第百四十回:【わわわ説明術】応用編その17:説明は毒の沼
今日は2026年6月3日です。台風が来ているようですね。うっかりコロッケを買い忘れてしまいました。なんてこったい。そんな「昭和生まれじゃないと分からないかな?」な話をしたところで、今回もゆるく行ってみましょう。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。みなさんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!
はじめに
栄えある百四十回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!
【わわわ説明術】応用編その17:説明は毒の沼
です。
今回もITと関係ないネタですが、どーんまい。
去年『「分かった!」と思わせる説明の技術 知識ゼロの相手にも伝わるようになる本』という本を出版させていただいたのですね。
その本の「はじめに」で、うんちゃらかんちゃら。
その1で書いた内容の繰り返しになるので、やめておきます。
気になる方は「【わわわ説明術】応用編その1:1文字削るな」を、ご覧ください。
コラムの体裁を取っていますが、今回は(も)私の「説明の技術」のご紹介です。
今回ご紹介するノウハウは
休憩を挟む
です。
「大したネタじゃなさそうだなぁ」と思った、そこのあなた!
正解です。
今回は大したネタじゃありません。
箸休めの回です。
毒の沼
ゲーム、特にRPG(ロール・プレイング・ゲーム)というジャンルでは「毒の沼(毒沼)」という地形が出てくることがあります。
毒の沼は、そこを歩くと状態異常になったり歩くたびに体力が減ったりする場所です。
説明と同じですね。
説明も、聞いていると徐々に体力とか精神力とかが減ってきます。
身も蓋もない言い方をすると
疲れる
のです。
今回のタイトル「説明は毒の沼」は、それを意識しました。
説明を聞き続けると疲れるよね
というのを、ちょっとゲーム風に例えてみたわけです。
ちなみに「大抵のことは、やり続けると疲れるだろ」という、ごもっともな指摘は控えてください。
そのツッコミをされると「そうですね!」としか言えません。
本に書いたこと
今回ご紹介するノウハウは本に書いていません。
ただし、本を書くときにも意識しました。
本を読んでくださった方は第6章の始まりの節を思い出してみてください。
P197から始まる内容です。
あれが今回のノウハウを意識して書いた部分です。
本に書いていないこと
説明を聞き続けると疲れます。
だから
休憩を挟む
ようにしましょう。
これが今回ご紹介するノウハウです。
以上、終わり。
えっ?
そんなの当たり前だろ?
言われなくても分かっている?
そんなのはノウハウじゃねぇ?
……本当に?
本当に分かってます?
学校の先生だったり、塾の講師だったり、日常的に教える行為をしている人は実感として分かっていると思いますけどね。
そうでないのであれば、本当に分かっていますか?
例えば、1時間の研修をやるとします。
最初の5分と終わりの5分で、同じ集中力で話を聞いていると思いますか?
例えば、100行の解説文を書いたとします。
1行目を読むときと100行目を読むときで、脳みそが同じ状態だと思いますか?
例えば、ケーキを食べるとします。
最初の一口と最後の一口で同じ種類の感動が……って、これは別の話だった。
余談ですが、最初の一口は「幸福感」を最大化させる儀式で、最後の一口は「満足感」を最大化させる儀式だと思っています。
あなたが何か情報発信するとしましょう。
「正確な情報を網羅的に載せた方が価値が高い」と考えて、ひたすら情報を詰め込んでいませんか?
もちろん「正確な情報を網羅的に載せる」ことが悪いとは言いません。
「こっちは提示できる限りの情報を提示するよ。その中から必要な部分を持っていってね」みたいな方針ならアリです。
でも、あなたが単純に「たくさん情報を渡した方が親切だろう。細かい部分まで補足してあげた方が親切だろう」と考えて情報を並べているのであれば、お茶でも飲みながら思い出してください。
情報を受け取って咀嚼するのって、疲れるんですよ?
まとめ
今回は
【わわわ説明術】応用編その17:説明は毒の沼
というテーマで好き勝手に語ってみました。
今回のコラムで、ご紹介したノウハウは
休憩を挟む
です。
人間は疲れます。
疲れてヘロヘロな脳みそで説明を聞いてもらうよりも、元気いっぱいな脳みそで聞いてもらった方が伝わりやすいはずですよね。
気が向いたら、意識してあげてください。
休憩を挟んで、相手の脳みその元気を回復させるのです。
蛇足なおまけ
今回のコラムは【わわわ説明術】応用編シリーズにおける休憩(箸休め回)として書きました。
読む方にとっても、書く方にとってもね。
いつもは1時間とか2時間とかかけて書くコラムも今回は30分くらいしかかけていません。
何故か?疲れたからです。
説明を聞く側はもちろん、説明する側も同じです。
無理は続かないっすー
※『「分かった!」と思わせる説明の技術』P197より引用
です。
サボるのも大事ですよー。
【わわわ説明術】応用編シリーズ
応用編その1:1文字削るな
応用編その2:認知負荷を上げる
応用編その3:視覚効果を考える
応用編その4:誤解の許容範囲を設計する
応用編その5:正対しない
応用編その6:相手を憑依させる
応用編その7:説得の技術
応用編その8:その文字、いる?
応用編その9:「1文字削る」の実践例
応用編その10:優先順位を付ける
応用編その11:理解が大事
応用編その12:サンクコストを無視する
応用編その13:誰にとっての良い説明?
応用編その14:肩書で殴る
応用編その15:「体験」をデザインする
応用編その16:語らないで語る
応用編その17:説明は毒の沼【このページ】
応用編その18:「正確な説明」は諦めるVer.2.0
応用編その19:たとえ話について語るよ(1)
応用編その20:たとえ話について語るよ(2)
応用編その21:たとえ話について語るよ(3)
応用編その22:繰り返すVer.1.1
応用編その23:質問に答える
応用編その24:アイを叫べ
応用編その25:補足の入れ方がメッセージになる
応用編その26:前提を決める
応用編その27:予備知識は「薄める」
応用編その28:点を丸に変える
思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。






