今さらながら私という人間について その3
皆様こんにちは。
株式会社カチカのオフサイトバックアップサービス及びデータ復旧サービスの担当者、村島です。
コメがありません。いや、コメントの催促ではなくご飯がないことを嘆いているわけですが。
なんでこんなにコメがないんでしょうね?麺類にももうそろそろ飽きてきた今日この頃なんですが。
というわけで、毎日恒例(にしたいと思っている)関係ない話からまいりましょう。
ある床屋に以下のような貼り紙がしてあります。
「私は自分でひげを剃らない人のひげは必ず剃る。それ以外の人のひげは剃らない」
さて、この床屋自身のひげは誰が剃るでしょう?
彼が自分でひげを剃るんだとすると、彼の発言によると剃らないことになりますので矛盾が生じます。
彼が自分で剃らないんだとすると、彼の発言によると剃ることになりますのでやはり矛盾が生じます。
一体誰が、彼のひげを剃るのでしょうか。あるいは剃れるのでしょうか。
これはバートランド・ラッセルが、自身で発見した集合論のパラドックスをわかりやすくするために脚色したものです。

(画像はWikipediaより)
難しげなことを、わかりやすい逸話という形で表現できるあたり、やっぱり頭が良いんだなあと感じますね。
IT系企業に就業
さてさて、昨日は通信会社を辞めたところまでお話ししたんでした。
その後就業したのがIT系企業ということになります。
IT系と言ってもその幅は途轍もなく広いと思いますが、私が就業したのはPCソフト・ハードのサポート請負会社ということになります。
以前にもお話ししたと思いますが、中学生の時に初めてPCを持った私は、高校受験に際してそれに触ることを禁じられ、そして高校に合格したあとにも何となく触らなくなってしまったということで16ビット時代の知識・経験は全くありませんでした。
世はWindows95フィーバーの時代。私も独学でWindows95やMicrosoft Officeの使い方を勉強して仕事を探したのですが、そんな私を拾ってくれた会社があったということです。
しかし、私に与えられた仕事はとんでもないものでした。
これは以前にも書いたと思うのですが、バックアップソフトのサポート担当になりました。
あまり有名なソフトではなかったからか、サポート担当者はその会社の中ではひとりだけ。
前任者は私が就業する前日に辞めており、そして私は初出社で、そのソフトのインストールメディアと取扱説明書、必要な機材一式を渡され、こう言われたのです。
これ、ぶっ壊してもいいから、とにかく覚えるところ覚えて。
で、今日は1日マニュアル読んでていいから、明日から電話に出てね。
無茶振りが過ぎる!
でもまあ、私も生活がかかってましたし、何とかしましたよ。
頼れるのは前任者までが残した応対過去ログだけですので、お客さんからの電話でとにかく引き出せる情報は全て引き出し、確認したいことがありますので一旦電話を切ってお待ち下さい、すぐにこちらから折り返し致しますとか何とか言って、過去ログから類似した事例を探し出してお客さんに投げてみて、解決すれば良し、解決しなかったらまたお時間をいただくと、そんな感じで仕事をしていました。
Windows95は確かに実用することになりましたが、Officeなんてまるで関係なかったなあ…。
ところで、このWindows95って、恐ろしく拡張性に乏しいOSだったということはご存じでしょうか。
このころのPCは、拡張しようと思ったらIRQ=Internal ReQuestというものを気にする必要がありました。
CPUはひとつしかありませんので、人間の目から見たら複数のソフトウェアが同時に動いているように見えても、実際には各ソフトウェアやハードウェアの動作を細切れにして、それを順次CPUに処理させていたんです。
その「待ち行列」に参加するために必要なID、いわばそういうものが、接続されているハードウェアそれぞれに割り振られているわけですね。
これが0から15までしかないんですよ。しかも、HDDとかキーボードとかマウスとか、Windows95を操作する上で欠かせないものもIRQをひとつ消費しているんです。
というわけで、空いているIRQはひとつかふたつ、というのが当たり前でした。
そういった事情で、バックアップデバイスを接続するのにはSCSIカードというのが必要になるケースがほとんどでした。

(画像は「PC Watch」様より引用)
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/yajiuma/1029613.html
このころのMacintoshでは標準の機器接続インターフェイスでしたので、Mac派の方はよくご存じかも知れませんね。
これがねえ…上手く動かないんだな。
ひとつにはOS側の問題がありました。Windowsって95から「接続すればすぐ動作する」という「Plug and Play」というのをサポートした、ということになっているんですが、周辺機器メーカーはまだWindowsのPlug and Play機器を作るノウハウを持っていなかったため、強制的に特定のIRQを取得しに行って他の機械とぶつかってしまうとか、とにかく使い勝手が悪いものだったんです。だから「Plug and Pray」=「挿して祈れ」なんて冗談があったぐらいです。
もうひとつの問題がSCSI側の問題です。ひとつのIRQに複数の機器をぶら下げてやる方法としてはSCSIが唯一の手段だったと言ってもいいと思うんですが、IRQと似たようなものでSCSI IDというのがありこれを上手く各機材に設定してやらないと動かなかったなんてことがありました。また、基本的にSCSIって数珠つなぎに機材を接続していくんですが、その順番が悪いとかケーブルを急角度で曲げすぎとか、なんやかんやイチャモンをつけては動かないんですね。
「上手く動かないのはソフトのせいではありません」と断言するのにも、SCSI側の問題を洗い出してからじゃないとお客さんは納得されないじゃないですか。
そういうわけで私はソフトのサポートとともに事実上SCSI周りの機材に関してもサポートをしていたわけです。
今から考えると、当時のPCって使い勝手悪かったですね。
一方、このころ学校では
というわけで、私は働きつつも相変わらず大学には行っていたわけですが、ひとつの壁にぶち当たっていました。
そもそもの目的であった「日本とは何か」という問いに対しての一番正解に近い解答になりそうな「日本思想史」という授業がサッパリわからなかったんです。
同じ授業を受けていた仲のいい友人が2人いたのですが、私の普段の態度はずいぶん自信を持っているように見えていたらしく、その2人は、私が「テストでは高得点を出すんだろうな」と思っていたらしいんですね。
ところが、終わってみるとその2人より低い得点でギリギリの合格ということになってしまいました。
これには、本当に悩まされました。
その答えは、意外なところからやってきました。
他にも学友はたくさんいたのですが、そんな中のひとりからこんなお誘いを受けたんです。
「古代ギリシャ語が学びたいなら、教えてくれる先生がいるよ」
そう、私は「日本とは何か」を知りたいと思う一方で、言語的興味から古代ギリシャ語とラテン語を学びたいとも思っていまして、なんとか学ぶ方法はないかと模索していてそのことを友人たちにも言いまくっていたわけです。
だからその友人も教えてくれたのでした。
そういうわけで、先生にお願いして、その先生の表現を借りると「勉強会」に参加させてもらえる事になりました。
完全に学校以外の勉強になりますので、もちろん単位になんかなりません。
ですが、いまでも思いますが、大学時代を充実して過ごすためには、何を勉強するにも単位なんて気にしていたら損しますね。
学びたいことを学ぶ機会があるのなら、思い切って飛び込んでみるべきだと私は思います。
というわけで古代ギリシャ語とラテン語の勉強を教わるわけになるのですが…やっぱり難しいです。同時に学ぼうなんて、いかにも無理がありました。
その先生の専門が古代ギリシャ哲学だったという事情もあり私はギリシャ哲学への関心を深めていくことになりました。そして、ギリシャ哲学に転向することになったんですね。
だからラテン語は一旦諦め、ギリシャ語の方を続けていくことにしたのですが…。
皆様の中で古代ギリシャ語とラテン語を学びたい、どちらを先にしようか、とお考えの方がいらっしゃいましたら、絶対にラテン語の方を先にして下さい。
私の個人的な感覚で言うとラテン語の文法の方が古代ギリシャ語よりわかりやすいですし、単純にラテン語の方が見慣れたアルファベットですのでそれだけでもとっつきやすいはずです。

(LOEB CLASSICAL LIBRARY PLATO Iより引用)
これがギリシャ語です。
はい、見ただけで「どう発音するのか」はほとんどわかりませんよね。まずそこの勉強から必要になってくるのです。
英語に"It's Greek to me."という慣用表現があります。直訳すると「それは私にとってギリシャ語である」という意味になりますが、その意味するところは「ちんぷんかんぷんだ」ということです。そのぐらい、ギリシャ語って難しいんです。
一応、おすすめとしてこんな本を挙げておきたいと思います。
とりあえず、文字に馴染みましょう。

画像はAmazonより
この本ではギリシャ文字の成り立ちについて比較的詳細に書いてあります。古代ギリシャ語と現代ギリシャ語で音が変わっている文字も多いのですが、とりあえず文字に慣れるということでは優れた本だと思います。ただ、文字の説明のところだけで十分用は足りており、それ以降の現代ギリシャ語解説の部分は読まなくてもいいと思いますが。
そして語学の勉強というと外せないのが辞書ですよね。古代ギリシャ語を日本語で知るために唯一の辞典だと思いますのがこの辞典です。

画像はAmazonより
これです。
Amazonで見たらとんでもない金額になっていてびっくりしたのですが、清水の舞台からダイブしてこの辞典を買ってください。
実はこれってアメリカで発行されている古代ギリシャ語→英語の辞書を和訳しただけのもので、先生はその英語版を個人輸入で買えば数千円に収まると勧めてくださったのですが、それを使うとギリシャ語と格闘する前に英語の文法用語と格闘することになってしまいます。
当時はインターネットがいまほど便利ではありませんでしたので、私は神保町の古本屋街を絨毯爆撃してこの辞書の古本を買いました。確か27000円とか28000円じゃなかったかと思います。
迷う理由が値段なら買っとけ。買う理由が値段ならやめとけ。
世の中にはこんな素晴らしいことが言える方もいらっしゃるんですね。そのとおりだと思います。
まあそんなこんなで、私は大学の勉強を進めていたのですが、この先生との出会いによって私は古代ギリシャ哲学を勉強していこうと「転向」したわけです。
結論としては、これは大正解でした。一回日本から離れたことにより、かえって日本というものがより良くわかるようになったのです。
それまでの私は、いわば建物の中をウロウロしながら「建物の外観がわからない」と言う、みたいなことをしていたんだと思います。
一旦、客観視できる場所を見つけることで冷静に理解が深まるということもあるんですね。
いやしかし、大学の先生というのはすごい存在だと思います。
この先生、自身が学生だったときに、本当に大学の単位としてギリシャ語を受講する前に、何らかの形で単位にならない受講をしていたそうなんですよ。
だから本当にギリシャ語を受講するときには「楽だった」らしいです。
私なんか苦心惨憺して学ぶことになったギリシャ語なのに…。
そしてまた、ラテン語の方はと言うと、ちゃんと教わったことは1回もないと仰るんです。
ただ、学生から「教えて欲しい」とリクエストがあったから独学したと。
大学の先生という存在のすごさを体感した出来事でした。
そしてまた仕事の話
そんな感じで私の毎日は仕事と大学の両輪で回っていたわけですが、仕事の方が絶好調って感じでした。
最初は苦心惨憺して毎日を過ごしていたわけですが、だんだん慣れてくるとソフトの構造もわかってきますのでいちいち調べなくても電話でご案内ができるようになりました。
そうなるとしめたもので、私は入社時に言われたとおりいろんな機械を「ぶっ壊して」いました。
「知識が増えることであれば、空いている時間は何しててもいいよ」という方針の会社でしたので、本当にいろんな機材をいじくり回していましたね。
そしてまた、仕事を終えたあと、仲のいい従業員と一緒に地下に行くのも毎日の行事になりました。自社ビルというわけではなかったんですが、ひとつのビルが丸ごとグループ会社になっていて、廃棄物は地下駐車場の一角に設けられたゴミ捨て場に集められるんです。
そんな中からお宝かも知れないものを拾い集めてきて、使えるか使えないかを確認するという楽しみ。
毎日が楽しくてしょうがなかったんですが、ひとつ気になることが出てきました。
毎日毎日、眠すぎるんです。週末なんかには24時間以上平気で寝てしまうレベルで。
仕事中、電話が入ってこない状態のときに思わず舟をこいでしまうことなんかも。
同僚から「なんか変な脳波でも出てんじゃね?」なんてからかわれたりもしたんですが、それが当たらずといえども遠からずだったということに、結果的にはなりました。
ここから先、私は地獄に落ちることになります。
ですが今日もいい文字数になりましたので、それは明日に回しましょう。
明日もよろしくお願いいたします。
目次
クラウドストレージと遠隔地バックアップの相互補完性
クラウドストレージのデータ消失に関する責任の所在
ディザスタリカバリ手順をあらかじめ決めておくべき理由
弊社でお取り扱いしておりますデータ・OSにつきまして
クラウドストレージのメリット・デメリット
Windowsからの乗り換え先になるか? Linux MintとChrome OS Flex
バックアップの方法 オフライン・オンラインバックアップとは?
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その1
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その2
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その3
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その4
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その5
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その6
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その7
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その8
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その9
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! ラスト
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その2
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その3
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その4
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その1
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その2
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その3
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その4
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その5
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その6
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その7
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その8
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その9
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その10
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その11
─事件を解決せよ─ CASE2:Webサイトのデータが消えた Part 1
─事件を解決せよ─ CASE2:Webサイトのデータが消えた Part 2
今日はバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その12
─事件を解決せよ─ CASE3:火事でオフィスが焼失 Part 1
─事件を解決せよ─ CASE3:火事でオフィスが焼失 Part 2
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その13(最終回)
今日はバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います その2
オフサイトバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います
バックアップがきちんとしていれば起きていなかった情報事故 その1
バックアップがきちんとしていれば起きていなかった情報事故 その2
中小企業のための簡単・安価なデータバックアップ戦略 その10
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その1
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その2
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その3
