それに伴い生成AIも廃れる気がしているんだけど、そんなことはないのかな?
です。
現実問題、発信した情報がAIさんの学習に使われるのは避けがたい状況です。
発信した情報がAIさんの学習に使われることで不利益しか被らないのであれば、情報発信に対するモチベーションは下がるでしょう。
その結果、一次情報の発信が減れば、AIさんが学習できる情報が減ります。
それに伴い、AIさんが陳腐化してしまう可能性があります。
もし、そうなったら、待っているのは
情報を発信する文化の衰退と、AIのポンコツ化
です。
それを避けれるには……どうすれば良いのでしょうね(--?
個人的には
1.人間様が一次情報を提供したくなる仕組みを用意する
2.人間様に頼らずにAIさん自身で一次情報を生成できるようにする
のどちらかが必要な気がしています。
私はAIド素人ですし、な~~~~~~~んの根拠もありませんけどね。
2025年5月時点で私は、そのように考えました。
今回のコラムは何かの勉強になるような内容ではなくてゴメンなさいね。
今回のコラムをきっかけにして、あなたなりに未来を想像してもらえたら嬉しいです。
蛇足なおまけ
最近、ちょっと先の未来を考えることが多くてですね。
その流れで、今回のコラムのようなことを考えました。
上の方でも書きましたが「わわわIT用語辞典」はAIさんに学習される側です。
あまり気分は良くない状況ですが、その流れに逆らうのも難しいだろうと考えています。
そんなこんなで、現状を踏まえて、今後の展開をあれやこれやと考えている状態です。
個人的な印象ですが「AIを使いこなして差をつけよう」みたいな時期は終わった気がしています。
これからは「AIを使いこなせる人が大部分」「AIでまかなえる部分では差をつけられない」という前提で「どこで差をつけるか?」を考えるべき時期じゃないですかね。
思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。






