第八十回:IT用語は難しい
今日は2022年9月1日です。そろそろ夏が終わって秋になりますね。秋も美味しい物がたくさんあるなぁ(-q-)じゅるり 秋の味覚に想いを馳せつつ今回もゆるく行ってみましょう。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。みなさんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!
はじめに
栄えある八十回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!
IT用語は難しい
です。
IT用語って難しいですよね。
英語とカタカナばっかりで、なかなか頭に入ってきません。
しかも、その用語の説明に他のIT用語を使っていたりするので「分からない用語の意味を調べたら、何故か分からない用語が増えた」なんてことも当たり前に起きます。
TwitterとかでもIT用語の難しさを嘆いている人を結構な頻度で見かけます。
今回のコラムは、そんな「IT系の勉強をしていて、IT用語の難しさにムカついている人」に向けて書いてみます。
なお、お忙しい人向けに先に結論を書いておくと、今回のコラムで言いたいことは
難しい方が嬉しくない?
です。
最後まで読んでくださる方は、この結論を知らないことにして読み進めてください。
IT用語が難しいのは当たり前
IT自体が一般に普及したことで、IT用語のやつも一般用語の振りをする機会が増えました。
ですが、誤解しないでください。
あいつらは元々、専門用語です。
一般人に優しくはありません。
例えば「アプリ」という用語があります。
今の時代であれば、女子高生でも知っているであろう単語です。
ここで、ちょっと考えてみてください。
1990年代(Windows 95が出たくらい)の女子高生が「アプリ」なんて単語を口にしたと思いますか?
「アプリ」は「アプリケーション(アプリケーションソフトウェア)」の省略表現です。
1990年代の女子高生に「アプリケーションって知ってる?」と聞いても「知ってるよ!」と答える人は皆無です……多分。
昔に比べて、コンピュータは身近になりました。
パソコンが登場したことで、コンピュータの専門職ではない人もコンピュータに触れる機会が増えました。
携帯電話やスマートフォンが普及したことで、子どもや機械音痴の人でもコンピュータを使うようになりました。
今やコンピュータは、一般人の日常生活にも欠かせない存在になっています。
それに伴い、以前は専門用語だった一部のIT用語たちも一般用語の振りをするようになりました。
例えば「アプリ(アプリケーションソフトウェア)」「インターネット」「IPアドレス」「バグ」「ネ申エクセル」などなどです。
IT系の技術職についていない人でも、聞いたことがありますよね?
だから、誤解する気持ちも分かります。
ですが、気を付けてください。
IT用語は元々、専門用語
です。
IT用語の中には、まだまだ専門用語ポジションにいて一般人に迎合していない用語も多々あります。
そんな専門用語ポジションにいるIT用語の中身を理解することは、一般人にとって簡単ではありません。
その用語を理解するために必要な前提知識が多々あるからです。
私はIT用語をコッソリ以下の3つに分類しています。
1.ほぼ一般用語化したIT用語
2.まだまだ専門用語なIT用語
3.専門用語だけど一般用語化してきているIT用語
ご注意ください。
「1.ほぼ一般用語化したIT用語」と同じ調子で「2.まだまだ専門用語なIT用語」や「3.専門用語だけど一般用語化してきているIT用語」の意味を知ろうとすると「意味わかんねーんだよ!クソが!」という気持ちになります。
まぁ「2.まだまだ専門用語なIT用語」はマシですけどね。
例えば「ステートフルパケットインスペクション」という用語を見て「おっ、すぐに理解できそうだな」と思う人は少数派でしょう。
「やべー、カタカナばかりで頭に入ってこねー」と感じる人が多いはずです。
ですが「3.専門用語だけど一般用語化してきているIT用語」は注意が必要です。
「1.ほぼ一般用語化したIT用語」と混同されがちだからです。
確かに親しみやすさはあるかもしれませんけどね。
中身は、まだまだ専門用語です。
例えば、そうですね。
「クッキー(cookie)」というIT用語があります。
最近はホームページに「うちのホームページではcookieをうんちゃらかんちゃら」みたいな注意書きがされている機会も増えました。
「クッキー(cookie)」という用語を目にしたことがある人は多いはずです。
この「クッキー(cookie)」という用語ですが、中身を理解するには、ホームページが表示される際の流れを、ある程度知っている必要があります。
それなりの前提知識を持っていないと理解できない用語なのです。
とはいえ字面が「クッキー(cookie)」ですからね。
そんなに難しそうには見えません。
これが厄介です。
実際にはそれなりに専門用語なのですが、一般用語だと思いながら調べるから「難しい!説明がサッパリ分からない!もっと簡単に説明しろや!こんちくしょう!」という憤りを感じる結果になります。
確かに難しいIT用語は多いです。
ですが、その難しさに文句を言うのは筋違いです。
一般人が簡単に理解できると思うのが間違い
なのです。
認識を改めてください。
難しい方が落ちこぼれにくい
前の節で「IT用語は難しいものだよ」という話をしました。
それに対して「うげー(-A-)」という気分になっている人もいるはずです。
ITの専門家を目指して勉強中の人は「こんな訳わかんないことの勉強を続けないといけないのか……」と涙目になるでしょうかね。
でも、ちょっと考えてみてください。
難しい方が嬉しくない(--?
内容が簡単であればあるほど「分かって当然」です。
そんな「分かって当然」な内容が分からないと、他の人から出遅れます。
内容が難しければ「分からない人が多い」です。
もし、あなたが分からなかったとしても、仲間がたくさんいます。
そんなに他の人から出遅れないはずです。
単純化して話しますが「難しい」「簡単」と「分かる」「分からない」の組み合わせは
1.難しい内容が分かる
2.難しい内容が分からない
3.簡単な内容が分かる
4.簡単な内容が分からない
の4パターンです。
最高の結果は「1.難しい内容が分かる」でしょう。
最悪の結果は「4.簡単な内容が分からない」です。
内容が難しければ最高の結果になる可能性があります。
内容が簡単だと最悪の結果になる可能性があります。
難しい方が嬉しくない(--?
難しい方が価値がある
前の前の節で「IT用語は難しいものだよ」という話をしました。
それに対して「うげー(-A-)」という気分になっている人もいるはずです。
ITの専門家を目指して勉強中の人は「こんな訳わかんないことの勉強を続けないといけないのか……」と涙目になるでしょうかね。
でも、ちょっと考えてみてください。
難しい方が嬉しくない(--?
あなたは
1.10,000人ができること
2.10人しかできないこと
のどちらに、より大きな価値を感じますか?
確かにIT系の技術・知識は難しいです。
マスターするのが大変です。
その難しさは、あなたにとっての敵でしょう。
ですが、マスターしてしまえば、今度は逆にその難しさがあなたを守ってくれます。
難しさが参入障壁になる
からです。
確かに簡単な方が勉強は楽です。
達成感も得やすいでしょう。
ただし、簡単ということは、それをマスターした人があなた以外にもたくさんいるということです。
希少価値という点で見れば、そんなに価値はありません。
難しければ難しいほど、マスターするのは大変でしょう。
その代わり、その技術・知識に希少価値が出てきます。
だから難しいことを喜びましょう。
マスターするのは大変ですが、マスターしちゃえば、その難しさがあなたを守ってくれます。
IT用語の勉強の仕方
さて、ここまで「IT用語って難しいよね~」という話をしてきました。
そんな難しいIT用語を専門家はどうやって勉強しているのでしょうね?
これでも専門家の端くれなので、私の勉強のやり方を紹介しておきます。
結論から書くと
勉強なんてしない
です。
知らない用語が出てきたときにGoogle先生で「〇〇とは」や「〇〇 意味」のキーワードで検索するだけです。
大事なのは用語の意味ではありません。
「その用語が出てきた文章が何を言いたいのか」です。
用語の勉強に時間を割けるなら割いた方が良いのかもしれませんけどね。
私は、そんなに暇じゃありません。
だから「IT用語のお勉強」的なことはしていません。
分からない用語が出てきたときに、その場で調べるだけです。
ただし、です。
調べるときは
「その用語の意味」ではなく「その用語を取り巻く概念」を把握すること
に意識を向けています。
例えば、そうですね。
「DNS」という用語があります。
DNSは「IPアドレスとドメイン名の対応を管理する仕組み」です。
実は、ですね。
もし「IPアドレス」と「ドメイン名」をちゃんと理解していたら、すでにDNSの概念を(ある程度)理解しているはずなのです。
IPアドレスは「インターネットをするときにコンピュータに割り当てられる住所」です。
ドメイン名は「IPアドレスに付けた人間様向けの名前」です。
そうです。
ドメイン名は「IPアドレスに付けた名前」です。
ということは、IPアドレスとドメイン名は何らかの形で紐づけられているはずです。
「IPアドレス『198.51.100.2』のドメイン名は『example.com』だよ」というのが把握できないと役に立ちませんからね。
IPアドレスとドメイン名について、そこまで深掘りして理解した状態で「DNS」の説明を読んだ場合、一瞬で理解できます。
「DNS」という名前は知らなくても、概念自体は頭の中にあるからです。
もし、あなたがITの専門家を目指しているのであれば「用語の意味」よりも「用語を取り巻く概念」に意識を向けることをオススメします。
それを意識すると「名前は知らないけど、概念は知っている」という状態がたくさん出来上がります。
「DNS」という用語は知らなくても「IPアドレスとドメイン名は紐づいているよね」と知っているように、です。
それが予習になります。
いつの日か「DNS」という用語の意味を調べたときに、チョッパヤで理解できるはずです。
歴史を勉強するときだって、年号と出来事を丸暗記するよりも、その事件が起きたきっかけとか背景を意識した方が、出来事のつながりとかが見えてきて理解が深まりますよね。
それと似たような感じです。
これが私のIT用語の勉強の仕方です。
1.個別の勉強はしない
2.知らない用語が出てきたら、すぐに調べる
3.調べるときは「用語の意味」よりも「用語を取り巻く概念」に意識を向ける
です。
そこまで特別なことは、していませんよね?
ただし、それを10年以上(本当は20年ちょい)やっているので「名前は知らないけど、概念は知っている」状態のストックがたくさんあります。
だから、知らない用語を調べたときに短時間で理解できるのです。
まとめ
今回は
IT用語は難しい
というテーマで好き勝手に語ってみました。
確かにIT用語は難しいです。
とはいえ
難しい方が嬉しくない?
と私は思います。
1.難しい方が(分からない人が多いから)出遅れにくい
2.難しさが参入障壁になる
からです。
いくら嘆いても難しいのは変わりません。
だったら難しいことにメリットを見出しましょう。
その方が前向きに勉強できるはずです。
あと、IT用語の勉強をするときは
「用語の意味」よりも「用語を取り巻く概念」に意識を向ける
ことをオススメします。
周辺知識も含めた概念を理解するように努めることで、いろいろな用語に対して「名前は知らないけど、概念は知っている」という状態を作れるからです。
思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。






