第百四十七回:vs. 生成AI(2026年7月時点)
今日は2026年7月1日です。2026年も半分が終わりましたね。昨日「【わわわ説明術】応用編その21:たとえ話について語るよ(3)」というコラムを公開したので2日連続のコラム更新です。2日連続の理由は、暇だったから……ではなく、書いておかないと忘れちゃいそうだからです。私は結構ゴチャゴチャしたことを考えるのが好きなのですが、考えたことを覚えておくのが面倒くさい得意ではないのです。そこでコラムにメモっておくことにしました。そんな裏話をしたところで、今回もゆるく行ってみましょう。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。みなさんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!
はじめに
栄えある百四十七回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!
vs. 生成AI(2026年7月時点)
です。
いつも通りITと関係ないネt……あれ?関係あるのかな?
AI関連と捉えたら関係はあるけど、メインは文章の書き方の話なんだよなぁ。
まぁ、いいや。どーんまい。
今回のコラムは私の備忘録に近い位置付けです。
後から「あー、このときは、こんなことを考えていたのね。なるほど!」と見返すために書きます。
私以外の人の参考になるかは分かりませんが、気が向いたら読んでやってください。
なお、今回のコラムで言いたいことは
要約したり真似したら壊れる(≒価値が減る)文章を書きたいのね。まだ試行錯誤している段階だけど、今は「歌」と「詩」を参考にしてリズムと体験のある文章を書けるように頑張っているよ
です。
最後まで読んでくださる方は、この結論を知らないことにして読み進めてください。
用語の定義
まずは認識を合わせておきましょう。
今回のコラムでは、AIを
自分で考えたり判断したりしているように見える、知的労働っぽいことができる機械とかプログラム
と定義します。
ピンと来ない人は
自分で考えるコンピュータ
と解釈してください。

生成AIは
絵を描いたり、文章を作ったり、音声や動画を作ってくれたりするAI
です。

人によっては違う定義付けをしているかもしれませんけどね。
今回のコラムでは、そのように定義します。
事の発端
多分2024年くらいからだと思うのですけどね。
わわわIT用語辞典に対する、プログラムによる行儀の良くないアクセスが急増しています。
おそらく、生成AIに学習させるデータを集めているのでしょう。
KU・SO・GA!(-A-)
「こいつらに何か嫌がらせをしてやりてーなー」と思いました。
誤解されそうなので補足しておきますが、生成AIによる無断学習の「良し悪し」を論じたいわけでは、ありません。
単純に、私個人の感情として
自分の利益のためなら相手の迷惑をかえりみない奴らに、私の所有するデータを使わせたくない(-A-)
というだけの話です。
これは別に生成AIに限った話では、ありません。
「こいつを利用して儲けてやるぜ。その結果、こいつが損しても知らん」とか思っているやつに利用されたいとは思わないじゃないですか。
ただ、それだけの話です。
しつこいですが、生成AIがどうこうの話じゃないです。
ホントだよ。
話を戻して「(データを引っこ抜いていこうとしている)こいつらがされて嫌なことは何かなー?」を考えました。
思いついたのが
1.データを集められない
2.集めたデータが使い物にならない
の2つです。
「1.データを集められない」は、あまり現実的ではありません。
イタチごっこになるのは目に見えています。
そこで「2.集めたデータが使い物にならない」の方向性で考えることにしました。
ほんで、いろいろ考えた末に「この方向性で、やってみようかなー」と思ったのが
要約したり真似したら壊れる(≒価値が減る)文章
を書くことです。
壊れる文章
私は
要約したり真似したら壊れる(≒価値が減る)文章
を目指すことにしました。
理想は「1文字でも動かしたら、価値が損なわれる文章」です。
まぁ、そこまでは無理だろうけど。
よし、方針は決まった。
やるぞ!
とはいえ、どうやれば壊れる(≒価値が減る)文章になるのでしょうか。
サッパリ分かりません。
うーん。
いろいろ考えた末に、最初に思いついたのは
文脈依存の文章
にすることです。
スゴい単純化した例を挙げますが、以下の文章を見てください。
この文章ではケーキを「カレー」と表現します。
カレーは甘い。
2行目だけを読んだら「カレーは甘い。」です。
おかしなことが書いてありますよね。
実際には、そんな単純な話では、ありませんけどね。
文章同士が相互補完関係になっていて「その前に書かれている文がないと、その文の意味が成立しない」みたいな文章を書けたら「要約したり真似したら壊れる(≒価値が減る)文章」になるんじゃないかな~と考えました。
我ながら良い案です。
早速やってみましょう。
……めっちゃムズい(--;
1.そのまま読むと意味が通じる(文章としての違和感がない)
2.バラすと壊れる
を両立するのが、めっちゃムズい(--;
ということで、この案は「できたら最高だけど、難しいかな」と判断しました。
ちょこちょこ試しては、いるのですけどね。
実用レベルには、なっていません。
いつか形にできたら嬉しいなぁ。
その後も「実際にやれそうなやつ」という前提を置いて、あれやこれやと考えました。
その結果、今の時点で「これを目指そうかな?」と思っているのが
「情報」以外にも価値がある文章
です。
歌と詩
一度に、いろいろ考えても混乱しちゃいますからね。
まずは要約に絞って考えました。
「要約しにくい、あるいは、要約したら価値が減る文章は何だろう?」です。
私が思いついたのは
歌と詩
です。
歌は曲と歌詞で構成されていますよね。
「文章」とは少し違いますが、その気になれば歌詞は要約できます。
とはいえ、歌の価値は「情報」では、ありません。
「体験」です。
要約した歌詞に価値は(多分ほとんど)ありません。
さらに、曲もそうです。
細切れにしたり並び替えたりしたら、それは、もう別物です。
大袈裟な捉え方かもしれませんが「1音でも変えたら、それは別の曲」でしょう。
私が目指している「1文字でも動かしたら、価値が損なわれる文章」につながっている気がします。
詩も、そうです。
詩の魅力は情報では、ありません。
リズムや音、余白などによって生まれる「体験」です。
詩を要約しようと思えばできますが、要約した詩に価値は(多分ほとんど)ありません。
これは参考にできそうです。
歌も詩も要約したら壊れる(≒価値が減る)からです。
さらに一歩進めて考えてみると、真似もしにくい気がします。
ある程度は真似できるかもしれません。
でも「再現」は難しい気がします。
劣化コピーなら怖くありません。
ということで、歌と詩を参考にして、私は
リズムと体験のある文章
を目指すことにしました。
リズムと体験
私は
リズムと体験のある文章
を目指すことにしました。
どうすればリズムと体験のある文章が書けるのでしょうか?
これは、まだまだ試行錯誤中です。
いろいろ試しています。
例えばリズムですが、わわわIT用語辞典の用語解説では最近、分かち書きを取り入れています。
分かち書きというかスペースで区切りを作る感じですけどね。
例えば、以下の文を見比べてください。
それぞれ、ちょっとだけ印象が違いませんか?
1.昨日は雨だったが、今日はくもりだ。
2.昨日は雨だったが、今日は、くもりだ。
3.昨日は雨だったが、今日は くもりだ。
おそらく、一般的な書き方は「1」でしょう。
ただ、私は「今日は」と「くもりだ」の区切りが直感的に把握しにくい「1」の書き方が好きではありません。
そのため、今までは「2」のような書き方をしていました。
ただし「2」にも課題があります。
文が「昨日は雨だったが」「今日は」「くもりだ。」の3つに分かれることです。
欲を言えば「昨日は雨だったが」「今日は、くもりだ。」の2つに分かれる形で認識されたいです。
この課題を解決するために導入したのが分かち書き(スペースによる区切り)です。
あくまで個人的な印象ですが、スペースは読点(、)よりも分断が弱い気がしています。
読点が「異物の挿入」なのに対し、スペースは「文字間の調整(文字と文字の間が広がる)」だからです。
それによって、文の構造としては「昨日は雨だったが」「今日は くもりだ。」の2つに分かれつつ「今日は くもりだ。」の方は「今日は」と「くもりだ」の区切りが直感的に把握できるように狙っています。
今までは改行と読点でリズムを作っていました。
今は改行と読点とスペースでリズムを作っています。
それに伴い、文章の自由度が上がりました。
しかも!
この手法は日本語の一般的な書き方ルールからは逸脱しています。
生成AIさんは(明示的かつ具体的に指示しない限り)真似しにくい気がします。
さらに!
私が書いているIT用語解説のような、スカスカな文章じゃないと上手く機能しない気がしています。
論文のような文字が詰まった文章でやると、違和感が大きくなるはずです。
ダメ押しで!
どこにスペースを入れるかは「何となく」です。
ある程度はルール化していますが、最終的には脳内音読してみて「ここで区切った方が心地良い気がするな」と思ったところで区切っています。
これは私固有のリズムなので、生成AIを使っても「再現」は難しい気がします。
結構、良いんじゃね(--?
ということで、わわわIT用語辞典を実験場にして分かち書き(スペースによる区切り)を試している最中だったりします。
これがリズムの話です。
体験の話は省略します。
書き始めるとクソ長くなるからです。
去年書かせていただいた本『「分かった!」と思わせる説明の技術 知識ゼロの相手にも伝わるようになる本』で実際にやっています。
気になる方は、それを読んで「体験」してみてください(宣伝)。
思わぬ効果
私は今、リズムと体験のある文章を書けるように試行錯誤しています。
きっかけは「生成AIにパクらせたくねーなー」でした。
ぶっちゃけ、どこまで効果があるかは疑問です。
ただ、別方向での効果を実感しています。
それは
文章に個性が出ること
です。
元々私は特徴のある文章を書く方だとは思っていますけどね。
それに拍車がかかっている気がしているのです。
そのため、もうしばらくは試行錯誤しつつ深掘ってみようと思っています。
直感的なものですが、まだ先がある気がするのですよ。
まだまだ発展途上
生成AI対策としても、生成AI以外の対策としても、ある程度の方向性は見えました。
一方で「まだ足りないなぁ」とも思っています。
「個人でやれる、参入障壁の作り方」というコラムでも書きましたが、私の基本戦略は「小さい差別化要素を、たくさん積み上げる」です。
リズムと体験のある文章は1つの武器になる気がしますけどね。
それだけでは私自身が物足りないです。
ということで、これからも試行錯誤を続けていきます。
気が向いたら、またコラムに書きますね。
ちなみに、今の時点では「何を書くか」ではなく「どう書くか」を模索するのが良さそうだと考えています。
あくまで個人的な所感ですが、Web上の文章では特に「情報」で勝負するのは厳しくなっていく気がするのですよね。
「情報」以外に勝負どころを移すために頑張っている最中です。
まとめ
今回は
vs. 生成AI(2026年7月時点)
というテーマで好き勝手に語ってみました。
今回のコラムの結論は
要約したり真似したら壊れる(≒価値が減る)文章を書きたいのね。まだ試行錯誤している段階だけど今は「歌」と「詩」を参考にしてリズムと体験のある文章を書けるように頑張っているよ
です。
元々の動機は「生成AIにパクらせたくねーなー」でしたけどね。
自分の文章について、いろいろ考えるきっかけにできました。
写真の登場によって絵画の表現方法が広がったように、生成AIの存在を踏み台にして私の表現方法を進化させていきまっす(--)ノ
……逆に読みにくくなったら、ゴメンね(-人-;)
思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。





