ハイブリッドバックアップに関しての考察
皆様、こんにちは!
株式会社カチカのオフサイト&コールドバックアップ業務担当の村島です!
今日はハイブリッドバックアップについて考えていきたいと思います。
では、今日もレッツスタディセキュリティ!なのです。
ハイブリッドバックアップとは?
「ハイブリッドバックアップとは」で検索をかけると、中には以下のようなものが引っかかってきたりもしますが
Hybrid BACKUPは、IBM i(AS/400)におけるテープ バックアップの課題を解決する低価格/手軽なD2Dバックアップ自動化ソリューションです。
まあだいたいのところ以下のようなことが書かれていることが多いようです。
ハイブリッドクラウド・バックアップとは、基本的にはローカルバックアップとクラウドベースのデータバックアップの両方の世界を融合させたものです。
「ハイブリッドクラウド・バックアップとは:
そしてどのように機能し、どのようなメリットがあるのか!」
より引用
まあ、そういうことになるんでしょうね。世間的な認識というのはそういうことになるんだと思います。
軽く検索をかけてみただけでもなんかこの辺の解説は百花繚乱という感じですので、ここからはGeminiさんとかCopilotさんとかと相談しながら書いていきましょうか。
Geminiさん、ハイブリッドバックアップについて教えて下さい
ハイブリッドバックアップとは、オンプレミス(自社運用)のバックアップとクラウドバックアップを組み合わせたバックアップ方式のことです。それぞれのメリットを活かし、デメリットを補完することで、より安全で効率的なデータ保護を実現します。
まあ、教科書的な答えですよね。質問はズバリ「ハイブリッドバックアップについて教えて下さい」です。
あ、念のために先に申し上げておきます。こんなことをやっております理由というのは、GeminiとCopilotで異なる見解が出たり、齟齬が生じたりしないかなという狙いです。
そういうところから、まだまだハイブリッドバックアップについて深掘りする余地があるということが浮かび上がればいいなというところです。
では、Copilotさんに同じことを訊いてみましょうか。
Copilotさん、ハイブリッドバックアップについて教えて下さい
ハイブリッドバックアップとは、ローカルストレージとクラウドストレージを組み合わせてデータを保護する方法です。このアプローチは、オンプレミスのバックアップとクラウドベースのバックアップの利点を活用し、データの安全性と可用性を向上させます。
まあ、だいたい言っていることは同じかなあ、という感じですね。ただ、こちらはどういう利点があるかというところまで踏み込んでいますね。
そして実はGeminiの方もメリットとデメリットはちゃんと出力しているんです。それを見ましょうか。
Geminiさんが言うハイブリッドバックアップのメリット
・高速な復元: オンプレミスにバックアップデータがあるため、迅速なデータ復元が可能です。
・災害対策: クラウドにもバックアップデータを保管することで、災害時にもデータを保護できます。
・コスト効率: オンプレミスとクラウドを適切に組み合わせることで、コストを最適化できます。
・柔軟性: データの重要度やアクセス頻度に応じて、バックアップ先を柔軟に選択できます。
・拡張性: クラウドストレージを活用することで、データ量の増加にも柔軟に対応できます。
う~ん、高速な復元とか柔軟性とか拡張性とかはそのとおりだと思うんですが、コスト効率は相当に使い慣れた人が最低ひとりいないといけないなと思いますね。またAIで実現したりするんでしょうか。
そして何よりも災害対策に関しては「ちょっと待った!」と言いたいです。この文章では「災害時にもデータを保護できます」となっていますので間違っているわけではない気がしますが、各種インフラが復旧するまではクラウドのバックアップは利用できないと言うのはこれまで再三にわたり私が警鐘を鳴らし続けてきたとおりです。
もう何度出したかわからない図ではありますが、

この赤線内全部使用不可能になることだって考えられるわけですね。そうなったときにおとなしくインフラの復旧を待つんですかっていうことになるわけです。それ、場合によってはかなりの時間ロスになりますよ。
本当にそれでいいんでしょうか、Geminiさん?
Geminiさんが言うハイブリッドバックアップのデメリット
実はGeminiさんはデメリットの方も教えてくれてます。
・複雑性: オンプレミスとクラウドの連携が必要となるため、設定や管理が複雑になる場合があります。
・セキュリティ: オンプレミスとクラウドの両方のセキュリティ対策が必要となります。
・ネットワーク帯域: クラウドへのバックアップには、十分なネットワーク帯域が必要です。
とのことなのですが。
これは「複雑性」について異議を唱えたいですね。オンプレミスとクラウドの連携って、必ずしも必要ありますか?
例えばクラウドは、ここにも述べられておりますとおり十分なネットワーク帯域が必要で、早い話オンプレミスよりも読み書きが遅いんですよ。
だからクラウドは週1とか月1とかにしておいて、オンプレミスが使えなくなったときにクラウドから復旧して細かいところは手動で復旧すればそれでいいんではないでしょうか。
じゃあここで、Copilotにもハイブリッドバックアップのデメリットについて聞いてみましょうか。
Copilotさん、ハイブリッドバックアップのデメリットは?
ハイブリッドバックアップ(オンプレミスとクラウドを組み合わせたバックアップ)のデメリットにはいくつかの点が挙げられます。以下に代表的なものをまとめました:
1.コスト増加
オンプレミスとクラウド両方を利用するため、ハードウェア、ソフトウェア、クラウドストレージの料金が発生し、単一の方法よりも運用コストが高くなることがあります。
2.管理の複雑さ
複数のシステムやプロバイダーを管理する必要があり、運用やトラブルシューティングが複雑化する可能性があります。
3.同期や接続の問題
クラウドにデータをアップロードする際の回線速度の影響や、データ同期の遅延が発生することがあります。
4.セキュリティリスク
オンプレミスとクラウドの両方でセキュリティを強化する必要があり、特にクラウド利用時にはデータの漏洩や不正アクセスのリスクが伴います。
5.災害対応の課題
両方のシステムが連携して正しく動作しないと、災害時に完全な復旧ができない可能性があります。
ハイブリッドバックアップはその柔軟性と信頼性で魅力的ですが、運用設計や管理の工夫が求められると言えます。他に気になる点や具体的な状況について詳しくお話ししましょうか?
内容に入っていきますが、コスト増加、これだけは仕方ないと思います。安全を全く考慮に入れないのならば、安全を考慮した結果出来上がった予算よりも高くなってしまうのはこれはもう仕方ないことです。
でも、そういう考え方で安い方を採用した結果、いざというときに築き上げたものが全て失われておとなしく諦めることができますかという話なんですよね。
同期や接続の問題、セキュリティリスク、災害対応の課題、この辺はGeminiさんの回答とだいたい同じっていう感じですね。
Geminiさんが言うハイブリッドバックアップの主な機能
・データ重複排除: バックアップデータの重複を排除することで、ストレージ容量を削減します。
・データ圧縮: バックアップデータを圧縮することで、ストレージ容量と転送時間を削減します。
・世代管理: 複数世代のバックアップデータを保管することで、過去のデータも復元できます。
・バックアップスケジューリング: 定期的なバックアップを自動化することで、人的ミスを防止します。
・バックアップ監視: バックアップの状況を監視し、異常を検知した場合に通知します。
Geminiさんってこんなことまで説明してくれるんですね。
データ重複排除、これはありがたい機能ですねえ。皆様も個人用PCなんかで、面白い画像見つけたら保存、みたいなことやってたら同じ画像が大量に保存されているなんていう経験はおありなんじゃないでしょうか。
他ならぬ私もそういう状態でして、これはちょっと何とかしないとなあと思っているんですよ。でも、AIとかを使うことを考えないということを前提にしますと、ファイル名、画像サイズ、画像の圧縮率あたりが違ってきますとコンピュータにとっては別のファイル扱いですから、人間が1枚1枚見て同じ画像なのか違う画像なのか判別するしかないんですよね。
だからデータ重複排除が自動でできるのならありがたいと思います。
次のデータ圧縮ですが、これの利便性は正直微妙。ストレージ容量と転送時間を削減できるのは良いんですが、ひとまとめに圧縮したデータ群の中から欲しいものだけ取り出すとか、あるいは圧縮したバックアップデータに何か加えるとか、そういうことをするときに1回展開しないといけない場合もありますし、そういうのを抜きに圧縮データを扱える方式を採っても、圧縮そのものに処理能力はいくらか持っていかれます。
Windowsの標準機能でストレージの圧縮ってありますが

これって要するに保存されているファイルを全部ひとつのファイルにまとめちゃうみたいな機能で、何らかの事情によりPCがダメになってストレージだけは取り外せたとしても他のPCに繋いで読み出せる可能性は非常に低いのであまりお勧めしません。
世代管理、バックアップスケジューリング、この辺は特にハイブリッドバックアップだからという話ではないように思えますね。オンプレミスバックアップしか使ってないとしてもやろうと思ったらやれる話です。
次のバックアップ監視は、これはクラウドの話でしょうね。クラウドの側にバックアップが正常に行われているかどうか監視する機能がついていて、正常に行われなかった場合にはアラートを出すと、そういう機能のことを指していると思われます。
じゃあ、Copilotさんにもハイブリッドバックアップの主な機能について教えてもらいましょうか。
Copilotさん、ハイブリッドバックアップの主な機能について教えて下さい
ハイブリッドバックアップは、ローカルバックアップとクラウドバックアップの利点を組み合わせたソリューションで、以下のような主な機能があります。
1.データの二重保護: ローカルストレージとクラウドストレージの両方にデータを保存することで、災害時やシステム障害時にもデータを確実に保護します。
2.柔軟なデータ管理: 機密性の高いデータをローカルに保存し、その他のデータをクラウドに保存するなど、データの種類や重要度に応じた管理が可能です。
3.高速なバックアップとリカバリ: 重要なデータはローカルで迅速に復旧でき、クラウドはセカンダリバックアップとして機能します。
4.コスト効率: クラウドリソースを活用することで、ハードウェアのコストを削減し、必要に応じてスケールアップが可能です。
5.セキュリティ強化: データを暗号化し、クラウドストレージを利用することで、ローカルの脆弱性を補完します。
6.災害対策 (BCP): クラウドや遠隔地にデータを保存することで、災害時の事業継続性を確保します。
これらの機能により、ハイブリッドバックアップは効率的かつ安全なデータ保護を実現します。さらに詳しい情報が必要でしたら、ぜひお知らせください!
データの2重保護、これはもうハイブリッドバックアップの定義のようなものですよね。柔軟なデータ管理とコスト効率、これはクラウドストレージの長所を述べたものです。
高速なバックアップとリカバリ、これ、クラウドはセカンダリバックアップとして機能します、と言い切っちゃってますけど、大丈夫なんでしょうか?
以前、事件形式でこのnoteでも扱いましたが
クラウドっていうのも言ってみれば同じネットワーク上にあるものですからね。クラウドにバックアップしたデータもランサムウェアにやられてしまうという事例も多く発生しています。
そう考えると、クラウドはセカンダリバックアップとして機能しますと言い切っちゃうのはちょっとまずいんじゃないかと。
コスト効率というのはクラウドの長所ですよね。新しいハードウェアを用意するお金も場所も必要ありません。
セキュリティ強化というのは、データを暗号化してクラウドに置くことでローカルの脆弱性を補完すると言ってますが、これはあくまでデータが抜き取られることに対する強化であり、ランサムウェアに対して有効かというと対策にはなっていないと思います。そしてこのnoteでも再三申し上げておりますとおりいま一番切迫したセキュリティ問題はランサムウェアだと私は考えます。
災害対策(BCP)については全面的に賛同しますし、それこそが弊社のサービスだと言い切ってもいいと思います。クラウドや「遠隔地」というのが良いですね。実はこのnoteってフォントの大きさを変えたり色を変えたりということができないんですが、もしできるのなら赤字でドーンと大きく書きたいワードです。結局記録媒体も見て触って理解できる形で保存しておくのが一番確かだと思うんです。原始的だとは思いますが、結局それが一番頼りになるとお考えいただきたく思います。
北陸新幹線はなぜ必要か?
いきなり何を言い出すんじゃとお考えかも知れませんが、まあお付き合い下さい。
新幹線の計画には現状2種類あります。基本計画線というのが「いずれはこのあたりにも作りたいね」という路線です。その中から「必要性高そうだから具体的に考えてみるか」という立場に昇格すると「整備計画線」と名前が変わります。「整備新幹線」という呼ばれ方がするのはこのためです。
そんな基本計画線は現状ほぼ放置プレイです。唯一の例外が、JR東海が自前で作り始めた中央リニア新幹線です。
そしていま建設が進んでいる整備新幹線は北海道新幹線、北陸新幹線、西九州新幹線です。
北海道新幹線→日本を代表する都市のひとつが、東京との行き来を航空機に頼っているのはいかにも不安
西九州新幹線→特にアジアから船便でのインバウンド観光客が多い長崎が、西日本の中心都市である大阪と1本の列車で結ばれていないのは不安
というわけで、このふたつはわかりますよね。
でも北陸新幹線ってそこまで必要性ない気がしませんか?沿線人口を考えるのならば常磐新幹線を作りたいところです。東京~大宮間の容量逼迫に対する対策にもなるでしょうし。
もし交通過疎地に対する施策として作るんなら東北の日本海側とか山陰、四国、東九州あたりが検討されるべきでしょう。
北陸新幹線はどっちでもない感じです。金沢を中心にある程度の規模をもつ都市はいくつかありますが全部フル規格の新幹線で繋ぐ必要があるかと言われればちょっと首をかしげざるを得ません。
種明かしをしますと、これって東京圏と大阪圏のために作ってるんです。このふたつの都市圏の行き来が日本最大の長距離交通需要であることは疑いないでしょう。
ですが、このふたつの都市圏の行き来は、道路も鉄道もほとんど名古屋を通ってるんです。従って、いま何か名古屋に大災害でも起こったら、頼れる交通手段が航空機だけになってしまうんですね。
というわけで名古屋を通らずに東京圏と大阪圏の行き来ができる交通手段として北陸新幹線を作ろうという機運が高まって作られています。こういうのを「バックアップ路線」なんて呼んだりもします。そしてそういうバックアップ路線を作って一方がダメになっても他方があるじゃないか、という状態を「リダンダンシーがある」なんていう表現をします。「冗長性」とも言いますね。
地球が活動期に入ったと考えることもできると思うんですが、日本列島はここ20~30年ほどにわたり大地震や豪雨、火山の噴火など自然災害に見舞われ続けています。
そういうわけで、現在日本にとって喫緊の課題がいろんな方面でのリダンダンシーの確保ということになってきています。
これは、情報の保存という行為に対しても例外ではありません。オンプレミスバックアップ、クラウドバックアップ、大いに結構です。ぜひご利用いただきたいと思います。
しかし、それに加えて、弊社のオフサイトバックアップサービスもぜひ選択肢に加えていただきたいと考えています。
このことをお願いいたしまして、今日は終わりたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
目次
クラウドストレージと遠隔地バックアップの相互補完性
クラウドストレージのデータ消失に関する責任の所在
ディザスタリカバリ手順をあらかじめ決めておくべき理由
弊社でお取り扱いしておりますデータ・OSにつきまして
クラウドストレージのメリット・デメリット
Windowsからの乗り換え先になるか? Linux MintとChrome OS Flex
バックアップの方法 オフライン・オンラインバックアップとは?
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その1
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その2
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その3
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その4
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その5
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その6
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その7
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その8
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その9
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! ラスト
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その2
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その3
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その4
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その1
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その2
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その3
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その4
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その5
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その6
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その7
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その8
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その9
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その10
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その11
─事件を解決せよ─ CASE2:Webサイトのデータが消えた Part 1
─事件を解決せよ─ CASE2:Webサイトのデータが消えた Part 2
今日はバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その12
─事件を解決せよ─ CASE3:火事でオフィスが焼失 Part 1
─事件を解決せよ─ CASE3:火事でオフィスが焼失 Part 2
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その13(最終回)
今日はバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います その2
オフサイトバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います
バックアップがきちんとしていれば起きていなかった情報事故 その1
バックアップがきちんとしていれば起きていなかった情報事故 その2
中小企業のための簡単・安価なデータバックアップ戦略 その10
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その1
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その2
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その3
