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第九十六回:「賢い人は難しいことを簡単に説明できる」について思うこと


今日は2024年1月12日です。最近コラムの更新頻度が高いですね。ちょいちょい書きたいネタが出てくるので更新していますが、多分また更新ペースが落ちます。そんな後ろ向きな予告をしたところで今回もゆるく行ってみましょう。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。みなさんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!


はじめに


栄えある九十六回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!

「賢い人は難しいことを簡単に説明できる」について思うこと

です。
今回もITと関係ないネタですが、どーんまい。

つい先日、某・140文字くらいでお気持ち表明できるWebサービスにて、とある方の「難しい言葉をいっぱい言うのは簡単」「わかりやすく伝える方が頭良い」という発言に対する、たくさんの方のお気持ち表明を目にしました。
それを見て「私もお気持ち表明したい!」と思ったのですが、公の場で言うのは何となく怖いので、自分が運営している場所でコッソリ言ってみます。

なお、お忙しい人に向けて先に結論を書いておくと、今回のコラムで言いたいことは

「賢い人は難しいことを簡単に説明できる」じゃなくて「説明能力の高い人は難しいことを相手に伝わるように説明できる」だよね

です。
最後まで読んでくださる方は、この結論を知らないことにして読み進めてください。


難しいことを簡単に説明できる人は「目的意識が高い」


あくまで私個人の考えですが、難しいことを簡単に説明できる人は

目的意識が高い

と思っています。

「伝える」と「伝わる」は違います。

「相手に伝える」を目的とした場合、自分主体で問題ありません。
自分の言いたいことを言いたいように言えば良いです。
伝達すればミッション・コンプリートです。
伝えた内容を理解するのは相手に頑張ってもらいましょう。

目的が「相手に伝わる」になると自分主体では問題が生じます。
相手が理解することを目的とした場合、相手が理解できないことは言えないからです。
相手が知らない単語は使わない方が良いでしょう。
もし使うのであれば前準備としてその単語の意味を説明してあげる必要があります。

多くの場合、説明の目的は「伝わる」です。
言ったことを相手が理解してくれないと意味がありません。

難しいことを簡単に説明できる人は「伝わる」という目的に焦点を当てています(多分)
だから実際には「簡単に説明しよう」とは思っていません。
「相手に伝わるように説明しよう」と思っています。

例えば、とある現象を「メイラード反応みたいなものですよ」と説明したとしましょう。
「メイラード反応」の意味を知らない人は「何を言ってるの?訳が分からん」となるでしょう。
でも料理人の方であれば「あぁ、アレみたいなものか」とピンと来るはずです。

ここで質問です。
「メイラード反応みたいなものですよ」という説明は、とある現象を「簡単に説明」しているでしょうか?

難しいことを簡単に説明できる人は、料理人に対しては「メイラード反応みたいなものですよ」という説明をします。
多分、伝わるからです。

料理とか科学に詳しくない人に対しては「メイラード反応みたいなものですよ」という説明はしません。
多分、伝わらないからです。

難しいことを簡単に説明できる人は「簡単に説明しよう」とは思っていません。
「相手に伝わるように説明しよう」と思っています。


難しいことを簡単に説明できる人は「要約のスキルが高い」


あくまで私個人の考えですが、難しいことを簡単に説明できる人は

要約のスキルが高い

と思っています。

みなさんは小説の「あらすじ」を読んだことがありますか?
物語のストーリーが大雑把に書かれていて、それを読めば物語の内容がなんとなーーーく分かる要約文です。

あらすじって、どんなに複雑怪奇な物語だったとしても、そんなに頭を使わないで簡単に読めるじゃないですか。

難しいことを簡単に説明できる人は、あらすじを作るのが上手いです。
要約スキルが高いからです。

大前提として

難しいことは難しい

です。

難しいことを簡単に理解できるとすれば、それは難しいことではありません。
簡単なことです。

難しいことは難しいです。
難しいことを簡単に理解できるなんて幻想です。
世の中そんなに甘くない!

ただし、つまみ食いは可能です。
ちゃんと理解するのは無理でも、その中でも特に大事なところ、重要度の高いところから優先して学んでいくことはできます。

難しいことを簡単に説明できる人は、伝えることの取捨選択が上手いです。
その結果、絶妙な「あらすじ」を作り上げます。

もちろん、作ったのは「あらすじ」です。
あらすじを読んだだけで物語全体を分かった気になるのは間違いです。
あらすじを読んだだけでその物語を分かった気になられたら作者はむかっ腹が立つことでしょう。

でも、大枠を理解するのには有用です。

難しいことを簡単に説明できる人は、そこら辺を割り切って、捨てるところは大胆に捨てて説明します。


難しいことを簡単に説明できる人は「賢い人」なのか?


ここまで「難しいことを簡単に説明できる人は〇〇だよ」的なことを書いてきました。
ちなみに何の根拠もありません。
私が「こうかな?」と思っているだけです。

実は、ここまでが前振りです。
これから本題に入ります。

難しいことを簡単に説明できる人は「賢い人」なのでしょうか?

うん、確かに賢い人と見なされる一要素ではあるでしょう。
でも、説明下手だけど賢い人だって世の中にはたくさんいます。

「賢い人は難しいことを簡単に説明できる」という表現は「運動が得意な人は足が速い」と言うのと似たような乱暴さを感じます。

確かに「足が速い」は「運動が得意」と見なされるための一要素です。
でも、絶対条件ではありません。
さらに「運動が得意な人は足が速い」を「足が遅い人は運動が苦手」と読み替えてしまうと、もっとおかしなことになります。
足が遅いけど運動が得意な人は、たくさんいますよね。

それと同じで「難しいことを簡単に説明できる」は「賢い」と見なされるための一要素です。
でも、絶対条件ではありません。
さらに「賢い人は難しいことを簡単に説明できる」を「難しいことを簡単に説明できない人は賢くない」と読み替えてしまうと、もっとおかしなことになります。
説明するのが苦手だけど賢い人は、たくさんいますよね。

よって、私は「賢い人は難しいことを簡単に説明できる」という表現は

説明能力の高い人は難しいことを相手に伝わるように説明できる

を意味すると解釈しています。

この文脈における「賢い人」は「説明能力の高い人」です。
頭の回転の速さとか物事の先を読む力とか、そのような賢さとはあまり関係ありません。

「簡単に」は「相手に伝わるように」です。
必ずしも小学生でも分かるような説明とは限りません。
あくまで読み手・聞き手にとって分かりやすい説明です。

説明能力の高さが賢さの一要素だとは思います。
でも、それだけで賢いかどうかが決まるわけないっしょ。

逆もしかりです。
説明するのが苦手だからといって頭が悪いと断ずるのは早過ぎます。
一口に「賢い」と言っても、その方向性は多岐に渡ります。


まとめ


今回は

「賢い人は難しいことを簡単に説明できる」について思うこと

というテーマで好き勝手に語ってみました。

今回のコラムで言いたかったことは

「賢い人は難しいことを簡単に説明できる」じゃなくて「説明能力の高い人は難しいことを相手に伝わるように説明できる」だよね

です。

必ずしも賢い人が説明上手とは限りません。
逆に、説明下手だからといって賢くないとも言えません。
説明能力は、あくまで賢さの一要素です。


蛇足なおまけ


とある方のおっしゃった「難しい言葉をいっぱい言うのは簡単」「わかりやすく伝える方が頭良い」という発言に対して、私は以下のように思いました。

>「難しい言葉をいっぱい言うのは簡単」

「うん、そうだよね(--)」と思います。

例えば「IPアドレス」という言葉を知っていた場合

1.そのまま「IPアドレス」と言う
2.「IPアドレス」を「ネットワーク上の住所」のように別の言葉に置き換えて言う


であれば明らかに「1」の方が、やるのが簡単じゃないですか。
「2」は「別の言葉に置き換える」手間が発生する分だけ大変です。

別に難しい言葉に限らずですけどね。

1.知っている単語をそのまま使う
2.知っている単語をそのまま使わない(別の表現に置き換える)


であれば「1」の方が簡単だと私も思います。


>「わかりやすく伝える方が頭良い」

「うん、そうだよね(--)」と思います。

「相手に伝わる」という目的を達成する上で

1.わかりやすく伝える
2.わかりにくく伝える


のどちらかを選ぶ場合「1」を選ぶ人の方が「目的を達成しやすい手段を選ぶ」という意味で頭が良いと思います。

なお、実際のところは分かりませんが、私はこれらの発言を「能力(説明の上手・下手)」の話ではなく「姿勢(相手の立場で考えられるか?)」の話だと受け取りました。
「自分の知っている言葉を使う方が楽だけど、それで相手に伝わらなかったら本末転倒だよね。手間をかけても相手が理解できるように伝える方が賢い人のふるまいだよね」と言いたいのだろうと解釈しています。

あと、今回のコラムを書いた主な理由は「たまには流行りものに乗ってみたかったから(^^ゞ」です。
特に何か主義・主張があるわけではありません。



思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。

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