芥川賞の感想Note100記事読んで人気の作品調べてみた

シンプルに「芥川賞」と調べて作品を読んでいる記事を見ていきました。
・どんな芥川賞作品が人気なのか
・皆さんがどんな感じでNoteに感想を書いているのか
気になったからです

100記事を集計した結果

多い順で並べている。
拡大できます
コンビニ人間が人気らしい

出版年順に並べると最近のは売れてて、コンビニ人間が圧倒的

私も読んだことあります
大体は過去3ヶ月くらいまでの記事でした。
今度はもっと幅広く調べたいけど、検索できるんだろうか。
最近、芥川賞50作品読み終わりました
ざっくりとしたまとめです↓
皆さんの記事
1 バリ山行
正規のルートを外れて山に入ることには、富士の樹海のような「一度入ったら戻れない」ような恐怖感がある――そんなふうに、この本を読んでいて感じました。
「芥川賞」という看板に対して、何かしらの衝撃や深い読後感を構える気持ちで読んでいたためか、やや拍子抜けしたりもしました。
でも読んでみると意外とサクッと読めるものも多いです。
2 蛇にピアス
ルイが開けた舌ピアスは徐々に拡張していきました。刺青の完成と同時にルイは自らの生きる意味を見失います。自分が生きていることを実感できるのは、痛みを感じている間だけだと気づいたルイは、アマとシバ、どちらが自分を殺すのだろうかと想像を巡らせるようになります。
舌にピアスをする人々の日常の断片が、余計な解説抜きで一気に描かれていて潔いです。繰り返し出てくるセックス描写も、いやらしさを感じさせません。最後は少しだけ生きる片鱗が見えたかのような終わり方で、希望をもらったような気がしました☆
まとまりがいい記事をありがとうございました。
3 バリ山行
都会の喧騒を離れ、とっぷりと自分自身と向き合う時間をもつ。自然の中に溶け込むように棲息し、生き延びる。命を失うかもしれない危機感とも背中合わせ。そこで飲むミルからひく珈琲の贅沢。
街の本物と山の本物。仕事と遊び。どちらを選ぶか。いやそんな単純な構図ではない。
どちらにいようと、不安は消えないのだ。一人で山行すればその不安だって大きくなる。だからそれを打ち消す価値観で生きようとする。生の実感と切り拓く快感と充実感を求めて。
どんな生の実感が書かれているのか気になりました。
4 コンビニ人間
「普通」という概念は明確にされていないが、たいがいの人はわかっている。主人公のように36歳独身、コンビニアルバイト店員は、「普通」ではないと思われる。
「普通」でない人間を「異物」として土足で踏み込んで馬鹿にしながら堂々と攻撃してくる。「普通」の人のほうがよっぽど恐ろしい。
5 DTOPIA
本筋のことではないのですが、気になったのはデートピアの舞台の「フランス領ポリネシアのボラ・ボラ島」です。調べたらタヒチ島の北に実際にありました。また、私はたまたま5月28日のNHKの「映像の世紀」の「核拡散」でフランスが南太平洋(ポリネシアで)核実験をした話を見たのですぐに連想できましたが、「デート兵」のことです。フランスの核実験で来たフランス兵のことで、ポリネシア人との間に生まれた子供で、「加害者」と「被害者」を強制的に引き分けにするための仕組まれた子供たちが多く生まれたということが書かれています。そうなんですね。
どういう意味なんでしょう🤔気になる
6 ゲーテはすべてを言った
のりちゃんは若くて快活で愛すべき娘だし、綴喜くんはどこを取っても文句なしの好青年。義子さんの〝普通の主婦観〟もある種完璧で、ちょっと意地悪な言い方をすれば、この作品には主人公の統一氏に敵対する分子は存在しない。そもそも敵は人間ではなく学術なのかも。然先生の捏造スキャンダルと、その後の統一氏の番組収録最後の発言は、ちょっとどきどきするところだったけれど……。
気になります
7 おいしいごはんが食べられますように
でも、弱い人間は自分と向き合えないんです。
だから他のもので埋め合わせをするんです。
やっぱり、自分の欲と向き合うことと、相互理解。これが大切だなと改めて理解させられた小説でした。
読んでみたくなりました。
8 コンビニ人間
ローラー滑り台みたいな小説だった。軽やかに進んでいくのに、小刻みなむず痒さが蓄積し続け、最後には放り出される。そして、むず痒さが残り続ける。
こんな社会でうまくやれるのは、主人公のように疑いなく機械になれる、無個性で不自然な存在のみ。
僕はこの作品を、そういう社会批判だと受け取りたい。
9 DTOPIA
まず、この小説は、ポリネシアに浮かぶリゾートアイランドのボラ・ボラ島で開催され、世界に配信・放映される恋愛リアリティショウの場面から始まります。この恋愛リアリティショウは、世界各地から選ばれた10人の男たちが一人の美女をめぐって求愛し争うというもので、そのなかの一人が「Mr.東京」として参加している井矢汽水で、キースと呼ばれる男です。
その他いろいろなエピソードが過剰なほど繰り出されて、その文章の疾走感にはスピードとエネルギーが感じられ、またネットやいま流行りのものがたくさん盛り込まれていて、この小説がいまの時代を切り取っている感、満載であります。
10 ハンチバック
エグい、兎に角エグい…
健常者との差異を自覚し、シニカルでグロテスクな想像を、露悪的とも言えるほど赤裸々に語り尽くしていました。
「普通の女性のように妊娠し、中絶するのが夢」といった、衝撃的な言葉が次々と繰り出されました。
11 ゲーテはすべてを言った
途中から、これは「言葉の木」のお話なのだと感じた。聖書や哲学、そしてゲーテ、自分の教養を試されるような気分にもなった。事実、私はゲーテのことをよく知っているとは言えない。しかしながら、この作品で作者が伝えたいことは往々にして、「言葉」ということなのだと思う。言葉という木、根っこ、葉っぱ、そして枝、それになる実。あるいはその実に集まる鳥たち、すべては1つで共有されるもので、とこの1冊から感じた。いずれにせよ、これを23,4歳の方が書いたとは信じられないほどの知識量であった。ある意味、教養本でもある。
12 火花
初読時はまだ10代だったから、ラストシーンの謎展開に全て持っていかれてしまい、「変な話だな……」としか思えなかったが、自分も文章を書くことで日銭を稼ぐことを覚えてから読み直すと、表現者の苦悩、『天才』だと側にいる人に純粋に信じられていることの残酷さ、『天才』だと信じている人がどんどん落ちぶれていくことの残酷さ、ヒリつくような焦燥感を肌で感じた。これはすごい話だ。
13 苦役列車
派遣とか日雇いのタイミーとかの人
が読むと感情移入しやすいかも。
あまり明るい内容ではないかな。
芥川賞は、暗いのが多いのかな。
きことわとか、明るくはないか🤔
14 おいしいごはんが食べられますように
久しぶりに芥川賞作品を読む📖
自意識、感覚、価値観。
多様性を謳いながら偏見に満ちてる。
そんな事を思った。
他人を非難・批判する人。
私の周りでは工場長。
とにかく誉める言葉を言わない。
読んでみます!
15 おらおらでひとりいぐも
桃子さんの思考がひたすら彼女の故郷遠野弁で語られる、不思議な物語。思考は思い出と相まって桃子さんに語りかけ、いつしか現実と渾然一体となってゆく。
正直、途中で
……えっこれ、ずっとこの調子で続くの?
と思ってしまった(そして実際、ずっと「この調子」で続く)。
正直、物語の世界に入り込めたかというと少々厳しかったけど。年齢的にもう少し桃子さんに近づいたら、共感できるのかも。
でも若竹さんのパンク精神は大いに伝わってきたし、何よりそれが日本文学の頂点でアートとして認められたということが、最高にエキサイティングだと思った。
16 推し、燃ゆ
SNSで主人公の好きなアイドルが炎上
してしまう話し。
アマゾンのレビューでは、評価悪いけど
自分としては、読みやすかったかな。
芥川賞のわりに、暗い感じではないと思うし。
芥川賞の入門としては、読んでもいいと
思います。
17 おいしいごはんが食べられますように
登場人物が職場や居酒屋で何かを口にしているシーンは多いけれど、どの場面も美味しくなさそうで、仕方なく食べている様に感じられる。
「食事がおいしくない」から、「おいしいごはんが食べられますように」と、シニカルなタイトルを付けたのかも知れない。
たしかに物足りないと感じる作品も結構あるんですよね、芥川賞
18 ハンチバック
久しぶりに胸にガツンとくる物語を読んだ。すっかり本を読む生活からは遠ざかってるので、この本も興味を持ちながら読むまで2年の間があった。
他者との深い関係を築けずにいる苦悩、心から理解してもらえない苦悩という視点からこの作品を理解した。性に関しては女性作家が切り口を違えこそすれ、似たようなテーマで書いているので嫌悪感を持たずに読んだ。文字のせいか清潔な感じがして気持ち悪さはさほど感じなかった。
自分の考えをうまく言語化していて、こういう方と本の感想話したいなあと思いました。
19 コンビニ人間
『赤ん坊を携えていない妹を久しぶりに見たので、何だか忘れ物をしているように見えた。』
上記は、古倉さんの心情として描かれるが、村田沙耶香が易々とこの一文を書いているように思えて、この小説家の怖さを感じた。この怖さは、朝礼を宗教みたいだと言う白羽さんにそうですね、縄文の男女がどうのこうの言う白羽さんに「今は現代ですよ!」と返す、古倉さんの速さに似ている。身中から刺してくるような怖さなのだが、そう感じるのは、書いた村田さんも私も女であるからのような気がしている。
怖いことさらっというんですよね、この小説の人たち
引用しながら自分の考えを述べていて面白かったです。
番外:芥川賞たくさん読んでいる方見つけた
半数読んでいるなんてすごい!
学生運動とか好きなんですね。私はアサッテの人とか好きです。
こうやって記事読んでると、同じことしてる方もしれていいなあと思いました。
20 おいしいごはんが食べられますように
ほっこりするタイトルを裏切る辛辣な内容。
ある意味ホラーである。
現代社会に潜む恐ろしい話。
食べることに固執し、かかれているが、食べることを肯定するひとと否定するひとがいる。
21 サンショウウオの四十九日
読み終わって「うわあ芥川賞だったわ」と思った。
私は芥川賞に選出される感じのお話しが苦手だと発見したのは最近。
意識と死についての考えは興味深かったけど、物語としての主人公二人にはどこか着地点の無いようなスッキリしない物に感じた。
生活の中の思考ととればそうなんだろうけど。
これを面白かった!と読める人は凄いなあ。
意識と死についての考え、気になるので読みたい。
22 限りなく透明に近いブルー
村上春樹の風の歌を聴けと楽しみ方は似ていますが、伝わってくる印象がまるで違います。特に色が大きく違っていて、風の歌を聴けは全てが淡い絵の具のようですが、限りなく透明に近いブルーは強い光が当たり続けるステンドグラスのようなギラギラしたまぶしさがあります。
生に関する立ち位置にも、大きな差を感じます。ただ流れていく日常の寂しさから生を見出す風の歌を聴けとは対照的に、限りなく透明に近いブルーは破滅の境地から見出される一筋の生にしがみつく美しさみたいなものが特徴的です。
風の歌と比較されていて面白い
23 コンビニ人間
素直に読後の感想を述べるなら"気持ち悪い"。
なんだか座りが悪いような、ちょっと怖いような…。
とは言っても悪い小説だったと言いたいわけではありません。
むしろ良質な小説だったと思います。
歯車でありたくないと思うのに、歯車であることの楽さも認識している。
就職や結婚という社会的な評価を実は気にしているとか。
相反する感情を認識させてくる小説だから、なんとなく嫌悪感を抱いたのかも。
難しそうだと言って避けてるけど、純文学読むの向いてると思います。
24 スクラップ・アンド・ビルド
この作品を読んで、父の介護中に感じた苛立ちや無力感を思い出した。「優しくしなくては」と思う一方で、どこかで早く終わってほしいと思ってしまう自分がいた。死ぬまで苦しむことを痛感したのだ。
本作は、そうした葛藤をリアルに描いており、高齢化が進む日本社会において、避けて通れない問題を突きつけてくる。
でも、実際してみた時にやっぱり早く終わってほしいと思うんでしょうか。
25 DTOPIA
昭和世代のわたしには、最初はとっかかりにくい小説でした。そもそも、公園でカッターナイフで高校生が自分の身体を変えるという行為にぎょっとしました。小川洋子さんが選評で書かれているように、「社会になじむための自分と、本来の自分を両立させるのに、なぜこれほどの苦痛をたえなければならないのか」という心情に最初は痛々しさしかなく、そこまで・・・と次第に切なくなりました。
26 ゲーテはすべてを言った
全体のストーリーも謎解きのミステリーじみたところもあり、登場人物のネーミングもちょっとおふざけ風で、これが芥川賞ですか?と首をひねるような印象だ。
タイトルの「ゲーテはすべてを言った」という言葉がどこにあったものかというのを追い求めるというストーリーなのだが、選考委員たちも口をそろえて指摘しているように(否定的に指摘している風ではなのだが)ちょっとペダンチックな内容、表現が多く、うんざりされる読者も多いかもしれない。
27 コンビニ人間
私は恵子の「お父さん、焼き鳥好きだから、今日、これを焼いて食べよう」という言葉にも「かわいいこと言うやん。ええ子やなぁ」と感心してました。
けれど、この場では「恵子側」じゃない「あちら側」の人たちが「普通」なんですね。
でもあちら側の人たちは色々と裏の意味を読んできたりして意味不明なことになってしまう
自分の言葉で書かれた感想だったので、読んでいて楽しかったです。
28 ゲーテはすべてを言った
この作品は、主人公のゲーテの専門家である学者の大学教授と妻が結婚記念日(銀婚)に長女と3人でイタリアンレストランでの夕食の最後に、たまたま紅茶のティーバッグに書いてあった名言「Love does not confuse everything, but mixed」というゲーテが書いたという記載に対して、その根拠となる出典が何かというメインテーマに添って展開されます。
29 ゲーテはすべてを言った
深く広い教養を、こうした世界観で小説にして、読む側に何をもたらそうとしているの。読む側は、何に抒情を感じて、感動すればいいの。小説に抒情、感動が不可欠とまでは言わない。教義的、衒学的なるものに感心して、凄いね、立派だね、と思うしかないじゃないの。興味深くはあるけど、この提示された世界観に共振できない。共鳴できなかった。面白くない。
興味深いだけじゃダメなんですよね。榧の木祭りとか飼育とか好きですか
30 DTOPIA
ブラックミックス、トランスジェンダー、核問題まで、ただ恋愛ゲームが決着するだけでなく、現代にあっての諸問題について触れている。そのあたりも評価されているらしいのだけれど、そうしたことは、ここで小説としている座組でなければ表現できないものなのか。読み通すのが辛くて、しんどくて、主題そのものをきちんと受け止めきれない。
31 苦役列車
小気味よいまでの暴言。彼には、それを言う理由も権利もある。
32 コンビニ人間
主人公は、自分の本心からは「普通」でありたいと願っているわけではないんだと思う。でも「普通」であろうとするのは、「普通」でないことによって起こる周りからの干渉や「土足で踏み込まれ、原因を解明しようとされる」ことが迷惑であると思っているから。
普通でないことによって起こる周りからの干渉が迷惑であるから、普通であろうとする
別の芥川賞の「杳子」でも同じ問題を別の視点で書いています
33 コンビニ人間
話の途中、世間に足並みを合わせるように、結婚をしようしてみるが、やはりうまくいかず、コンビニの世界に舞い戻ってくる。
作品を通して、何もかもマニュアル通りで、自我の薄い現代社会を風刺しているようでもあり、周りとの関係性や影響を受けて、人間は成り立っている存在であることを端的に表しているようでもあった。
34 破局
主人公は常に、理性と性欲ばかりが先行して、感情が置いてけぼりになっている。
周囲の女性からの求めに積極的かつ受動的に応じる反面、自分の感情とは別にもう1人の自分が常に居て、感情と意識を切り離して規範と照らし合わせて表面的に自分のことを解釈し行動している。
番外:芥川賞読んでいる方
簡潔にそれぞれの本をまとめられています!
たくさん芥川賞をまとめてる方で見つけたのは二人目です
35 むらさきスカートの女
最初のうちは、これが芥川賞受賞?と思いながら読み進めました。
登場人物のセリフもありきたりで予定調和的。一般の人の会話なんてそんなもの。これが現実だよなと思いながら、なぜか読むのがやめられない。
その背後に、何か不穏なものが流れているような気配があるのです。
それでいて不穏な感じがあって引き込まれていく
36 蹴りたい背中
思いのほかまともだった。それが神経過敏だろうが何だろうが、描写している。もっと後の芥川賞受賞作品なんて酷いもんだ。
登場人物の自意識過剰感は、若いうちにしか描けないものかなとも思いました。
37 DTOPIA
どこまでが、本当の話なのか。もちろんフィクションだとは分かっているけど、日常では考えつかない、感情を引き起こす作品でした。
芥川賞の作品が素直に理解出来なくなるのも、歳をとったからでしょうか。
38 ゲーテはすべてを言った
ネタバレを控えたい作品なので、ひとつだけ私が挙げるとすると、「学者としてやってはいけないこと」をやった友人研究者のくだりと、そこから先の話は、そもそも「作品」とは、「引用」とは何であるかを、私自身が、自問自答するきっかけとなった。(音楽にも、あとは歴史研究にも通じるところがあると思うので、文学研究者以外にもぜひ読んでもらいたい。)
39 おいしいごはんが食べられますように
私は小説でも映画でも人間同士の微妙な人間関係を描いているような、その中でも少しゾワっとするような物語が好きなんですが、正にそんな小説です笑
タイトルから想像されるような登場人物が美味しいご飯を食べるような場面など一切なく、むしろ「食べること」を通して人間関係の嫌ぁな部分を突きつけられます。。
芥川賞だと穴とかもいいですよ!謎の黒い獣とか、変な人出てきます
40 この世の喜びよ
二人称"あなた"を主語にして書かれたこの話は、初めこそ違和感に戸惑ってしまうけど、当事者に感じさせるための技術が散りばめられていたと思う。
今の私に刺さった一文
『私がどこかに、通ってきた至るところに、若さを取り落としてきたとあなたは思ってるんだろうけど、違うんだよ、若さは体の中にずっと、降り積もっていってるの、何かが重く重なってくるから、見えなくなって、とあなたは言う』
読みたくなりました
41 バリ山行
山登りを始めて、仲間もできる。
やがて正規ルートを外れたくなる。
俺の山の小説は新田次郎が基準だからか、俺には文学が理解できなくて芥川賞は面白く読めないからか、それほどでもなかったな。
42 ゲーテはすべてを言った
読んでみた感想としましては、「とにかく話がむずかしい」です。
タイトルの通り、物語には「ゲーテ」や「聖書」などの内容が絡んでくるので、前提知識が無いと何を言っているのかさっぱりわからない部分が多いです。
しかし、「その情報元は正しいのか?」という問いを自分の中に持つと、それでは間違った情報を自分の中に蓄えていってしまう可能性もあるなと思いました。
最近の出来事でいうと、自分の中でも印象に残っているのはコロナウィルスによるパンデミックです。
43 コンビニ人間
最近読んだ短編小説「コンビニ人間」がクリティカルヒットだった。なんだこの本、めちゃくちゃ面白いじゃないか。
コンビニというマニュアル化された空間で、「コンビニ店員」というマニュアル化された生き物になることでようやく社会の歯車になれていると実感できる。それに安心できる。そんな女性が主人公の話だった。
機会があれば読んでみます!
44 コンビニ人間
例えば、生き物を見れば、擬人化するし、そのために死骸を見れば悲しみや痛みやつらさまで想像して心が痛むのだ。
ただ、それを感じたり、想像しない人もいるということ。それはその人の特性だし、感性だから批判すべきことではない。
そして、それを不気味だと感じる私の感性も私の特性。
45 バリ山行
そんな作業の合間に、「はて?今の自分らしいバリエーションルートって、なんだろう?」と考えたりして。毎日がバリエーションだよなあ。
登るだけじゃなくて色々考えさせてくれる。
46 ゲーテはすべてを言った
この解けないでほしい、終わらないでほしい、
再びかけてほしいと願うような感覚こそ、
本作の最大の魅力だ。
ゲーテの言葉の出典の謎を軸に展開しながら、
軽妙に批評する設定、緻密な構成、圧倒的な情報量、
おもしろ過ぎる。
ここではじめてポジティブな意見を目にしました。
47 バリ山行
整備された登山道ではない道を歩くことをバリエーション登山、バリ山行(さんこう)というらしい。
本編ではその後、あれほど危険な目に遭ったのにバリ山行の魅力にはまった波多。1人バリ山行をするようになる。多分、藪を抜けたらメガがいてるだろうというところで本編は終わっていてなんか救われた気がした。
お相手と結婚されたみたい、すごい経験ですね笑
48 乳と卵
流れるような独特の文体が私は特に好きです。
内容は若干、重い部類に入るのだと思う。
重いけれど、この心の葛藤みたいなのは、絶対ある。
内容もみんなが一度は思ったことのある問題が出てきますね
49 ハンチバック
自身の障害の実体験を端緒に、ひたすらディティールの細かい実際に自分が障害者の人生を追体験するような、ひたすら過酷な時間。
読みながら何度もぜいぜい吐きそうになりながらも最後まで一気に読んでしまえたのは、話の終わりが気になったのと(どう終わらせるのか)、同時に物語中の性描写の不整合さというか、非倫理感、もしくはその背徳感にページを繰る手が止まらなかったからだ。
彼女にしか描けない小説ではあったと思います。
50 火花
この物語を師弟関係の物語としてみたとき、自分はこんなテーマが隠れているんじゃないかと思いました。それは、「弟子はどうやって師匠を越えるのか」。弟子というのは最初、師匠の言うことを絶対として、師匠と全く同じ存在になろうとします。しかし、徳永が直面したように師匠の言動をトレースするだけでは、良くても師匠の不完全なコピーにしかなれません。師匠を越えるには、最後のところで師匠を否定して自分の道を行く必要があります。
私は読んだことないのですが、引用なども記事で紹介されていて読みたくなりました。
51 コンビニ人間
実は私自身も、かつてアルバイト先で「なぜ正社員にならないの?」と繰り返し聞かれたことがあります。周囲と違う選択をするだけで、説明を求められたり、心配されたり。「皆と同じ」以外の道を選ぶことが、なぜこんなにも難しいのかと思ったことは、一度や二度ではありません。そんな経験があったからこそ、恵子の「私はこの場所で生きていいんだ」という決意が、心に深く響きました。
と説明を求められるめんどくささにあるのかもしれませんね。
52 おいしいごはんが食べられますように
登場人物全員嫌なやつだけど
実際人間ってみんなキモいので
ものすごいリアリティがあるなと思う
とにかく、「おいしいごはんが食べられますように」は人と関わる上での理不尽さ、やりきれなさ、気持ち悪さ
そういうものが的確に書かれている
多様性が叫ばれる今、いろんな人を認めて共存していくことの難しさを思い知らされる
53 火花
笑わせるという行為は、相手を喜ばせることには限らない。ただひたすら相手の感情を動かしてみたいというのも「笑い」の動機なのだ。
芸人さんってよく「人の笑顔を見たいから」っていう気がしますけど、
何か違う動悸が潜んでますよね。
54 おいしいごはんが食べられますように
みんなと食べれば美味しい
それって、本当だろうか?
『美味しい=不味い』
があり得るのだと、知っているだろうか?
読んでみます!
55 ゲーテはすべてを言った
まさに、小川洋子はすべてを言ったではないが、この選評に全てが言い尽くされてしまっている。読書日記としては忸怩たる思いだが、敢えて全文を引用させてもらった。付け加えるなら、その空白の世界は決して不快ではなく、居心地は悪くはない。
イメージできなかったので、読んでみたいです。
56 おいしいごはんが食べられますように
結局、食事も、睡眠も、人間には必要なものだけど、何かに追われてたら、決していいものではない。
食事を楽しいと思うためには、ゆとりが必要な気がします。
実際、年齢を重ねて、結婚して、少しだけ生活に余裕ができて、気づいたら、ちゃんと味わってごはんを食べる時間が、増えていました。
夫婦で一緒にごはんを食べるようになると、自然と“何を食べるか”にも気を配るようになります。
57 バリ山行
私も似たような状況を経験した。
結局、呑みに行って愚痴を言い合っても何も解決しないのになんか集団でいれば怖くなくなるみたいな感じになるんですよね笑
その時は自分がどんどん嫌になっていった記憶があります。
まとめ方が読みやすかったです!
58 ゲーテはすべてを言った
確かに、知識と教養の無さすぎる自分には難解すぎて、「あ、なんか聞いたことある名前だけどこの人誰だっけ」「私ほんとにドイツ語選択だった?まったくドイツ語読めないんだけど」と挫折しかけたけど、それが不思議なことに、「分からない分からない」と思いながらもページを繰る手が止まらず、後半からは「ええ、そうなの?そうだったの!」「嘘でしょ!そこ繋がる?」と、気が付けば高速ミステリーツアーの車両に乗って旅しているような気分になった。
ただ読めちゃうんですね
59 コンビニ人間
良く言えば真の強さ、悪く言えば狂気か。
もしかすると、これを持ち合わせていないとマイノリティは生きづらいのかもしれない。
自分の生きがいや好きなものが下に見られていても、『恵子のようにずっと貫いていける?』『世間はそんなに優しくないよ?』と問いかけられたような気がしたのだ。
よく言えば真の強さ、悪く言えば狂気、というのはその通りだと思います
60 バリ山行
個人的に新鮮だったのは、全体に漂う「陽」の空気。読んでいると、なぜか前向きな気持ちになった。それは文体の影響なのか、作品のトーンによるものなのかは分からないが、純文学でこういう感覚を味わったのは初めてだった。
61 コンビニ人間
与えられたシステムの一部になりきることで自己の実存的な煩悶を消滅させてしまう、という構造そのものには共感できる部分もあった。十年以上も同じような環境で同じような仕事をしていると、コンビニ人間がそうであるように、私もまた10メートル先の電話のやり取りの不穏な気配を感じ取り、また柱の向こうに隠れた顧客のため息を聞き取れるようになっている。
ただ、お客さんのため息が聞こえてくるように、
慣れてこそ気づける些細な情報というものもあるんでしょうね。
異邦人面白いですよね
62 苦役列車
最近お亡なられた芥川賞作家。読書と映画を拝見。埠頭の冷凍倉庫で日雇い仕事を続ける19歳の日常生活を描いた作品。下劣で下衆な人間を実にリアルで人間臭く表現。表現の巧みさに圧倒されました。著者が中卒なのに驚き。
面白そうな人生を送った方でした
63 バリ山行
あと面白いと思ったのが、安定志向の主人公が、会社の情勢が傾きつつあると、だんだんバリに傾倒していくところ。ちょっと違うけど、映画『悪人』の山田孝之を思い出す。最初嫌悪していたものに本人の精神状態からのめり込んでいく。終わり方はちょっとドラマチック過ぎないかとも思ったけど、めちゃくちゃエンタメしてる芥川賞受賞作だと思う。日常に疲れてる人が読むとめちゃくちゃ共感するかも。
64 白い人
ここでふと気づいたのですが、大災害に遭っても日本人はいつまでも泣き喚いたりしないように思います。
ひょっとすると、人目のないところで泣き喚いているのかもしれませんが、それでもいつまでもそのままでいるわけではなく、やがては大災害という運命を乗り越えようとします。
というのは面白い仮説だなと思いました。
65 妊娠カレンダー
自分ごとじゃないからこそ、
たとえば“このボタン押したらどうなるんだろう”くらいの純粋な感情がのぞく。
好奇心、と呼ぶには、ちょっと暗くて、つめたい感情。
読んでる私の奥底にもねむっている感情な気がして、かすかに背中が粟立った。
66 コンビニ人間
ドイツで暮らしていると、それこそ日本では当たり前のことがドイツでは当たり前じゃないなんてよくあることで、「普通」なんてものはコミュニティが変わるとあっという間に逆転することもあるんだと感じることが多々ありますね。
ドイツってコンビニないんだ
67 おいしいごはんが食べられますように
彼自身生きることはポジティブなものではなく、生かされているという感覚があるように見える。だから生きること=食べることがすごく面倒に感じるし、食事に健康!などポジティブな側面が見えると嫌気がさす。芦川さんが作った健康料理の生きるエネルギーをかき消すかのようにカップ麺をすするのではないだろうか。
未読なので読んでみます!
自分と照らし合わせて感想を書かれていて良いなと思いました。
68 むらさきのスカートの女
彼女はかなり謎です。
本の最初のほうで
お仕事の面接を受けるシーンなどから
私も刺激をいただけました。
ジムでバイク乗りながら読むってすごいですね笑
69 コンビニ人間
18年間同じ店でコンビニ店員として完璧に勤めている未婚女性よりも、ダメな無職男を養うために働く女の方が「普通の人」と見なされるのだ。
70 バリ山行
深夜、家族が寝静まったあとに、湯気の立つホット梅酒を飲む時間。
洗濯物が洗い上がるまでの待ち時間に読むマンガ。
朝の台所に射す光に「今日もなんとかなるかな」と思う瞬間——。
誰にも見えないけれど、私にとっての「登らないバリ」は、
そんな何気ない日常のすき間に、静かに息づいていた。
71 コンビニ人間
コンビニでしか生きられないとしても、私は主人公 古倉恵子が生きるために進化した動物にも見えた。
私の好きなことば
“好きこそものの上手なれ”
そんな言葉を思い浮かべながら、あっという間に読み終えた。
72 ゲーテはすべてを言った
ゲーテの著書『ファウスト』はファウスト博士が世間に不満を持ち絶望していたところ、悪魔が現れ、欲しいものを与えてやるかわりに死後の魂を悪魔に渡すという契約を交わすというもの。ファウスト自体は読んだことがないのだけれど、なにかの童話か小説で知っている内容だと思った。もしかしたらそれらはファウストを元に作られたものだったのだろうか。既に考えられたものを別の形式や表現で繰り返すという先ほどのゲーテの言葉が頭に浮かぶ。
読んでみます!
73 ゲーテはすべてを言った
現在、さまざまな場面で名言が本来の文脈から切り離され、コピペを繰り返され、いつしか、話者の持論や企業の理念を補完するために使われている場面をあちこちで見かける。
74 バリ山行
私自身は、登山もアウトドアな活動も一切やりませんが、こういう話が好きなんです。
しかも、場所は六甲山。
関西在住者なら、見る機会も行く機会もあったりする、身近な山じゃありませんか。
よく登りました、読みたくなりました
75 蛇を踏む
川上弘美さんの文章はまた、この世とあの世の境界線がうすい。
ちょっと散歩に行こうと思って、す、と踏み出した先が異界だったりするのだが、その描き方があまりに日常と地続きなので、こちらもつい「そうか、ふつうに生きてたらそんなこともあるよね」などという気になって、あっさりと受け容れてしまう。
他の作品も紹介されていて、すごく参考になりました!
76 DTOPIA
読みやすいって偉大だ。
たとえば料理に対して、「おいしい」とか「好きな味」ではなく、「噛みやすい」「飲み込みやすい」と最初に言うのはふさわしくないみたいに、「読みやすい」は賛辞じゃないと思っていた。でも、この小説はするする読めるのがうれしくて仕方なかった。
面白いは美味しいなのか
美味しくなくても食べやすくて食べちゃうものってありますよね
私の場合は大豆です
77 おいしいごはんが食べられますように
人それぞれ個人差があるのは承知の上だが、みんなが残業して遅くまで残っている中で、定時に帰って家でお菓子作りをし、そのお菓子を会社に持ってこられると正直あまりいい気はしないかもしれない。
78 DTOPIA
SNSで他社への加害がむき出しになっている。批判はもっともだが、「加害するな」ってのも違う気がする。害かどうかなんて本人たちも分からないんだし。皆さんはどう考えるだろうか。
79 限りなく透明に近いブルー
暴力で満ちているこの作品、暴力なんてどこにも存在していないように見える私の現実。けれど、直接的には何もされていなくてもいつでも人から与えられる痛みを感じている。
記事書いたのでよかったら読んでみてください
80 土の中の子供
でも、似ているのだけどそれとは違って、ただ死に近い場所にいると彼は思っていました。死にたいわけではないけど、死に吸い込まれそうになっている主人公のぐるぐるした頭の中は、複雑かつリアルで共感できるところもありました。憂うつな気分になって弱っている感じ、何をしても救われない空虚な感じが綺麗な言葉で描写されて、なんかわかるな…って思いました。
を描くのがうまいですよね
81 推し、燃ゆ
「推し」を失ったあかりが、自分の足で立つ物語といえば、
たしかにそうなんだけれど、
「エンパワメント」や、「爽快感」といった単語とはかけ離れていました。
もっと生々しく、悲しい、命の物語でした。
ちなみに私は紙で読んでます、旅の時は電子に頼ったりもします
82 コンビニ人間
同じように正社員として会社で18年勤めていれば「すごいね」と言われる。
でもそれがアルバイトだとしたら、反応が変わるでしょうか?
皆さんだったら、どう思いますか?
私は、18年継続したという点だけでも本当にすごいと思います。
この作品を通して、「普通」や「常識」といった価値観を改めて考えさせられました。
でも、正社員だったとしても、それは普通にどれだけ近いんでしょうね
83 乙女の密告
アンネ・フランクを密告したのも世間という怪物なら、女子大生みか子の噂を立てたのも乙女という世間なのである。要するに、いつの時代もこの世で一番怖いのは、そうしたことに興味本位で群がる世間という有象無象なのだ。
84 推し、燃ゆ
何かに依存しなければ息が出来ないのは、私だって同じだ。問題は、依存先の数と、その深度にあるのだろう。
未読なので読んだらまた戻ってきたいです
85 DTOPIA
現実を真っ正面から視ている小説なんだろうと思う。
でも、それはあって欲しくない事で、私たちは平和に暮らしたい。
憎んだり、傷付けたりしない。自然な生きるものとして、この地球上に存在したいのだ。
春になれば恋をして、卵を温め子供を慈しみたい感情。巣作りの愉しさ。
生きるって素晴らしい❗
みたいに純粋な性。安堂さんは、それを文章で過激に表現している。
自然はいいですよね。読んでみます
86 おいしいごはんが食べられますように
読後、鏡を見るように「自分は誰?」と考えてしまう
読後、是非考えてほしいのは、「私は誰タイプ?」という事。
87 推し、燃ゆ
5年前、この物語を読んだ時は、今日的な若者の有り様をひとつ知った、という程度の感想でしかなったが、今なら”推しは自分にとって「背骨」のようだ”という気分が少しわかる。
自分の行動を支配する神経が通ったものだからでしょうか。生きがい
88 パーク・ライフ
なんの変哲もない小説だった。
今の吉田修一作品からすると、これは伏線で、ここから何か起こるのだろう、と予想される部分からも何も起こらない。
希薄というか、淡白というか、この道を通った先に今の吉田修一がいるんだということを教えてくれるような小説だった。
89 コンビニ人間
彼女にとって、表情や言葉、やるべきことについてマニュアルがあるコンビニ店員は、マニュアルが明文化されていない日常生活よりもはるかに生きやすいものだった。
90 コンビニ人間
「したい」からではなく「普通するから」「したほうが楽だから」という理由で結婚・出産する人もいるのではないだろうか。
「いつ結婚するの?子どもは?」
「急がないと売れ残っちゃうよ」←実際言われた、ひどくない?
そう言った面倒な言葉を浴びせられなくなるから。
すっごく読みやすい文章でした。
91 コンビニ人間
もし麦くんが『コンビニ人間』を読んでいたなら、イラストレーターを辞めて、就職して、「普通の人間」になろうと必死になる自分に疑問を抱けたのではないか。「働いていると本が読めない」状態になるのは、自分が悪いのではなく、社会や職場が悪いのだと気づけたのではないか。
文学は思想を変え、行動を変えうるんですね。
92 DTOPIA
『デートピア』にしても『迷彩色の男』にしても、こういう小説が書けてしまう著者のこれまでの背景を想像せずにいられない。個人的なことはあまり公表されていないだけに謎に満ちている。
正直、好きな類の小説ではないのに、著者の新作が出たら私は迷わずそれを読んでしまうだろう。なぜだかわからないけれど、不思議な吸引力を持つホセワールド。
苦手な人も少なくないなという印象です。
93 驟雨
明らかにその一本の贋アカシヤは山村の擬人化で、もはや山村はビジネスの「寂しさ」に耐えられなくなったように思われる。
途中確か剃刀とかも出てきますよね。あれが印象的です。
94 スクラップ・アンド・ビルド
「スクラップ・アンド・ビルド」は奇妙な理論で成り立っている。祖父の介護を積極的にやればやるほど、祖父自身の力を奪っていき死期を早める。だから積極的に介護する選択をする。はたから見れば健斗は介護をよくやる人物とみなされるだろう。でも主観的には死期を早めているのだ。
95 コンビニ人間
2025年初の小説を読み終えた。
1日で。
とても考えさせられる。
「普通」ってなんだ?
普通の生活、普通の仕事、普通の人。
世間が決めつける、「普通」ではないコンビニ店員の物語。
96 岬
主人公・貴志は、暴力的な継父のもとで育ち、ある日、彼を殺害する決意を固めます。しかし、その決断の背後には、土地と血の因縁、逃れられない宿命が影を落としています。
「人は、本当に新しい人生を生きることができるのか?」
この作品は、中上健次のすべての要素が凝縮された、衝撃的な文学的出発点です。
枯木灘、読んでみようかな
97 糞尿譚
糞尿汲取くみとり業の小森彦太郎は同業者の組合をつくろうと目論む。
糞尿回収は買い叩かれ、社会的地位も低い。
しかし、排泄は人間の生理現象だ。
公衆衛生の面からも必要不可欠な仕事だ。
当時は肥料として、農家にとっても不可欠なものだった。
仮面の告白にも、汲み取り人が出てきますけど、やはり軽蔑の対象ですね
98 乳と卵
それだけではない。時折、ドキッとするほどがらりと文体と語彙が変わる。はじめましての作者さんだが、多分こっちが本来の文章なのだろうな、となんとなく察する。情景と心情が生々しく伝わってくる、他のどこかでは聞いたことのない言葉。今のわたしが出会いたかったものに出会えた気がして嬉しかった。
99 おらおらでひとりいぐも
タイトルは宮沢賢治の詩からとられたもので"私は私一人で生きていく"ということらしい。
2020年に田中裕子と蒼井優で映画化された芥川賞作品。
最愛の夫が死んでしまい、一人で生きることになったモモコさん74才。
悲しみにくれながら、ほんの少し嬉しい気持ちがある。
愛しすぎてたからこそ愛することから自由になった気持ち、というんだろうか?
1人を楽しめることは良いことだ。少し羨ましい。
100 蛇にピアス
ダウナーギャルのスプレッドタントライ記か?と思いきや、突然のサスペンス。誰にも共感できなかったが、そもそもそんなことを求めて読むものでもないか。
私も共感する人は出てきませんでした。
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