中小企業のための簡単・安価なデータバックアップ戦略 その4
皆様、おはようございます。
株式会社カチカのオフサイト&コールドバックアップ業務担当の村島です!
寝苦しいです。
でもなぜかレモンティーを飲むと眠れます。
なんかそういう薬効でもあるんですかね?
では、いつものやつです。
1匹の虫が、長さ1kmのゴムロープの端にいます。
虫は正確に1秒に1cmの早さで、反対側の端に向かって歩き出します。
そしてまた、1秒に1回、ゴムロープは引き伸ばされて1kmずつ長くなります。
虫は反対側の端にたどり着けるでしょうか?
たどる着けるはずがない?ごもっともです。しかし、実はたどり着けるのです。
どのぐらいの時間がかかるか、わかりますか?
さて、本題に入ってまいりましょう。今日はハイブリッドバックアップの話になります。
ハイブリッドバックアップ(NASとクラウドの連携)
ハイブリッドバックアップは、オンプレミス(NASなど)とクラウドストレージを組み合わせるバックアップ方法です。データ保護の「3-2-1ルール」を最も効果的に実践できるアプローチとして注目されています。
メリット
BCP対策の強化:災害時にオンプレミスとクラウドの両方でデータが保護されるため、事業継続性が大幅に向上します。地理的な分散により、広範囲な災害リスクにも対応できます。
柔軟なシステム構築:機密性の高いデータはオンプレミス(NAS)、アクセス頻度の低いデータや大容量データはクラウドなど、データの特性や重要度に応じて最適な保存場所を選択できます。
コスト最適化:全てのデータを高コストなクラウドに置く必要がなく、オンプレミスの高速性とクラウドの拡張性を組み合わせることで、コストとパフォーマンスのバランスを取ることが可能です。NASとクラウドを併用することで、クラウド単独で大容量データを保存するよりも総コストを抑えられる可能性があります。
高速な復旧:日常的なデータアクセスはNASで高速に行い、大規模な障害時にはクラウドから復旧することで、RTO(目標復旧時間)を短縮できます。
ランサムウェア対策の強化:オンプレミスとクラウドでバックアップを分散することで、ランサムウェア攻撃のリスクを低減します。攻撃者が一方の環境を侵害しても、もう一方のバックアップが残る可能性が高まります。
デメリット
運用の複雑さ:複数のシステムを組み合わせるため、運用や管理が複雑になる傾向があります。
専門知識の必要性:各サービスに関する専門知識や高い技術が求められる場合があります。
初期コスト:NASの導入費用が発生するため、クラウド単独よりも初期費用は高くなります。
ハイブリッドクラウドのメリットとして「柔軟性が高いシステムを構築できる」「BCP対策としても有効」と挙げられる一方で「運用の難しさ」「専門知識と高い技術が求められる」というデメリットも指摘されます。これは、中小企業が求める「簡単さ」とは一見矛盾するように見えます。
しかし、3-2-1ルールの理想形は、NASとクラウドの組み合わせによって最も効果的に実現できるものです。専門ベンダーのソリューションの中には「高額なコストや複雑さを伴うことなく、データ資産全体を包括的に保護します」と謳うものもあり、これらを活用することで複雑さを軽減できる可能性が示唆されています。例えば、既存のNASと新しいNAS、そしてクラウドを連携させることで、3-2-1ルールを具体的に実現した事例も報告されています。
これは、中小企業が既存資産を活用しつつ、段階的に高度なバックアップ体制へ移行できる現実的なアプローチを示しています。ハイブリッドバックアップは、中小企業にとって理想的なデータ保護戦略である「3-2-1ルール」を、現実的なコストと運用負担で実現するためのソリューションです。初期投資は高くなるものの、専門ベンダーのサポートや統合ソリューションを活用することで、運用の複雑さを軽減し、高い事業継続性を確保できます。
これは、単なるバックアップではなく、事業継続計画(BCP)の中核をなす投資と捉えるべきです。
実現方法とコスト感
NAS(例: GUARDIAN+R)をメイン機器とし、そこから別のNASやクラウドストレージ(例: Cloud TENMA)へ自動バックアップを設定する方法が一般的です。
Solixのソリューションでは、インフラコストを30%削減しつつ、データ規制準拠と安全なファイルアクセスを実現した事例が報告されています。
Rubrik NAS Cloud Directのようなソリューションは、ペタバイト規模の非構造化データを効率的に保護し、サイバー攻撃からNASデータを保護、オンプレミスやクラウドへの迅速な復元・アーカイブを可能にします。
HYCU R-Cloudのようなサービスは、オンプレミス、パブリッククラウド、SaaSアプリケーションのバックアップとリカバリを単一UIで実現し、コストのかかるハードウェアアプライアンスやエージェントの購入が不要となる場合があります。
コスト感としては、NASの初期費用 とクラウドストレージの月額費用 の合計となります。NASとクラウドを併用することで、クラウド単独で大容量データを保存するよりも総コストを抑えられる可能性があるとされています。

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バックアップ方法に関する比較
というわけで、バックアップ方法に関する比較は終わりました。そして弊社と致しましては、それ以外に物理的搬送方式による遠隔地バックアップを推奨したいわけです。改めて、それぞれの方法の一覧表を作ってみましょう。

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一番下に弊社がご提供差し上げている物理的搬送方式による遠隔地バックアップの項目も入れさせていただきました。これで、外付けHDD/SSDによる方式、NASによる方式、クラウドストレージによる方式との比較が容易になったかと思います。
まずクラウドストレージによる方式と物理的搬送方式による方式が容量に関しては無制限ということで大きなデータを扱っていらっしゃる方には便利にお使いいただけるのではないかと考えております。
申し遅れましたが、例えば「外付けHDD/SSD」の「容量」欄に500GB~72TBと入っておりますが、これに関して私は資料をあさったんですが、出典がどこなのか正確にはわかりませんでした。この表は具体的な数字に関しましてはすべてそのように作っております(もちろん、物理的搬送方式によるバックアップを除いてですが)。どうぞ「概算こんなもの」としてお受け取りください。
初期コストはクラウドが魅力的です。電気代のみで利用できますからね。しかしその代わり、1ユーザーあたり1000円から3000円程度の利用料が毎月かかってくるのが難点ではあります。結局高くなってしまうかも知れません。
便利なのは圧倒的にクラウドストレージでしょう。インターネット接続さえあれば、全国どこからでも、登録されたユーザーであれば利用することができます。その代わり(裏返して述べただけですが)インターネットがなければ利用することができません。すごい田舎ですとか、あるいは飛行機や船の上、そういった場所では利用できません。
その他だいたいのところはこの表にまとめておきましたのでご覧いただきたいところなのですが、手前味噌ではありますが物理的搬送方式によるバックアップもなかなか魅力的だとは思われませんでしょうか。
どうしても発生してしまう欠点と言えば輸送に時間がかかることぐらいで、容量はいくらでも増やすことができますし、完全なエアギャップが実現されていますのでサイバー攻撃に遭う可能性はほとんど考えられません。弊社の保管庫に物理的に侵入して盗み出すとか壊すとか、そういう形での攻撃なら不可能ではないでしょうが、そういう侵入者を犯行前に発見し確保する方法なら人間が長い期間をかけて作り上げてきた信用できるシステムがあります。
そしてぜひ申し上げておかなければいけないのは、この表の下敷きにしました資料によると、クラウドとオンプレミスのNASで、あとは現在使用中のデータも含めて3-2-1ルールの完成だ、と言っているのですが、本当にそれでいいの?と思うわけなんですね。現在使用中のデータを「バックアップの3-2-1ルール」の勘定に入れていいのかと。やはりもうひとつどこかに作らなければいけないでしょう。
別のクラウドを利用するというのもひとつの手ではあるのでしょうが、クラウドストレージはいまいわゆる「レッドオーシャン」状態にありまして、いろいろな会社がいろいろな付加価値をつけて販売しています。こういう競争状態にあるサービスをふたつ利用するというと、わかりやすく言うと頭がこんがらがる状態になると思うんですね。「この機能、なんだっけ?」ということになるわけです。なんだか私がバックアップに関わり始めた頃のバックアップ先メディアの競争状態を思い出しますが。
もっと言いますと、クラウドをふたつ使うということになると通信回線の帯域幅がかなり必要になります。回線を複数引くというのもひとつの解決策にはなり得ますが、そうなってきますと維持費がそれだけかさんできますね。
さらにさらに言いますと、オンプレミスのNASとクラウドふたつでは、激甚災害に対して対応ができないと思うのです。激甚災害にあっては、電気・通信その他のインフラが長期間利用できなくなることが予想されます。電気に関しましては携帯用電源なんてものがありますのでそれで最低限のコンピュータだけは動かせるとしまして、データの方はどうなるの?ということになるのではないでしょうか。
弊社では、お預かりしている分に関しましては稼働していたときと同じ状態にディスクを保ちます。これはシステムのドライブも含めてです。従って、新しいPCを用意し「環境移行ソフト」的なものを使えば業務が通常通り行われていた時点と同じ使い勝手でPCを扱えるように復旧することが可能です。バックアップの面倒くさいところはすべて弊社にお任せください。
東日本大震災では、復興までどれだけの時間がかかるかわからない、という理由で遠方への転居を希望される方が多くいらっしゃいました。しかし、被害の直撃を受けた地域の役所では、転出届を発行することすらままならなかったわけです。最低限、この程度の実務は回せないと困ることになるかと思われます。
というわけで、弊社ではクラウド・オンプレミスのNAS・弊社のオフサイトバックアップサービスの3つのバックアップをおすすめしているのです。現状、1拠点だけで営業しておりますが、将来的にはこちらも分散してリダンダンシーを確保する予定でおります。
何卒ご検討ください。
さて、今回は割とコンパクトに文章がまとまってしまいました。これ以降、バックアップ方法に関する作業を行うに当たり知っておいた方がいいことという内容の文章が続きます。文章だけではつまらないと思いますので何か工夫したいと思います。
というわけでやっぱりやります
Geminiさんのお手並み拝見シリーズです。前回はこんな絵を描いてもらったのでした。

これは「安倍晴明の絵を描いて?」とリクエストした結果の出力です。Wikipediaに絵が2枚あったんですが…

(画像はWikipediaより)

(画像はWikipediaより)
Geminiさん、今回はなんともリアクションに困る程度に当たってますね。ちなみにこの方、陰陽師ブームの火の粉が飛んできて火がついたようなもので、それ以前には地元民ですら知らない存在だったんですよ。姓名判断をやり始めたのも「せいめい」だから、それだけの話です。あんまり夢を見すぎない方がいいと思います。

今日はこの方を当ててください。久しぶりの女性ですね。
ヒント行きましょうか。
大正から昭和にかけて活躍した人です
時代の先を読んでいた人と言えるかも知れません
時代を考えたらずいぶんとハイカラで自由な欧米的な環境で育ったそうです
あともうひとつ挙げるとすれば、個人的にはこの方は現代の日本人女性を見て嘆いているんじゃないかと私個人的には思います。
では、今日はこのあたりで終わりたいと思います。
ではまた明日にお目にかかりましょう。
今後ともよろしくお願いいたします。
なお、弊社の業務をご紹介するちゃんとしたWebサイトは現在鋭意作成作業中です。今しばらくお待ちください。
目次
クラウドストレージと遠隔地バックアップの相互補完性
クラウドストレージのデータ消失に関する責任の所在
ディザスタリカバリ手順をあらかじめ決めておくべき理由
弊社でお取り扱いしておりますデータ・OSにつきまして
クラウドストレージのメリット・デメリット
Windowsからの乗り換え先になるか? Linux MintとChrome OS Flex
バックアップの方法 オフライン・オンラインバックアップとは?
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その1
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その2
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その3
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その4
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その5
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その6
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その7
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その8
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その9
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! ラスト
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その2
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その3
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その4
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その1
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その2
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その3
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その4
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その5
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その6
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その7
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その8
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その9
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その10
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その11
─事件を解決せよ─ CASE2:Webサイトのデータが消えた Part 1
─事件を解決せよ─ CASE2:Webサイトのデータが消えた Part 2
今日はバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その12
─事件を解決せよ─ CASE3:火事でオフィスが焼失 Part 1
─事件を解決せよ─ CASE3:火事でオフィスが焼失 Part 2
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その13(最終回)
今日はバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います その2
オフサイトバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います
バックアップがきちんとしていれば起きていなかった情報事故 その1
バックアップがきちんとしていれば起きていなかった情報事故 その2
中小企業のための簡単・安価なデータバックアップ戦略 その10
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その1
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その2
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その3
