中小企業のための簡単・安価なデータバックアップ戦略 その8
皆様、こんにちは。
株式会社カチカのオフサイト&コールドバックアップ業務担当の村島です!
昨日の夜、気がついたんです。重要なことに触れていなかったことに。本当は今日は大企業のことをやろうと思っていたのですが、今回と次回で説明の最後とし、次回は製品紹介の最後ということにさせてください。
でも、いつものやつはやります。
今日はすごく数学的な話になります(いや、これまでの話も根底には数学があるんですが。
点は0次元ですね。直線は1次元。正方形は2次元。立方体は3次元です。これらの次元に共通するものは何でしょう?それは「整数」だということです。
誰か知らない人から「(例えば1.5次元というような)分数次元を持つ理論的な物体も考えられる」と言われたらどうでしょうか?理論上、そのような物体は存在するのでしょうか?それとも、おとぎ話用に取っておくべきなのでしょうか?
主張1
次元の数は整数値に限られる。
主張2
次元とは「外見」「外観」「広がり」といった概念を表すひとつの言葉である。次元には分数で表せる有用な概念がある。
これ、実は主張2が正解です。なぜかは考えてみてくださいね。
データの暗号化について
データの暗号化とは、データを(平文から)アルゴリズムと鍵を使用して判読不能な形式(暗号文)に変換するプロセスであり、許可されていない個人がデータを理解できないようにするものです。復号化はこのプロセスを逆に行い、暗号文を元の平文に戻します。
暗号化は、データがそのライフサイクル全体を通じて脆弱であるため、そのすべての状態においてデータを保護します。具体的には、保存されているデータ(「静止時」)、ネットワークを介して移動しているデータ(「転送中」)、アプリケーションによって処理されているデータ(「使用中」)のすべてを保護します。この包括的な保護は、データが様々な場所で、様々な状態で存在し、それぞれの状態で異なる種類の脅威にさらされるため、極めて重要です。
データが静止時、転送中、使用中のすべての状態で保護されるという事実は、暗号化が単一の解決策ではなく、異なる時点で適用される一連の明確な技術であることを意味します。効果的な暗号化を実装するには、データライフサイクル全体を考慮した全体的な戦略が必要です。データベースを暗号化するだけでは不十分であり、データがアプリケーションによってアクセスされるとき(使用中)やネットワークを介して転送されるとき(転送中)にも暗号化される必要があります。これは、サイロ化された解決策ではなく、統合されたセキュリティアーキテクチャの必要性を示しています。このアプローチは、組織がポイントソリューションを超えて、IT環境全体で暗号化を基盤層とする、より成熟したアーキテクチャ的アプローチへと移行することを促します。
暗号化が不可欠な理由
暗号化は、許可された当事者のみが機密情報を読み取れるようにし(機密性)、データが改ざんされていないことを保証します(完全性、多くの場合暗号学的ハッシュによって)。
多要素認証(MFA)が不正アクセスを防ぐ一方で、暗号化は、たとえ侵害が発生しデータが外部に流出したとしても、データが読み取り不能なままであり、攻撃者にとって無用であることを保証します。これは、MFAが侵害のコストを削減することを示唆するデータ とは異なる、データ自体の最後の防衛線としての暗号化の役割を示しています。
ランサムウェア攻撃は、暗号化されていないバックアップやデータを頻繁に標的とし、復号化キーの支払いを要求します。これは、暗号化が最も蔓延し、被害の大きいサイバー脅威の一つに対するプロアクティブな防御策であることを示しています。特にバックアップを暗号化することで、たとえ侵害されたとしても攻撃者にとって無用となり、ランサムウェアの交渉力を弱めることができます。
「暗号化の失敗」は、アプリケーションが不適切な暗号化のために機密データを適切に保護できない場合に発生する重大な脆弱性です。これは、単に暗号化が存在するだけでなく、適切かつ十分な暗号化の実装が極めて重要であることを強調しています。
グローバルな多くの規制、例えばHIPAA(医療)、GDPR(プライバシー)、CCPA(消費者データ)などは、機密情報のデータ暗号化を義務付けています。これらの規制への不遵守は、深刻な罰則や評判の毀損につながる可能性があります。規制が暗号化を義務付けているという事実は、組織が特定の種類のデータを法的に暗号化する必要があることを意味します。これは、暗号化を裁量的なセキュリティ対策から、絶対に必要なコンプライアンス要件へと変化させます。不遵守の結果(罰金、法的措置、評判の毀損)は、多くの場合、実装コストを上回るため、組織内での暗号化の採用が加速され、暗号化戦略が正式なものとなります。この規制上の圧力は、全体的なデータセキュリティ実践を向上させる重要な触媒として機能し、組織がデータを分類し、堅牢な暗号化制御を実装することを促し、それによって業界全体のセキュリティ基準を引き上げています。
ランサムウェアが暗号化されていないデータを標的とすることが多いという状況 は、多くの組織の災害復旧計画および事業継続計画における重大なギャップを浮き彫りにしています。バックアップが暗号化されていない場合、それらはランサムウェアの主要な標的となり、復旧メカニズムとしての目的を無効にしてしまいます。これは、多くの組織の災害復旧戦略に根本的な欠陥があることを示しています。
バックアップがあったとしても、それが主要なデータと同じ攻撃ベクトル(ランサムウェア)に対して脆弱であれば、ほとんど回復力をもたらしません。バックアップの暗号化は、主要なデータの暗号化と同様に重要になります。この状況は、セキュリティが初期の侵害を防ぐだけでなく、回復可能性とレジリエンスを確保することにも関わることを強調しています。組織は、アクティブなデータだけでなく、災害復旧用のコピーを含むすべてのコピーの暗号化について考える必要があります。
暗号化の仕組み(高レベルの概念)
暗号化の核となるプロセスは、データを変換するためにアルゴリズム(例:AES、RSA)と暗号鍵を使用することです。現代の強力な暗号化アルゴリズム、例えばAES-256は、現在の計算技術では事実上解読不可能であると考えられており、ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)は非現実的です。これは、適切に実装された暗号化の数学的な堅牢性を示しています。
AES-256のような強力なアルゴリズムが事実上解読不可能であるという事実は、攻撃者が暗号化アルゴリズム自体を破る可能性が低いことを意味します。もしアルゴリズムが弱点でないならば、脆弱性は他の場所にあるはずです。これは、鍵管理(鍵がどのように生成され、保存され、失効されるか)と実装エラー(例:弱い乱数生成、ハードコードされた鍵、不適切なプロトコル使用など「暗号化の失敗」で示唆されているように)に注意を向けさせます。焦点は「数学を破れるか?」から「鍵を盗めるか、コーディングエラーを悪用できるか?」へと移ります。これは、単に「暗号化を使用する」だけでは不十分であり、その実装の品質と鍵管理インフラストラクチャの堅牢性が最重要であることを強調しています。
暗号化の種類と応用
暗号化には主に二つの種類があります。
対称暗号化: 暗号化と復号化に同じ単一の鍵を使用します。高速であるため、大量のデータやデータベースの暗号化など、データ転送量の多いシナリオに適しています。
非対称暗号化(公開鍵暗号): 公開鍵と秘密鍵というペアの鍵を使用します。公開鍵は広く共有できますが、秘密鍵は秘密に保たれます。対称暗号化よりも処理が遅いですが、安全な鍵交換やデジタル署名を可能にします。安全な通信(例:ウェブブラウジングのためのTLS/SSL)やデジタル証明書、対称暗号化のための鍵交換などに使用されます。

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量子コンピューティングは、RSAなどの現在の非対称暗号化方式に将来的な脅威をもたらすため、ポスト量子暗号の研究開発が必要とされています。これは、長期的なセキュリティ計画のために組織が認識しておくべき、将来的な重要な課題です。量子コンピューティングの出現という脅威は、組織が静的な暗号化ソリューションを実装する余裕がないことを示しています。
組織は「クリプトアジリティ(暗号化の機敏性)」、つまり新しい脅威が出現したり、より強力な新しいアルゴリズムが利用可能になったりした場合に、暗号化アルゴリズムやプロトコルを容易に交換できる能力を採用する必要があります。これは、将来を見据えたアーキテクチャ設計と、研究・標準化への投資を必要とします。この考え方は、単に現在のベストプラクティスを実装するだけでなく、将来の脅威を予測し、適応可能なセキュリティインフラストラクチャを構築することへと意識を転換させます。
多要素認証(MFA)…アクセス制御の強化
さて、この話題の最後に、多要素認証の話をしてみたいと思います。多要素認証という言葉はご存じなくても、実際に使ったことはおありの方が多いと思うんですね。ネット銀行で振り込みなんかするときに使うあれです。ちょっと見ていきましょう。
多要素認証とは何か
多要素認証(MFA)とは、ユーザーがリソースにアクセスするために、2つ以上の検証要素を提供することを要求するセキュリティシステムです。これにより、不正な攻撃者がアカウントを侵害する難易度を大幅に高めます。
現代のデジタル世界におけるMFAの重要性
従来のパスワードは、たとえ強力なものであっても、フィッシング、ブルートフォース、クレデンシャルスタッフィング(攻撃者が別のサイトから流出したIDとパスワードの組み合わせを用いて、不正にアカウントにログインを試みる攻撃手法)などの様々な攻撃に対して脆弱であり、しばしば再利用されたり、脆弱なものが設定されたりします。
前述の通り、データ侵害の74%は、盗まれた認証情報やソーシャルエンジニアリングを含む人間的要素に起因しています。MFAは、攻撃者が追加の要素を所持している可能性が低いため、盗まれた認証情報やフィッシングによって得られた認証情報の脆弱性に直接対処します。
MFAが導入されていたデータ侵害は、導入されていなかったデータ侵害と比較して、平均コストが176万ドル低かったというデータがあります。この事実は、MFAが侵害の影響を軽減する上で、具体的な金銭的証拠としてその有効性を示しています。MFAが導入されていた場合のデータ侵害の平均コストが176万ドル低かったという事実は、MFAが侵害発生時に大幅な金銭的節約をもたらすことを定量的に示しています。これは、MFAが単に攻撃を防ぐだけでなく、セキュリティが必然的に試される場合に、金銭的な損失を大幅に削減する重要な手段であることを意味します。これにより、MFAはITセキュリティだけでなく、財務リスク管理の重要な要素となります。このデータは、MFA導入の説得力のあるビジネスケースを提供し、セキュリティリーダーが明確で測定可能な金銭的利益を示すことで、役員会に対して投資を正当化することを可能にします。
2022年に発生した大規模な侵害では、サードパーティベンダーから盗まれた認証情報が関与し、MFAが普遍的に適用されていなかったために顧客データへの不正アクセスが発生しました。これは、MFAの不十分な導入がもたらす直接的な結果を示す強力な事例研究として機能します。
人間的要素 と実際の侵害事例 は、MFAが人間の固有の脆弱性やサプライチェーンリスクに対する重要な補償制御であることを示しています。人間は認証情報を侵害する攻撃に弱く、これらの脆弱性はサードパーティのエコシステムにも及ぶ可能性があります。MFAは、重要な「セーフティネット」または補償制御として機能します。たとえ従業員がフィッシングの被害に遭ったり、サードパーティベンダーの認証情報が盗まれたりしても、MFAによって要求される追加の要素が不正アクセスを防ぐことができます。
これは、すべてのエンティティを直接制御することが不可能な複雑なサプライチェーンにおいて特に重要です。これは、MFAが最も一般的で永続的な攻撃ベクトルに対する回復力を構築する上で果たす役割を強調し、組織の直接的な境界を超えて、より広範なデジタルエコシステムへのセキュリティを拡張します。
認証の3要素
認証の3要素は以下のとおりです。
知っているもの: パスワード、PIN、秘密の質問など。これらは単独の要素として使用された場合の固有の脆弱性について議論されます。
持っているもの: ハードウェアトークン(例:YubiKey)、ソフトウェアトークン(例:Google Authenticator、Microsoft Authenticatorなどの認証アプリ)、スマートカード、モバイルデバイス(SMS OTP、プッシュ通知)など。物理的な所有の側面が強調されます。
本人であるもの: 生体認証(指紋、顔認証、虹彩スキャン、音声認識)など。利便性と固有の性質について議論されます。
MFAでは、少なくとも2つの異なるカテゴリの要素が使用される必要があります。
一般的なMFA方法と実装

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生体認証やFIDO2セキュリティキーを利用したパスワードレス認証は、最も脆弱なリンクであるパスワードを排除することでセキュリティを強化し、多くの場合ユーザーエクスペリエンスも向上させます。これは認証の未来のトレンドを示しています。
過度に複雑で煩雑なMFAの実装は、ユーザーによる回避や抵抗につながり、セキュリティを損なう可能性があります。セキュリティとユーザビリティのバランスを取ることは、MFAの成功した導入にとって極めて重要です。
2026年までに、70%の組織がリスクベースMFAを実装すると予想されています。この適応型アプローチは、場所、デバイス、時間帯、ユーザー行動などのコンテキストリスク要因に基づいて、必要な認証レベルを動的に調整し、常に摩擦を生じさせることなく、より強力なセキュリティを提供します。パスワードレス認証 とリスクベースMFA の出現は、認証の状況が成熟し、セキュリティとユーザーエクスペリエンスの両方を優先する方向へと進んでいることを示しています。これは、組織が単なる静的なパスワードや基本的なMFAを超えて、より高度な認証方法へと移行していることを示唆しています。これはサイバーセキュリティにおける戦略的な転換を示しています。組織は、セキュリティを強化するだけでなく(パスワードの脆弱性を排除し、リスクに適応することで)、正当なユーザーの摩擦を減らすことでユーザーエクスペリエンスを向上させるソリューションへと移行しています。このバランスは、広範な採用と効果にとって極めて重要です。このトレンドは、将来のセキュリティソリューションが、よりインテリジェントで、コンテキストを認識し、日常のワークフローに統合されることを示唆しており、セキュリティが別個の、しばしば煩雑なプロセスであるという考え方から脱却しています。
シナジー=暗号化とMFAが互いを補完する方法
暗号化とMFAは相互に排他的なものではなく、堅牢な多層防御戦略の補完的な層として機能します。これらは、異なるが同様に重要なセキュリティ側面に対処します。
ゼロトラストアーキテクチャのような現代のセキュリティフレームワークは「決して信用せず、常に検証する」という原則を強調し、強力な認証(MFA)とデータ暗号化を中核的な信条として統合しています。これは、両方の概念が現代のセキュリティパラダイムの基礎であることを示しています。
MFAは、認証情報の盗難による不正侵入のリスクを大幅に低減することで、システムやデータへのアクセスを保護します。一方、暗号化は、不正な当事者がアクセスを得たり、データを外部に流出させたりした場合でも、データを読み取り不能にすることでデータ自体を保護します。たとえMFAが回避されたり、他の手段でシステムが侵害されたりしても、暗号化は最後の防衛線として機能し、侵害されたデータが悪用されるのを防ぎます。逆に、MFAは暗号化を管理する鍵やシステムへのアクセスを保護します。
MFAと暗号化がゼロトラスト の中核的な信条として統合されていることは、プロアクティブで、アイデンティティ中心、そしてデータ中心のセキュリティへのパラダイムシフトを意味します。ゼロトラストは、境界ベースのセキュリティから「侵害を前提とする」考え方へと移行します。このモデルでは、すべてのアクセス要求が認証され(MFA)、すべてのデータが保護されなければなりません(暗号化)。これは、セキュリティが「どこにいるか」ではなく、「誰であるか」(MFAによるアイデンティティ中心)と「何にアクセスしているか」(暗号化によるデータ中心)に関わることを意味します。この考え方は、組織がMFAと暗号化を孤立したツールとしてではなく、ゼロトラストのような一貫性のある戦略的セキュリティアーキテクチャの不可欠な要素として捉えるべきであることを示唆しています。
MFAがアクセスを保護し、暗号化がデータ自体を保護するという事実 は、異なるが関連する目的を果たすことを示しています。これは古典的な「多層防御」戦略を表しています。MFAは主要な障壁であり、不正なユーザーが機密データに到達するのを防ぎます。しかし、MFAが何らかの形で回避された場合(例えば、ゼロデイ脆弱性、内部脅威、高度な攻撃など)、暗号化は二次的な重要な制御として機能し、侵害されたデータを使い物にならなくします。逆に、MFAは暗号化キーや管理システムへのアクセスも保護し「金庫の鍵」が安全であることを保証します。この比喩は、意思決定者がこれらの制御の組み合わせの力を理解するのに役立ちます。両方を実装することで、成功した侵害の可能性が大幅に減少し、侵害が発生した場合の損害が最小限に抑えられ、どちらか一方の制御だけよりもはるかに回復力のあるセキュリティ体制が構築されます。
堅牢なセキュリティの実装・ベストプラクティスと推奨事項
堅牢なセキュリティを実現するためには、単なるポイントソリューションではなく、全体的なセキュリティ戦略が必要です。
暗号化を実装する前に、組織は機密情報を特定し分類するために徹底的なデータ分類を行う必要があります。これにより、最も重要なデータが最高レベルの保護を受け、リソースの最適化が図られます。データ分類が暗号化に不可欠であるという事実は、セキュリティが単なる技術購入ではなく、プロセスであることを示しています。単に暗号化ソフトウェアを購入するだけでは不十分であり、準備作業が必要です。これは、効果的な暗号化が純粋な技術的展開ではなく、組織のデータ資産を理解することから始まる戦略的プロセスであることを示しています。適切な分類がなければ、組織は非機密データを過剰に暗号化してリソースを浪費したり、より重大なことに、非常に機密性の高いデータを過小に暗号化したりするリスクがあります。これは、セキュリティに対する「データ中心」のアプローチを強調しています。
すべての重要なシステム、アプリケーション、ユーザーアカウント、特に特権ユーザーやリモートアクセスに対して、MFAを普遍的に適用する必要があります。実際の事例 は、特にサードパーティベンダーとの間で、MFAの適用が一貫していないことの危険性を示しています。
複雑なMFAはユーザーの抵抗につながる可能性があります。組織は、強力なセキュリティと使いやすさのバランスを取るMFA方法を選択し、よりスムーズな体験のためにパスワードレス認証 やリスクベースMFA などのオプションを検討すべきです。ユーザーエクスペリエンス とリスクベースMFA の重視は、セキュリティが効果的であるためには使いやすくなければならないという成熟した理解を反映しています。現状は、ユーザーの摩擦がセキュリティ努力を損なう可能性があることを示しています。これは、セキュリティ制御がエンドユーザーを念頭に置いて設計されなければならないというセキュリティ哲学の重要な転換を指し示しています。セキュリティ対策が煩雑すぎると、ユーザーはそれを回避する方法を見つけ、新たな脆弱性を生み出します。リスクベースMFAは、本当に必要な場合にのみ強力な認証を適用することで、この問題に直接対処し、日常的な活動の摩擦を減らしつつ、高リスクシナリオでは高いセキュリティを維持します。
継続的な監視、定期的なセキュリティ監査、および侵入テストは、暗号化の実装とMFA構成における脆弱性を特定するために不可欠です。これにより、制御の有効性が検証され、進化する脅威に対して堅牢な状態が維持されます。
暗号化においては、堅牢な鍵管理が極めて重要です。これには、安全な鍵の生成、保存(例:ハードウェアセキュリティモジュール - HSMs)、ローテーション、および失効ポリシーが含まれます。強力なアルゴリズムも、強力な鍵管理がなければ無意味です。
侵害されたアクセス(MFAの失敗)とデータ流出(暗号化の失敗)の両方を含むデータ侵害に対応するインシデント対応計画を策定し、定期的にテストする必要があります。
長期的なデータセキュリティを確保するために、ポスト量子暗号 の開発を監視し、将来の移行戦略を計画し始めるべきです。
結論・回復力のあるデジタル未来の構築
データの暗号化と多要素認証は、現代のサイバーセキュリティにおいて不可欠な柱です。これらは相互に補完し合い、アクセスとデータの両方を保護する堅牢な多層防御戦略を形成します。
サイバーセキュリティは、一度限りの実装ではなく、継続的な行為であることを認識し、組織はプロアクティブで戦略的かつ継続的に進化するアプローチを採用することが奨励されます。脅威の性質は常に変化しており、新興技術やベストプラクティスへの継続的な適応と投資が不可欠です。これらの対策を統合することで、組織は今日の複雑なデジタルランドスケープにおいて、より回復力のある安全な未来を築くことができます。
と、いうわけで結構長くなってしまいましたが
暗号化やMFAについて、教科書的な説明をするのならば上記までのようなことになると思います。
ただ、この文章は中小企業のための安心・安価なデータバック戦略ということで書いているものです。非常に失礼な言い方になるかも知れませんが、セキュリティに割ける予算は限られていると思うのです。
セキュリティは、いきなり高望みするものではないと思います。できるところからひとつずつ積み重ねていった結果、最終的に「まあこれだけやっておけば間違いはなかろう」というところに到達するものだと思います。
というわけですので、次回は暗号化やMFAについて、比較的手の届きやすい実装方法をご案内して行きたいと思います。
次こそ「中小企業のための安心・安価なデータバック戦略」は終わるはずです。
で、長くなってもやっぱりやります
Geminiさんのお手並み拝見シリーズです。
前回はGeminiさんにこんな絵を描いてもらったのでした。

コメントで正解をいただきましたが、これは「紫式部の絵を描いて?」とGeminiさんにお願いした結果の出力です。
私よく知らないんですけど、平安時代って簪ありました?何か書いているように見えますが、現代的なノートみたいなものを使っているし…。
竹から桜の花が咲いているように見えますね。竹の花が咲くって凶兆だといわれてますが。
まあ全体的に、江戸時代の遊女に見えます。
やっぱりAIはまだまだですねえ。
でも次の絵描いてもらいましょうか。

これ、いままでで最高クラスに難しいと思います。リクエストするときに「こうなるんじゃないかなあ」と思っていたものがズバリ当たってしまいました。
ヒント行きましょうか。
室町時代の人です
僧侶です
「ぬの字鼠」という落語があるのですが、そのモデルではないかと私は勝手に考えています
というわけです。どうぞよろしくお願いいたします。
ちなみに私、明日は臨時休業を致します。答えはあさってに発表しますね。
今後ともよろしくお願いいたします。
なお、弊社の業務をご紹介するちゃんとしたWebサイトは現在鋭意作成作業中です。今しばらくお待ちください。
目次
クラウドストレージと遠隔地バックアップの相互補完性
クラウドストレージのデータ消失に関する責任の所在
ディザスタリカバリ手順をあらかじめ決めておくべき理由
弊社でお取り扱いしておりますデータ・OSにつきまして
クラウドストレージのメリット・デメリット
Windowsからの乗り換え先になるか? Linux MintとChrome OS Flex
バックアップの方法 オフライン・オンラインバックアップとは?
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その1
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その2
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その3
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その4
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その5
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その6
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その7
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その8
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! その9
IPAの言うセキュリティ対策の基本を見ていきましょう! ラスト
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その2
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その3
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を見ていきましょう!その4
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その1
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その2
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その3
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その4
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その5
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その6
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その7
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その8
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その9
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その10
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その11
─事件を解決せよ─ CASE2:Webサイトのデータが消えた Part 1
─事件を解決せよ─ CASE2:Webサイトのデータが消えた Part 2
今日はバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その12
─事件を解決せよ─ CASE3:火事でオフィスが焼失 Part 1
─事件を解決せよ─ CASE3:火事でオフィスが焼失 Part 2
ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスを見ていきましょう!その13(最終回)
今日はバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います その2
オフサイトバックアップに関する最近の話題をつらつら語りたいと思います
バックアップがきちんとしていれば起きていなかった情報事故 その1
バックアップがきちんとしていれば起きていなかった情報事故 その2
中小企業のための簡単・安価なデータバックアップ戦略 その10
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その1
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その2
大企業における物理的媒体による遠隔地バックアップの重要性 その3
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