オフサイトバックアップに関する最新の話題をいくつか その1
皆様こんにちは。
株式会社カチカのオフサイト&コールドバックアップ業務担当の村島です!
ごめんなさい、今日は全力出せない感じです。ちょっと暑い気がしたので冷房を入れてその風がちょうど落ちてくるところで眠ったらお腹が痛くなってしまいました。
痛みはほぼ取れたんですがなんか違和感というか…。
こういう中途半端な時期にはやっぱり体調が悪くなりがちですね。
皆様もお気をつけください。
さてさて、今日も恒例(にしたいと思っている)関係ない話題から行きたいと思います。
カラスは黒いですね。全てのカラスは黒い、と言っていいと思います。黒くないカラスが見つかったらこの常識は崩壊するわけです。
ところで「全てのカラスは黒い」というのを、別の形に言い換えるとこうなると思います。
「全ての黒くないものは、カラスではない」
いまこれをご覧いただいている皆様の回りに、黒くなくカラスでないものは山のようにあると思います。
それらひとつひとつは「全てのカラスは黒い」という説をごくわずかながら証明しているものと言えるでしょうか?
だいたいの意見としては黒くなくカラスでないものが見つかったからといって全てのカラスは黒いという説を補強するものではないということなのですが、だったらそれはなぜなんでしょうね?
今日はオフサイトバックアップに関する最新の話題をお届けします
1・サイバーセキュリティとの融合
もう最近ではバックアップと言えば、のレベルで出てくる言葉がこれなのですが「ランサムウェア」ですね。本当に世界を悩ませる問題になっていまして、その手口も巧妙かつ高度になってきていると言えると思います。
というわけで、オフサイトバックアップも単なるデータ保存場所ではなく、サイバーセキュリティ戦略の重要な一部として認識されるに至っています。
今年に入ってから傾向として顕著になってきているのですが、バックアップソリューションとサイバーセキュリティ対策の統合が進んでいます。
これにより、バックアップシステム自体が攻撃から保護され、侵害発生時の迅速な復旧が可能になります。
このnoteでこれまでさんざん申し上げてきたことなのですが、クラウドのバックアップというのは自社ネットワークの一部であるという面があるわけですね。
そしてこれまでサイバーセキュリティというのは自社ネットワークの安全を考えるものだったわけです。オフサイトバックアップというのは(クラウドを利用するものを念頭に置くとすると)いわば半分自社で半分他社ってことになるわけですが、弊社でもかねがね申し上げてきたとおり、クラウド上のデータが消失したりした場合、誰にどのぐらい責任があるのかということに関しては現状「ケース・バイ・ケース」ということになってしまっています。
クラウドストレージ提供会社と利用者の間で、どこまでが誰の責任になるのかという点について合意ができるまでの一歩という印象を受けます。少なくとも、利用者側で「普通に」利用できる範囲までは利用者側でセキュリティ対策をしなさいよという話になってきたなと。
これもいままで何回も繰り返していますが利用者にとってはクラウドのデータでもストレージ提供会社にとってはローカルのデータです。おそらく複数の会社のデータを預かっているでしょうから、最悪の場合そのストレージ提供会社の手違いでよそのデータが閲覧できてしまったり逆に自社のデータが他社から閲覧できてしまったりという事態がないとも限りません。
この辺の線引きができてきたという感じでしょうか。
2・ゼロトラストセキュリティの導入
この言葉は多分初めてこのnoteで使うと思うのですが、ゼロトラストセキュリティというのがあります。
「決して信頼せず、常に検証する」というゼロトラストの原則というのがありまして、これがバックアップやディザスタリカバリ(DR)の領域にも浸透してきているという感じですね。
日本語ってちょっとこういう語彙に関してあまりいいイメージがないんでしょうかね。「決して信頼せず」なんて言ったらその相手を排除する方向に具体的に既に動き出しているかのような印象を持たれてしまうことがあるんですね。
「誰かが失敗をしないように、相手に全て預けてしまうのではなく常に見守っていられるように全幅の信頼を置かない」と言ったら「人を信頼できない寂しい最下層の人間」みたいなことを言われたこともあります。
まあ言ってみればあれですよ。デカルトのcogitoです。方法論的懐疑です。デカルトだって、例えば「あそこに窓があるが、本当にあるのかどうか」なんて本当に疑っていたわけではないでしょう。ただ、試験的に(ひとつの方法論として)疑ってみる。そこでデカルトは「考えている自分がここにいるというところしか間違いないと思えるものはありませんでした」という結論に至っているわけですね。
以前にも申し上げましたとおり私は大学を哲学で出てますのでこのデカルト問題にしても言いたいことはたくさんあるんですがあまりにも話が逸れますのでやめます。
まあ「多分大丈夫だろう」と気を抜いたところにこそ問題は生じるということなんですよね。
まあ例えばこんな感じで、世界に名を轟かすような会社だから情報のセキュリティにも十分注意しているんだろうな、なんてついつい一般人は思ってしまいがちですが、ディオールの中の人的には顧客情報なんて「数ある業務上のデータのひとつ」でしかないと思うんですよね。
そういうところを、やっぱりサイバー攻撃って突いてくるものなんだと思います。何らかのデータを扱う度に「現状は安全か?」と確認するぐらいの用心深さが欲しいものです。
そしてゼロトラストセキュリティの話に戻るわけですが、不正アクセスやデータ破損のリスクを軽減するために、すべてのアクセス要求を検証し、継続的な認証と認可プロトコルを適用する動きが活発化しています。
つまりアクセス開始時に認証を行うだけではダメで、アクセスしている間中「このアクセスは安全です」というサインを出し続けるというような形が望ましいということなんでしょう。
認可プロトコルっていうことなんですが、認可って言葉にはまあ割と馴染みがあるということでいいと思うんですが、プロトコルってわかっているようでちゃんとはわかってないって方が多いように思いますのでちょっとここで解説させていただきます。
難しいものでもないんですけどね。コンピュータ同士が会話するための言語や手順の総称だと思って下さい。有名なところを列挙します。
TCP/IP
HTTP
POP
SMTP
全部最後がPで終わってますが、全部Protocolです。
厳密に言えば、1台のコンピュータの中にもプロトコルは存在します。例えばCPUとUSBコネクタがデータをやりとりする際の信号の形式もプロトコルと呼ばれます。うるさいことを言うなら、CPUとUSBコネクタが直接やりとりするわけではないのですが。
私が過去にソフトウェアのサポートセンターにいたことはお話ししたと思うのですが、時代背景もありまして複数担当していた商品の中には生まれて初めてPC買った、みたいなユーザーが結構いる商品もありました。
そういう人の中で言葉を間違って覚えてる人が多かったトップ5ぐらいには入りそうなのがこのプロトコルという言葉でしたね。ご想像がつくかも知れませんが「プロトルコ」って仰ってるお客さま多かったです。
で、ゼロトラストセキュリティの話に戻りますが、このゼロトラストセキュリティが導入されたことにより、内部や外部からの脅威からバックアップデータを保護し、ランサムウェア攻撃などからの復旧時の安全性を高めるということですね。
つまり何らかの脅威によりセキュリティが1回ダメになったとしても、復旧時に安全性が高くなるということです。それこそが、すべてのアクセス要求を検証し、継続的な認証と認可プロトコルを適用するという行為の目的であるわけですからね。
ただ、弊社の立場から申し上げますと、少なくとも間違いなく現状は安心だ、という状況を、やっぱり一旦全ての利用を止めて静的な状態でバックアップを行っていただいて、それを弊社で管理させていただきたいと思います。何度も申し上げるようですが何らかサイバー事案が起こった場合にも、少なくともあの時点までは大丈夫だ、という地点が確定致しますし、またサイバー攻撃だけでなく自然災害などからもご利用の環境を守ることにつながります。
もう何度出した図だかわからないものではありますが

この状況になったときには、物理的媒体に保存してどこかに保存しておいたものしか頼るべきものがなくなってしまいます。
安全には某かのコストは必要になってきます。ぜひご検討ください。
というわけなんですが、この記事、まだまだ書きたいことがあるんですがちょっと時間的に足りなくなってしまいました。
初めてのことにはなりますが明日また続きを書かせていただきたいと思います。
ではまた明日…ではちょっと面白くないのでつまらないものですが余興を。
私がAIを完全には信じていないというお話をしたときに、AIに「●●を描いて?」的な質問をして出力が全く違うということで遊んでいるというお話はしましたが、下の図はAIに何を要求した結果出力されたものだと思いますか?

3つのヒントを。
小説に出て来る登場人物です
金髪の女性です
図書館で働いています
正解は、明日続きを書く際にさせて下さい。
というわけで今日はこれまでです。
明日もよろしくお願いします。
まことに申し訳ありませんでした
「明日続きを書く」とか言いながら、もう何日も書くことができないままでした。なんだか体が思うように動かないというか、怠いというか、重いというか…。
上の画像に描かれているよくわからないものに関しては、この文中か次回の文中のなんか適当なところに書いておこうと思います。
さて、続きを書いていきましょうか。
3・クラウドネイティブバックアップの進化
これもいまのITの世界におけるキーワードのひとつですね。「クラウドネイティブ」。
まあ簡単に言ってしまうと、クラウドの拡張性と柔軟性を活用したバックアップソリューションということになると思います。
何が一番ありがたいって、オンプレミスでバックアップをするときに必要な
場所の用意
インフラの用意
人員の用意
がいらなくなることによって、容量の限界、ハードウェア(ネットワーク関係含む)の寿命、必要な人員の用意などに気を遣わなくていいということなんですよね。
主要なクラウドストレージプロバイダーは、高度なデータレプリケーション技術と堅牢なセキュリティを提供し、信頼性の高いオフサイトバックアップを実現しています。
データレプリケーションというのは、わかりやすく言うとデータの安全のために複製を用意して複数の場所に分散しておくことをさします。
う~ん…これには言いたいことがたくさんあるんですが、まあ後回しにしましょうか。
4・AIとMLの活用
MLっていう言葉もこれまで出してこなかったように思いますね。服のサイズとかの話ではなく、アルファベット2文字で後の文字がLだと私が期待してしまいそうな機関車の話なんかでもなく、まあ順当に「機械学習」のことです。
AIとMLは、バックアップとDRの分野に変革をもたらしているそうなんですね。
予測分析、インテリジェントな自動化、プロアクティブな問題解決に役立ち、バックアップの効率性と信頼性を向上させるそうなんです。
ちなみにプロアクティブっていうのはどういうことかと言うと、問題が起こってからそれに対する対処をするのではなく、先手を打って対策するということですね。
具体的には、AIを活用した異常検知によるサイバー攻撃の早期発見、バックアップパターンの分析によるストレージの最適化、障害予測によるダウンタイムの削減などが期待されている、ということらしいんですが…。
文の冒頭と現在書いていることの間に時間を挟んでしまっているのでちょっと方針が変わってしまったりもしていますが、言いたいことは次回に回したいと思います。
5・イミュータブルバックアップストレージの普及
ランサムウェア攻撃などによるデータ改ざんや削除を防ぐために、バックアップデータを変更不可能にするイミュータブルストレージの重要性が高まっています。
ブロックチェーンや暗号化ハッシュなどの技術を活用し、データの整合性と信頼性を確保します。
と、AIさんは仰っています。
クラウドストレージで、自分が保存したものに関して、書き換え不可能属性を設定できるということなんですよね。
ブロックチェーンというのは以前もご紹介したことがあるかと思うんですが、データを細かい単位に分けて、これを鎖のようにつないでいろいろな人が持つことをまず特徴とします。そしてある情報は前の情報から導き出されたハッシュ値をもって暗号化されています。
これにより暗号の解読が非常に困難になり、また中央のサーバーではなくユーザーが自ら参加して行われる暗号化なので、中央のサーバーがやられたら全部やられてしまう、というような心配をする必要はないんですね。
仮想通貨から発している技術なのですが、何度も言うようですが「中心」が存在しないという特徴があります。
なんかさらっと書いているようですけど、クラウドストレージとブロックチェーンって関係あるものなんでしょうか?
いろいろ調べてみたんですが、これってどう考えても別の技術ですよね?ただ、クラウドストレージの中には参加しているユーザーが自分のストレージの空きを貸し出すことによって成り立っているブロックチェーン型のクラウドストレージも出てきたことは出てきたみたいです。
まあ、言いたいことは後に回しましょうか。
6・BaaS(Backup as a Service)の多様化
何のことはない*aas系のサービスなんですが、BaaSというのが案の定出て来たという感じですね。
バックアップ管理をサードパーティプロバイダーに委託するBaaSの需要が増加していると。
柔軟な拡張性、コスト効率、専門家による管理などのメリットがあり、特にリソースが限られた中小企業にとって魅力的な選択肢となっているとのことなんですね。
マネージドサービスプロバイダー(MSP)は、24時間365日の監視、迅速なサポート、セキュリティとコンプライアンスへの対応などを包括的に提供しているということなんです。
なんかこういう新しい技術系のことをお話しするときって当たり前のように新語が紛れ込んでくるんで、私の趣味のひとつでもある落語でよく使われる言葉を使って嘆くと「どんならんなあ」ということになるわけですが。
マネージドサービスプロバイダーというのは、要するに会社や組織のITシステムの運用、監視、保守、管理などを代行する会社のことです。何のことはない、弊社もその一部という感じですね。
とりあえず新しい言葉使っとけ系の、したり顔が見えるような解説文は私は絶対に避けたいと思います。見る人によっては「わけのわからない言葉を使ってごまかそうとしてないか?」という風にも見えるでしょうし。
7・エッジコンピューティングとの連携
これは以前にも使ったことのある言葉だと思うんですが、エッジコンピューティングですね。これは何かと言うと、どっちかと言うとクラウドコンピューティングとは逆方向の言葉だと思うんですよね。
クラウドに性能の高いコンピュータをドーンと置いて、クラウド経由でいろんなコンピュータから飛んでくる処理の依頼を中心になるサーバーが行うというのがクラウドコンピューティングだと思うんですが、そういう中心がドーンとあるクラウドに頼らずに、周辺部にある程度の処理能力を持つコンピュータを配置して、処理の必要性があるものに関して周辺部で行えるものは行ってしまおうと。これがエッジコンピューティングの考え方ということになるかと思います。
で、これらの事柄について、私なりの意見を申し上げたいと思います。
が、それを書いているととんでもない長さになりそうです。それはやっぱり明日に回させていただいて、本稿はこれで一回閉じたいと思います。
なんだか2回に分けたり戻したりまた次回に回すと言ったり、本当にわがまま放題な文章になってしまっていますが、これからもいろいろな情報のご提供をして行きたいと思っておりますので、これからもよろしくお願いいたします。
目次
クラウドストレージと遠隔地バックアップの相互補完性
クラウドストレージのデータ消失に関する責任の所在
ディザスタリカバリ手順をあらかじめ決めておくべき理由
弊社でお取り扱いしておりますデータ・OSにつきまして
クラウドストレージのメリット・デメリット
Windowsからの乗り換え先になるか? Linux MintとChrome OS Flex
バックアップの方法 オフライン・オンラインバックアップとは?
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その1
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その2
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その3
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その4
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その5
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その6
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その7
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その8
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その9
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! ラスト
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その2
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その3
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その4
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その1
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その2
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その3
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その4
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その5
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その6
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その7
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その8
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その9
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その10
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その11
─事件を解決せよ─ CASE2:Webサイトのデータが消えた Part 1
─事件を解決せよ─ CASE2:Webサイトのデータが消えた Part 2
今日はバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その12
─事件を解決せよ─ CASE3:火事でオフィスが焼失 Part 1
─事件を解決せよ─ CASE3:火事でオフィスが焼失 Part 2
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その13(最終回)
今日はバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います その2
オフサイトバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います
バックアップがきちんとしていれば起きていなかった情報事故 その1
バックアップがきちんとしていれば起きていなかった情報事故 その2
中小企業のための簡単・安価なデータバックアップ戦略 その10
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その1
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その2
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その3
