弊社サービスの内容につきまして
みなさん、こんにちは!
株式会社カチカのリモート&コールドバックアップ業務担当の村島です!
え~、今日はですね、弊社サービスの内容についてお知らせしておこうと思います。いつもみたいな文章だと「結局何をやっているのだこの会社は?」ということにもなってしまいますので、たまには触れておこうかなと。
はっきり言いまして、弊社のサービスは原始的です。それでも弊社は「最後に頼りになるのは人の手」だと思っています。
オフサイトに、人の手によってバックアップを置いておく、それが弊社の最も重要な業務だと思っています。
説明させていただきますので、お付合いいただきたく思います。それでは今日もレッツスタディセキュリティ!なのです。
他社様のオフサイトバックアップサービスの内容
弊社の中核となる業務がこの業務です。この業務があってこそのオフサイトバックアップです。
これまで、オンラインバックアップとか、ホットバックアップとか、オフラインバックアップとか、コールドバックアップとか、遠隔地バックアップとか申し上げてきました。
弊社はオフラインバックアップ(=コールドバックアップ)専門の企業ですが、物理的な媒体をやりとりしながら、そこにお客さまの記録を記録しておき、遠隔地である弊社でそれを保管・管理するというのが第一の業務です。
バックアップには、大きく分けて以下の3種類があります。

少々小さくて申し訳ないのですが、Aが「物理的に遠隔地に運ぶ」を示しており、BがWANを通して遠隔地へ送る、Cがクラウドにネットワーク転送を表しています。
この中でBをお使いの会社様はほとんどないように思います。いま、バックアップにネットワークをお使いの会社様はクラウドストレージをお使いでしょう。
それはそれでいいんです。ぜひ、そのままクラウドストレージをお使い下さい。
ただ、それに加えて弊社のオフサイトバックアップをお使いいただきたいんです。
オフサイトバックアップには、災害に強いという特徴があります。考えてみればこれは当然の話で、オンプレミスバックアップが役立たないシーンというのがあります。
これは東日本大震災で明らかになったことなのですが、バックアップを取っておいても、オリジナルと同じ場所に置いておいたら、大災害があったときには両方失われてしまいます。
ですので、両方をお使いいただければ、日常のちょっとしたデータ破損から事業所そのものがダメになってしまったようなケースまで、あらゆる場面に対応することができます。

一般的には、バックアップが役に立つ際というのは上図のように会社の中のデータがひとつ飛んだとか、

上図のようにPCがひとつ飛んだとか、そういったレベルのトラブルだったらクラウドやWANを使ったバックアップで対応可能だと思うんですね。
しかし、この↓レベルで使用不可能になったらどうしましょう?

この赤線の中が全部トラブルで使用できなくなった場合には何をすればいいんでしょうね?
一応申し上げておきますと、マルウェアが侵入したときにもルーターのレベルからクラウドを切り離さないといけませんので、何も災害が起こった場合に限ったことではありません。
世間では「バックアップの3-2-1ルール」というのが言われています。オリジナルのデータがひとつ、そこからコピーをふたつ作り、違う媒体に保存しておく、そしてそのうちのひとつは遠隔地(オフサイト)に保存しておく、これが「バックバップの3-2-1ルール」です。
これはいろいろ拡張されていまして「バックアップの5-2-1」ルールというものを提唱していらっしゃる会社様もあります。
これは何かと言いますと、5というのは「5世代分のバックアップを保存しておく」という意味です。
世代管理サービスは弊社でも行っておりますので軽く説明いたします。

弊社のバックアップサービスの基本はこういう形になっています。ここでは仮にお預かりするインターバルを1ヶ月として考えています。
お手数ですが、バックアップ作業そのものはお客さまにお願いしています。そのメディアをお送りいただき、弊社で厳重に管理いたします。
また、リカバリテストもお預かりしている間に行います。
なお、図上オレンジの矢印は便宜上「お返し&新規媒体お渡し」とさせていただきましたが、実際には次のバックアップに向けて新規媒体を早めに送らせていただき、お預かりしておりました媒体は期日が過ぎてからお返しいたしますのでタイムラグは発生いたします。
世代管理サービスというものはこういうものです。

お預かりしたディスクは、まず1ヶ月間通常の保存を致します。オフラインで扱い、ディスクからのリカバリテストも行います。
さらにそれに加え、過去のバックアップも1ヶ月分保存します。ここで1世代管理というものが発生いたします。
このようにすることで、直近のバックアップも用いることができなかった場合、さらに遡ってリストアができるわけです。
オフラインバックアップ(コールドバックアップ)というのは、システムを止めて行わなければなりませんので、多くの事業所様にとっては結構な負担になると思います。
それでも、可能であれば1ヶ月1回、長くても半年から1年の間隔でコールドバックアップをなさるべきだと考えています。
普段利用していらっしゃる(と思われる)オンラインバックアップ(ホットバックアップ」と組み合わせれば、災害もランサムウェアも怖くないというものです。

(クリックで拡大)
弊社では半年分ということで6世代管理をお勧めしているのですが、それだけあれば通常のマシントラブルであればほぼ間違いなく復旧できます。
大災害でインフラの復旧が遅れたときにも、通信インフラは全部やられてしまってしまいますので、その回復を待っていたらどれだけ時間がかかるかわかりません。お預かりしているディスクを使って、PC本体他の機材を用意してお届けに上がります(基本的には、提携運送会社によるお届けになります)ので、必要最小限の業務は回るように弊社で準備をさせていただきます。
バックアップの3-2-1-1-0ルールというのもあります
これも3-2-1ルールを拡張したものですが、従いまして3-2-1までは3-2-1と一緒、1-0というのは、1というのがひとつのイミュータブル(書込・改変できない媒体)に書き込んだもの、0というのはオリジナルとの違いがないかどうかをツールで確認し、エラー0であるということを確認する。というようなものです。しかし、現状イミュータブルな記録というのはクラウドが主になっておりますので破られる危険がないとは言い切れないものになっているかと思います。そういう意味では、弊社のバックアップサービスは物理的にネットワークから切り離されていますから、安全性はより高いと言えます。
以上が、システムやアーカイブデータなど、滅多に参照/変更されないもののバックアップスキームということになります。
毎日参照するような「熱い」データに関しては毎日のバックアップをおすすめいたしております。
弊社では、毎日のデータバックアップには永久増分バックアップをおすすめいたしております。

(画像はQiita様より)
https://qiita.com/miyuki_samitani/items/00415145d7b98e129a64
永久増分バックアップとは、まず1回フルバックアップを行い、その後は毎日増分バックアップを行う方法を指します。
そして毎日より長いインターバル(ここでは1週間としておりますが)で、前回のフルバックアップと、それまでの増分バックアップから、合成フルバックアップを生成します。理論上は、この合成フルはその時点でのフルバックアップと同じ内容になるはずです。
これで、毎日使うような使用頻度の高いデータも、最新の状態に保たれるというわけです。
とは言え、ある程度の期間ごとにフルバックアップは行っておいた方が望ましいでしょう。
ですので、毎日の増分バックアップ、週ごとの永久増分バックアップ、月ごとのフルバックアップというような形で使い分けていただければと思います。
カチカのバックアップサービスとは
前項でご説明申し上げたような他社様のバックアップサービスは、クラウドがいま主流です。一部、サービス提供会社が自社サーバーで行っている例があるぐらいですね。
しかし、繰り返しになりますが事業所全体がやられてしまっては、クラウドを利用することも自社サーバーで行っている会社様も利用することができません。なんと言ってもネットから切り離されてしまうわけですからね。
自社のネットワーク自体がやられてしまうというのは何も大災害とは限りません。マルウェアの類も立派に「ネットワーク自体がやられてしまう」ということになります。ホットバックアップという形でクラウドを利用している場合、クラウドに置いてあるデータもマルウェアにやられることがあります。
近年、マルウェアの類による被害は非常に多くなっています。
これ↓が検知されたマルウェアの数なんですが(少しデータが古いですが)

ランサムウェアも恐るべき勢いで増えています。

ランサムウェアというのは、組織のネットワークに侵入して、組織の業務に欠かせないデータを勝手に暗号化して「復号したければカネをよこせ」という犯罪です。
と同時に「データの中身をバラ撒かれたくなければカネをよこせ」という脅迫も、犯人がしようと思えばできる犯罪です。そして要求どおりお金を払ったところで、以前のようにデータが利用できるとは限りません。
なんだかんだと難癖をつけて金額をつり上げてくることは容易に想像できます。
仮にランサムウェアによる攻撃を受けても、バックアップが取ってあれば慌てることはありません。そこから復旧するだけの話です。
ただし「情報をバラ撒くぞ」という二次被害については、現状有効な対策ないのが悩みどころです。
しかしバックアップを取っておけば犯人の2大要求に対して片方は意味をなくすわけで、これはぜひ行っておくべきことでしょう。
カチカではバックアップのお預かり、その後のリストアテストを行っています。これらは全てオフラインで行っておりますので、ネットからの感染の可能性はほとんどありません。
バックアップの3-2-1ルールやその発展型について、弊社が提唱しているかということを申し上げますと、特に発展型を提唱しようという予定は今のところございません。
と申しますのも、情報セキュリティの強化・向上のためのオフサイトバックアップ、オフラインバックアップ(コールドバックアップ)とオンラインバックアップ(ホットバックアップ)を組み合わせたハイブリッドバックアップ(複合バックアップ)、災害時のディザスタリカバリ(DR)、事業継続計画(BCP)の一環としてのバックアップ、ランサムウェアなどのマルウェア対策としてのバックアップ、これらは全て弊社で対応可能であり、さらに言うならそれ以外のサービスを付け加えることもご希望によっては可能でございます。
これは弊社が御社のネットワークの状態を拝見し、いわばハンドメイドで御社のネットワークに相応しいバックアップスキームをご提案いたします。
そのため、3-2-1ルールや3-2-1-1-0ルール、5-2-1ルールと言った形で定型化することは必要ないのです。
ぜひ、お気軽にご相談下さい。
その他のサービスにつきまして
上にも書きましたが、御社に相応しいバックアップスキーム(バックアップ戦略)をご提案いたします。
これは最初の1回だけではなく、定期的に見直すことによって、マルウェアやその他のトラブルでIT関連機器が使用不可能とならないよう努めてまいります。
御社内情報システムにつきアドバイスを申し上げます
御社のバックアップスキームに沿った御社内システム構築に当たってアドバイスを申し上げます。
情報システムというものは、全体をネットワーク図に落とし込み、問題ないと判断されたものを見ても、かなり細かい部分でセキュリティホールがあったり致します。マクロの視点の両方から御社の情報システムを分析し、弱点を補強するお手伝いを致します。
バックアップの作成方法につきアドバイスを申し上げます
このnoteでも再三申し上げてきましたが、バックアップには「3-2-1ルール」「3-2-1-1-0ルール」「5-2-1ルール」と言ったような「このルールに従って行うことを推奨する団体が数多くあります。
しかし、企業・組織の規模感によりあまり厳重にルールを適用しすぎるとそちらばかりにマンパワーが割かれてしまい、かえって業務に支障をきたす恐れがあります。弊社では、お客さまの置かれている状況に合わせて、費用対効果が最も高いバックアップ方法をご提案申し上げております。
バックアップの時期にリマインドのメールをお送り致します
定期的なバックアップというのは、ついつい忘れてしまいがちです。お客様の定期バックアップ作成時期が近づいてまいりましたら、メールでリマインドをお送り致します。何らかの事情によってバックアップが作成困難な場合、最も近い日付でバックアップが可能な日をお申し付け下さい。改めてリマインドのメールをお送り致します。
バックアップが完成し弊社にお送りいただいた媒体はオフサイトで保存致します。
弊社はオフラインバックアップを保存する会社でございますので、直接的にお客さまのバックアップデータを弊社からの操作で行うことはできかねます。従いましてバックアップ作業そのものはお客さまに行っていただく他ないのですが、そのメディアをお送りいただいてオフサイトかつオフラインで管理致します。
最新の情報をメールでお届けします
データバックアップや情報セキュリティについて最新のニュースがあったときにはメールマガジンでお送り致します(毎日ではございません)。無料オプションとなりますのでご不要ならばお断りいただいて結構です。
その他の業務
弊社では、HDD、SSD、USBメモリ、SDカード、その他メモリーカード、光ディスクに関しまして、読めなくなってからデータを救出する業務を行っております。
正直なところを申し上げて、100%の復旧ということは大変難しいのですが、一部でもデータで残ると嬉しい、とお考えの方はぜひお問い合わせ下さい。
小括
というわけで、以前にもご説明いたしましたが、定期的にやっておくべきだろうなあというわけで今回はサービス内容について言及しました。
コンピュータの記録というのは、作るのも守るのも手間がかかります。
しかし、記録媒体というのは残すために作られたものだと私は信じています。
原シナイ文字、アッティカ文字等ありましたが、文字というものを確立させてやたらに記録をするようになったのはギリシャ人が最初でしょう。
そしてそれは後にローマ帝国に引き継がれ、記録媒体・記録方法の飛躍的な発見を遂げました。
どうしようもないほど下らないものは歴史の中に埋もれていったのでしょうが、価値のあるものは歴史に磨かれて現代に伝わっている、そういうものだと思います。
実は私、大学は哲学で出たというド文系です。だからこそ、歴史の中で残された記録というのは極力遺していかなければならないという使命感があるわけです。ちなみに、新聞にも取り上げられたことがあるんですよ。

というわけで、いろいろ情報発信をしますので、今後ともよろしくお願いいたします。
目次
クラウドストレージと遠隔地バックアップの相互補完性
クラウドストレージのデータ消失に関する責任の所在
ディザスタリカバリ手順をあらかじめ決めておくべき理由
弊社でお取り扱いしておりますデータ・OSにつきまして
クラウドストレージのメリット・デメリット
Windowsからの乗り換え先になるか? Linux MintとChrome OS Flex
バックアップの方法 オフライン・オンラインバックアップとは?
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その1
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その2
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その3
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その4
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その5
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その6
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その7
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その8
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その9
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! ラスト
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その2
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その3
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その4
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その1
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その2
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その3
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その4
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その5
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その6
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その7
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その8
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その9
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その10
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その11
─事件を解決せよ─ CASE2:Webサイトのデータが消えた Part 1
─事件を解決せよ─ CASE2:Webサイトのデータが消えた Part 2
今日はバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その12
─事件を解決せよ─ CASE3:火事でオフィスが焼失 Part 1
─事件を解決せよ─ CASE3:火事でオフィスが焼失 Part 2
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その13(最終回)
今日はバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います その2
オフサイトバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います
バックアップがきちんとしていれば起きていなかった情報事故 その1
バックアップがきちんとしていれば起きていなかった情報事故 その2
中小企業のための簡単・安価なデータバックアップ戦略 その10
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その1
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その2
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その3
