第二十八回:未経験から数ヵ月でITエンジニアになる方法
これを書いている今は2018年の11月6日です。さすがに11月ともなるとコタツが大活躍しますね。コタツ大好き(*´ェ`*)寒さに負けずに今回もゆるく行ってみましょう。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。みなさんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!
はじめに
栄えある二十八回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!
未経験から数ヵ月でITエンジニアになる方法
です。
最近「未経験でも○ヵ月でITエンジニアになれます!」という売り文句や「未経験から○ヵ月でITエンジニアになりました!」という肩書き(?)を見かける機会が増えたように思います。
それに対して、個人的に思うことを赤裸々に語っていきます。
ちなみに、お忙しい人向けに先に結論を書いておくと
美味い話に騙されないようにね
です。
世の中、そんなに甘くないですよ。
IT系の職種は定義があいまい
一口に「ITエンジニア」と言っても、いろいろな職種があります。
有名どころではプログラマやシステムエンジニア(SE)ですね。
あとは「エンジニア」とは呼ばれませんがWebデザイナーなんかもIT系の職種と言えるでしょう。
他にも、あれやこれやのカタカナ職種があります。
これらの職種に共通するのは、ですね。
定義があいまい
という点です。
IT系の職種というのは、弁護士や医者なんかと違って、免許や資格が不要です。
また、仕事の内容も一言で言い表せるものではありません。
「こんな人はプログラマだよ!」「システムエンジニアの仕事は、これだよ!」と簡潔に説明しにくいのです。
それを踏まえて、IT系の職種に就くには、どうすれば良いのでしょうか。
簡単です。
名乗れば良い
のです。
「私はプログラマです!」と名乗れば、あなたはプログラマです。
名刺に「システムエンジニア」と肩書を書けば、システムエンジニアになります。
ここまでの説明を読んで「いやいや、そんな無茶な(==;」と思う人もいるでしょう。
確かに極論です。
極論ですが、現実として、そのような例が多々あります。
例えば、新卒入社して1、2か月の研修を受けただけの人が「プログラマ」と書かれた名刺を持たされて現場に放り込まれたりします。
涙目になりながら努力して、自分1人でも仕事をこなせるようになって、そのうち部下を持つようになったりするでしょう。
それでは、その人がプログラマになった瞬間は、いつでしょうか?
きっと「プログラマ」と書かれた名刺を持たされて現場に放り込まれたときですよね。
まだ右も左も分からない、1人では何もできないようなヒヨコ状態のときが、その人のプログラマ人生の始まりのはずです。
ということで、IT系の職種に就くのは簡単です。
名乗れば良い
のです。
……分かっていますよ、分かっています。
屁理屈だっていうのは分かっています。
「プログラマ」を名乗ったからといって、プログラムが組めるようになるわけではありません。
「フリーランスのITエンジニア」を名乗ったからといって、それでご飯を食べられるわけではありません。
ですが「自称」でも罪にはならないのがIT系の職種です。
未経験から数ヵ月でITエンジニアになる方法
それでは、そろそろ本題に入りましょう。
「未経験から数ヵ月でITエンジニアになる方法」です。
簡単です。
ちょろっとプログラミングとかを勉強して、
ITエンジニアを名乗れば良い
のです。
例えば、そうですね。
ここにプログラミング経験のないIT業界ド素人のピヨ太君がいました。

ピヨ太君は、ピヨピヨプログラミングスクールで3ヵ月間みっちりとプログラミングを学びました。

スクールを卒業したピヨ太君は「ITエンジニア ピヨ太」と書かれた名刺を作りました。

はい、おめでとうございます。
これでピヨ太君はITエンジニアです。

えっ?
納得がいきませんか?
仕方がありませんね。
ピヨ太君は、ピヨ太ママが経営するピヨピヨカンパニーにコネを駆使して入社しました。
そして、ピヨ太ママから「ピヨピヨカンパニー ITエンジニア ピヨ太」と書かれた名刺を受け取りました。

はい、おめでとうございます。
これでピヨ太君はITエンジニアです。

ピヨ太君は未経験から数ヵ月でITエンジニアになりました。
確かに、ピヨ太君の技術力は「ITエンジニア」と呼ぶにはショボ過ぎます。
ですが、対外的にはITエンジニアとして扱われますよね。
ピヨ太君は、もうITエンジニアです。
未経験から数ヵ月でフリーランスのITエンジニアになる方法
さて、次は少し応用編です。
「未経験から数ヵ月でフリーランスのITエンジニアになる方法」です。
これも簡単です。
会社を辞めて「フリーランスのITエンジニア」を名乗ればいい
のです。
さすがに、これだと二番煎じですね。
少しだけ難易度をあげて
会社を辞めて「フリーランスのITエンジニア」を名乗って、お金を稼げばいい
にしましょうか。
これだって簡単です。
先ほどの話でITエンジニアになったピヨ太君を例に説明します。
ピヨピヨカンパニーでITエンジニアをやっていたピヨ太君ですが、満員電車に乗るのが嫌になったので会社を辞めました。
ちなみに、辞めたのはピヨピヨカンパニーに就職してから3日後です。

次にピヨ太君は「ITエンジニア ピヨ太」と書かれた名刺を作りました。

さらにピヨ太君は、自分が作ったプログラムを10円でピヨ太ママに買ってもらいました。
ピヨ太ママは、おこづかいをあげる気持ちで、クソの役にも立たないピヨ太君の作ったプログラムを買ってあげました。

はい、おめでとうございます。
これでピヨ太君はフリーランスのITエンジニアです。

ピヨ太君は未経験から数ヵ月でフリーランスのITエンジニアになりました。
確かに、たった10円の収入では生活していくことは、できないでしょう。
ですがピヨ太君は、フリーランスとして活動して自分の作ったプログラムを売って収入を得ました。
これは、もう「フリーランスのITエンジニア」ですよね。
未経験から数ヵ月で、月に100万円稼ぐフリーランスのITエンジニアになる方法
いよいよ最後です。
「未経験から数ヵ月で、月に100万円稼ぐフリーランスのITエンジニアになる方法」です。
これも簡単……とは言えませんけどね。
実は、あなたが思うよりも、たくさんの選択肢があります。
なぜなら
会社を辞めて「フリーランスのITエンジニア」を名乗って、月に100万円稼げばいい
からです。
先ほどの話でフリーランスのITエンジニアになったピヨ太君を例に説明します。
念願のフリーランスになったピヨ太君ですが、仕事がありませんでした。

そこでピヨ太君は、暇つぶしに株式投資を始めました。

無知というのは恐ろしいですね。
適当にポチポチしていたら、100万円の利益が出ました。

はい、おめでとうございます。
これでピヨ太君は月に100万円稼ぐフリーランスのITエンジニアです。

ピヨ太君は未経験から数ヵ月で、月に100万円稼ぐフリーランスのITエンジニアになりました。
確かに、ピヨ太君が稼いだ100万円は、ITエンジニアとして稼いだものではありません。
ですが「月に100万円稼ぐフリーランスのITエンジニア」に未経験から数ヵ月でなったのは事実です。
ITエンジニアなんてピンキリ
ここまでの話を読んで、いかがでしょう。
「えー、そんなの詐欺じゃん」と思った人も多いのではないでしょうか。
確かにピヨ太君の例は極端ですけどね。
あり得ない話ではありません。
でも、なんとなく納得しにくいですよね。
結局ですね。
一口に「ITエンジニア」と言ってもピンキリなんですよ。
「未経験でも○ヵ月でITエンジニアになれます!」や「未経験から○ヵ月でITエンジニアになりました!」な「ITエンジニア」が、あなたが想像するITエンジニア像と一致するとは限りません。
むしろ一致しないことの方が多いでしょう。
純粋に技術力を磨きまくってITエンジニアになった人もいるでしょう。
コミュニケーション力を駆使して、IT系の会社に就職した結果、ITエンジニアと呼ばれる職種に就いた人もいるはずです。
あるいは、ITエンジニアと呼ばれる人が身近にいて、その人に経験を積ませてもらって独り立ちした人もいるかもしれません。
どんなITエンジニアなのか、どうやってITエンジニアになったのか、いろいろな可能性が考えられるわけです。
そこを勘違いしてしまうと、痛い目に遭うと思います。
未経験から数ヵ月でなれるのは「未経験から数ヵ月の努力をした」ITエンジニアです。
何年も何十年も現場の最前線で活躍してきたバリバリのITエンジニアが持っているスキルやノウハウを数ヵ月で習得できるわけでは、ありません。
IT業界を舐めないでいただきたい。
……ただし、それを前提として、工夫次第で物凄い差がつく業界でもあります。
新しい技術や考え方がビックリするくらいのスピードで登場しては消えていく業界です。
「ちょっと前までは数日かかっていたことが今では数秒でやれる」なんてことも、当たり前にあります。
工夫次第で、いくらでも密度を高められます。
あなたの数ヵ月と他の人の数ヵ月は一緒ではないのです。
数ヵ月の経験でド素人がベテランと張り合える業界ではありません。
ITエンジニアの経験値って、そこまで薄っぺらくはありませんよ?
ただし、数ヵ月の経験でド素人がベテランと張り合える「可能性に満ちた」業界だとは思います。
まとめ
今回は
未経験から数ヵ月でITエンジニアになる方法
というテーマで好き勝手に語ってみました。
ITエンジニアになること自体は簡単です。
自分がITエンジニアだと名乗れば良い
のです。
ただし、そのせいで
ITエンジニアなんてピンキリ
です。
「未経験でも○ヵ月でITエンジニアになれます!」や「未経験から○ヵ月でITエンジニアになりました!」な「ITエンジニア」が、あなたが想像するITエンジニア像と一致するとは限りません。
どんなITエンジニアなのか、どうやってITエンジニアになったのか、いろいろな可能性が考えられます。
未経験から数ヵ月でなれるのは「未経験から数ヵ月の努力をした」ITエンジニアです。
ベテランが持っているスキルやノウハウを数ヵ月で習得できるわけでは、ありません。
そこを勘違いすると痛い目に遭います。
美味い話に騙されないように
ご注意ください。
……というのが少し厳しい話です。
このまま終わると切ないので、優しい話もしておきましょう。
IT関係は、工夫次第でビックリするくらい能率が変わります。
あのクソむかつくジジイどもを追い越すことだって(簡単ではありませんが)不可能ではありません。
そういう意味で、可能性に満ち溢れた業界だとは思います。
美味い話に騙されないように気を付けながら、できるだけ少ない労力で多くの成果を上げられるように頑張ってください。
応援しています。
蛇足なおまけ
このコラムを見てくれた人の中には、未経験からITエンジニアになりたくてスクールに通っている人もいるはずです。
そんな人に向けた余計なお世話なアドバイスを書いておきます。
どのような教材を選ぶかも大事ですが、それ以上に大事なのは心構えです。
誰かにITエンジニアに「してもらう」つもりではダメです。
自分でITエンジニアに「なる」ことを心がけてください。
主体が自分にないと、もしITエンジニアになれたとしても、なった後で苦労しますよ。
思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。






