サーバーの種類とそのバックアップ方法について
皆様こんにちは。
株式会社カチカのオフサイトバックアップサービス及びデータ復旧サービスの担当者、村島です。
寒暖の差がつらいです。
2日間あまりにも体調が悪かったのでお休みをいただきました。
今日も絶好調とは行かないのですが、まあなんとかやっていきたいと思います。
さて、毎日恒例(にしたいと思っている)関係ない話からまいりましょう。
王女「お父様、マイケルとの結婚を認めて下さいますか?」
王様「良かろう。マイケルがこの5つのドアの影に隠れている虎を見事に仕留めれば結婚を許そう。ただし、マイケルはドアを1番から順番に開けていかなければならない。彼が虎が隠れているドアを実際に開けてみるまでは、どのドアに虎が隠れているかわからないのだ。即ち、予期せぬ虎だ」
並んでいるドアを見て、マイケルは考えます。
マイケル「もし僕が4番目のドアまで開けて虎が出て来なかったら、5番のドアに虎がいることがわかってしまう。しかし王様は『虎を予期することはできない』と仰った。だから、5番目にいるはずはない」
マイケル「5番目のドアにいるはずがないとすると、虎は4番目のドアまでに出てくるはずだ。しかし予期できない虎は4番目のドアから出て来るはずがない」
マイケルは同様に3、2、1、のドアにも虎がいないことを『証明』してしまいました。即ち、虎はいない。
しかし、虎は3番目のドアから出てきました。まさに予期せぬ虎です。
マイケルの推理は、どこで間違ったのでしょうか?
さて、本題に入りましょうか
まず、Webサーバーについて考えてみましょう。
まあこれはそんなに難しいことはないんじゃないでしょうか。インターネットに繋いで、Webサービスを提供するためのサーバーですね。
以前にも言ったと思うんですが、Webサイトのホスティングをするサーバーはどんどん高機能化していると思います。
ほぼ同じコンセプトのWebサイトを毎年ひとつ作っていて、しかも過去の分も全部残っているという、かなり資料的価値があるものがあるんですが…何かと言うとプリキュアのサイトなんですけどね。
せっかくですから、プリキュアの第1作目から現在放映中の作品まで、ずらっと並べてみましょうか。
というわけでレギュラーシリーズだけ並べてみましたが、初代と現行放映されている最新作だけ比べても、その差は段違いという感じですね。
まあ、Webサイトのマークアップ言語だけ比べてもその差は歴然なのですから、それをホスティングする機械の方も性能がアップして当然と言えば当然なのですが。
なおこれは余談になりますが、一部の人に「阿部寛のホームページ」というのが熱烈に愛されています。
これは大変珍しい日系古代ローマ人として有名な阿部寛さんのホームページなのですが、異常に軽いことで有名です。Windows98にダイヤルアップでもストレスなく閲覧可能、ガラケーでもストレスなく閲覧可能、それでいて阿部寛さんの情報はきちんと網羅しています。
元々ファンの方が勝手に作ったらしいのですが、その後事務所公認となりました。
さてさて、余談はいいとしまして、Webサーバーはどうやってバックアップすればいいでしょうか。
まず、何をバックアップするのか、そこを決めていかないといけませんね。
例えば以下のようなものがあると思います。
Webサイトのファイル:HTML、CSS、JavaScript、PHPなどのソースコード、画像、動画などのコンテンツファイル
データベース:MySQL、PostgreSQLなどのデータベースに保存されているデータ(投稿、ユーザー情報、設定など)
サーバーの設定ファイル:ApacheやNginxなどのWebサーバーの設定、PHPの設定、OSの設定など
ログファイル:アクセスログ、エラーログなど(障害調査やセキュリティ分析に役立ちます)
メールデータ:メールサーバーを運用している場合は、メールアカウントとメールデータ
Webサーバーのバックアップ
個人的な感覚なのですが、Webサーバーって、よほど大きな会社でない限り自社に備え付けるものではないと思うんですよね。
だいたいは、Webサイトのホスティング業者のスペースを借りるんじゃないでしょうか。
以前にもお話ししたと思うんですが、サーバーの提供会社と利用会社がある場合、データが消えたりなんかしたらどちらに責任がかかるのかということは今のところまだ統一的な見解が見えません。ケースごとに判断されるということがほとんどです。
ですので、万が一の事態に備えて、オンプレミスでバックアップを取っておくことはぜひ必要であると考えます。
さらに、オンプレミスですと災害やランサムウェアによる攻撃があったときには手が出ませんので、弊社のオフサイトバックアップサービスもぜひご利用をご検討いただければ幸いでございます。
メールサーバーのバックアップ
メールサーバーも自社で用意するというよりはドメインの付与を行っている会社から割り当てあられることの方が多いと思いますね。
メールって、特にビジネスで用いる場合、多くの人に知られた方がいいというのは基本的に正しいと思うんですが、その一方で多くの人に知られるとジャンクメールがバカスカ届くことになるのが頭痛いですよね。
私も、個人的なスマホは、なんかやたらにメールやらメッセージやらが届くんで、以前は届くたびにひとつひとつ見ていたのですがそれをやっていると「スマホを使っているのかスマホに使われているのかわからんな」と思って最近はほとんど見なくなっています。
ですので、電子メールの送受信や保管を行っているメールサーバーを自社で用意する場合、やっぱりメールは失われないようにしておかなければならないと思うんですね。
営業電話が「先日メールをお送りさせていただいたのですが…」なんてかかってくることもありますし。
であるからして、もし自社で用意するのであればWebサーバーとメールサーバは兼用でいいんではないかと思います。
ファイルサーバーのバックアップ
一般的に、企業で「サーバー」といえばこれが一番多いのではないでしょうか。実際、オンプレミスでサーバー立てているとすればこれが一番多いでしょう。オンプレミスでバックアップをしていることがあるとすれば、ぜひ弊社のオフサイトバックアップをご利用いただければと思います。
一般的にファイルサーバーそれ自体もOSで動くPCに違いはありませんので、バックアップの方法は通常どおりです。これはあとでお話ししましょう。
データベースサーバーのバックアップ
データベースサーバーは、データを効率的に管理・保存し、アプリケーションからの要求に応じてデータを提供するのが役目です。
データを毎日黙々と積み上げるような仕事では、データが飛んだときの心理的ダメージは計り知れません。また、データから何らかの業務上の戦略を立てるようなことも多いと思いますので、ぜひバックアップが必要な案件だと言えます。
アプリケーションサーバーのバックアップ
アプリケーションサーバーと言えばGoogle Workspaceがまず頭に浮かびますが、巨大企業となると自社内だけで使っているサーバーと端末というスタイルで業務を行っているかも知れませんね。
これはそもそもアプリケーションを構築するのが途轍もない作業になると思いますので、これはやっぱり失いたくはありません。
詳しくひとつひとつ説明はしませんが、エンタープライズリソースプランニング (ERP)、顧客関係管理 (CRM)、サプライチェーンマネジメント (SCM)、人事管理 (HCM)、コンテンツ管理システム (CMS)、などなどいろんなものがありますね。
SNSやブログ、Wiki、チャットツール、オンラインフォーラム、オンラインストア、オークションサイト、フリマアプリのWeb版、検索エンジン、地図サービス、ニュースサイト、動画配信サービス、音楽配信サービス、オンラインゲーム、クラウドストレージ、オンラインドキュメント編集、プロジェクト管理ツール、オンライン予約システム、オンラインバンキング、ポートフォリオサイト、学習アプリケーションっていうことになるらしいですね。いまの世の中、Webアプリケーションなしには成り立たないと言っていいのかも知れません。
バックアップの方法
手動コピー: scpやrsyncなどのコマンドを使って、サーバー上のファイルをローカル環境や別のサーバーにコピーする方法です。簡単な方法ですが、頻繁なバックアップには向きません。
自動バックアップスクリプト: cronなどのツールとrsyncなどを組み合わせて、定期的に自動でバックアップを実行するスクリプトを作成する方法です。柔軟性が高く、必要なファイルだけをバックアップできます。
バックアップソフトウェア: 専用のバックアップソフトウェアを利用する方法です。スケジュール設定、差分バックアップ、リストア機能などが充実しており、効率的なバックアップが可能です。
というようなことが考えられるわけですが、弊社としてはバックアップソフトウェアが一番良いと考えています。
ただ、バックアップソフトの選択肢が一番たくさんあり、使いやすいものを選ぶことができるというOSはやっぱりWindowsしかないわけで、仮にサーバーのOSがLinuxだったとしてもネットワーク上にWindowsマシンを1台置いておいてバックアップをするしかないでしょうね。
各PCそれぞれにバックアップを行うという手もあると思うんですが、MacやLinuxはそれ専用のバックアップソフトというのもありますが、基本的にはそれを利用するということにもなるんでしょうね。OSまで含めてバックアップできますし。
自動バックアップスクリプトを自分で作成するという方法もあるのでしょうが、そのスクリプトが間違っているという可能性もあるとは思いますので、よほど特殊な環境でない限り使わない方が良いのではないかという気がしますね。
以前取り上げましたように、自作スクリプトを使った結果データを失ってしまうこともあり得ますしね。
やっぱりバックアップソフトを使う方が確かだと思います。
バックアップは取るだけでは意味がない
弊社はバックアップをオフサイトでお預かりするサービス(オフサイトバックアップサービス)を展開しておりますが、基本的にはお預かりしたバックアップにOSが含まれている場合、リストアして起動が確認できる状態でお預かりすることとさせていただいております。
これは、オフサイトでお預かりしているデータやシステムを、天災などの事故の時、またランサムウェアなどの人為的攻撃によりネットワークにつながっていることがリスクになる場合に、電源と最小限の機材を用意すれば、お客さまの最低限の業務は回せるようにとの考え方によるものです。
ただし、現在市販されている機材の上では走らないOS、アプリケーションが使われている場合はこの例外とさせていただきます。
クライアントOSとしてはWindows、MacOS、ChromeOSなどでほぼ決まりだと思うのですが、サーバーOSとしてはLinux、Windows Serverが強いとしても、やや時代遅れ感も否めませんがIBM z/OS、IBM z/VM、IBM /z/VSE、IBM /z/TPF、富士通 MSP(MSP-EX)、富士通 XSP、日立 VSO3、Unisys ClearPath MCP、Unisys ClearPath OS 2200などのメインフレームで使われているものが多いです。
まあ、まだメインフレームも息をしていると言えど「辛うじて」と言えるとは思うのですが、、業界によりましてはまだまだ使われていたりはしますし、その高い処理能力を利用してAIや機械学習の分野でまた息を吹き返す可能性もあるかと思います。
OSというのはまだまだたくさんあるとは思うんですが、とてもではありませんがここに書ききれるものではありませんので、ぜひお問い合わせいただきたいと思います。
NASのバックアップはどうしたらよいか
また話は変わりますが、ファイルサーバーとNASというのがどう違うのかという話は避けて通れないと思うんですが、それについてお話しさせていただきますね。
皆様、フォルダ共有ってしたことありますか?
最近は家庭内にも複数のデジタルデバイスを置いて、家庭内でネットワークを構築して利用している方も多いと思うんですよ。
そこで、データが置いてある場所を用意しなければいけなくなるわけですが、PCを置いて、OSをインストールして、そこに置いてある共有フォルダの中のデータをリモートで利用するのがファイルサーバーということになります。
NASというのは、ストレージ(HDDやSSD)をセットすればすぐに利用できるという利点があります。もちろんそれらのストレージを動かすOSなどは必要になるのですが、それはNASの中にもう組み込まれています。そしてネットワーク経由で他のデバイスに接続ができますので、インターネット経由でスマートフォンを使って(別にノート型PCでもいいのですが)NASの中のデータを外出先でも利用できるという長所があります。
家庭用と業務用によって違いますが、いずれにせよNASにはRAID機能が備わっていることが多いです。RAIDのいくつを使うのかは、利用環境によって決めた方が良いと思われるのですが、家庭用は1、業務として大きくなるほどこの数字も大きくなる傾向がありますね。
小括
というわけでバックアップのあれこれを見てまいりましたが、実はバックアップっていうのはいろんなやり方があり、それぞれに相応しいやり方があり、取られたバックアップをどう管理するのかということにも実にいろいろな種類があります。
というわけで、パッケージ化して「弊社のサービスはこれです」という形でご覧いただくことが非常に難しいサービスなのです。
そして、日本人というのは災害に無頓着なんでしょうか。阪神淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災、そしてつい最近の能登半島震災と通信インフラ(通信だけではありませんが)が機能不全に陥るようなことがたくさん起こっているにもかかわらず、利便性に目を取られて通信インフラが機能不全に陥ったときにどうするのかということを全く考えていない方が多すぎると思うんです。
通信インフラだけでなく、媒体そのものが利用できなくなる事態も、過去の災害事例では起こっています。
私の自己紹介にも書きましたが、私はかつて通信会社に勤めていました。あのころってまだ「電話はつながって当たり前」だと思っていた方が多かったと思うんですよ。
で、かなり最近の話になりますが、私は携帯電話をAUからUQモバイルに乗り換えたんです。
その時に店員さんから「災害などのときには少々つながりにくくなりますが」などと説明を受けました。「ああ、各通信サービスの長所と短所を比較して選ぶ時代になったんだなあ」と妙に感慨にふけりましたが。
災害でなくても、ごく最近ですが万博会場でスマホが全く使えなくなるということがあったそうですね。コミケレベルのイベントでも生じる現象なのに、なぜ万博で同じことが起きることを予想できなかったのか。まあ、この万博は決まったときから失敗すると思ってましたけど。
まあそれはさておき、インフラが機能不全に陥る事態というのは、あって欲しくはありませんが想定はしておかないといけないことだと思います。
弊社はそのためにオフサイトバックアップを業務としております(一応、電源も用意しております)。ぜひご検討のほど、よろしくお願いいたします。
目次
クラウドストレージと遠隔地バックアップの相互補完性
クラウドストレージのデータ消失に関する責任の所在
ディザスタリカバリ手順をあらかじめ決めておくべき理由
弊社でお取り扱いしておりますデータ・OSにつきまして
クラウドストレージのメリット・デメリット
Windowsからの乗り換え先になるか? Linux MintとChrome OS Flex
バックアップの方法 オフライン・オンラインバックアップとは?
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その1
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その2
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その3
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その4
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その5
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その6
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その7
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その8
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その9
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! ラスト
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その2
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その3
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その4
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その1
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その2
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その3
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その4
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その5
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その6
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その7
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その8
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その9
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その10
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その11
─事件を解決せよ─ CASE2:Webサイトのデータが消えた Part 1
─事件を解決せよ─ CASE2:Webサイトのデータが消えた Part 2
今日はバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その12
─事件を解決せよ─ CASE3:火事でオフィスが焼失 Part 1
─事件を解決せよ─ CASE3:火事でオフィスが焼失 Part 2
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その13(最終回)
今日はバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います その2
オフサイトバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います
バックアップがきちんとしていれば起きていなかった情報事故 その1
バックアップがきちんとしていれば起きていなかった情報事故 その2
中小企業のための簡単・安価なデータバックアップ戦略 その10
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その1
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その2
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その3
