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『無名人インタビューベストセレクション2025文学フリマ限定エディション』(略称:5文)まとめ記事

この記事は、文学フリマ東京42で販売しています『5文』の関連記事、ペアリング記事になっています!
本を買われた方は、本を片手にお読みいただければ。
本を見購入の方は、なるほどこんな本だったのか、って思っていただければ勿怪の幸い。

文学フリマ東京42・無名人インタビューブース

  • 日時:2026年5月4日(月祝)12:00〜17:00(最終入場16:55)

  • 会場:東京ビッグサイト 南1-4ホール

  • ブースM-54(南1-2ホール) /ブース名「無名人インタビュー」

  • Webカタログ:https://c.bunfree.net/c/tokyo42/1F/M/54

  • イベント詳細:https://bunfree.net/event/tokyo42/

  • 入場料:¥1,000(前売)/¥1,350(当日スマチケ)/¥1,500(当日窓口) ※18歳以下入場無料

  • 出店規模:3,509出店・4,082ブース




1. 本書について

『無名人インタビューベストセレクション2025 文学フリマ限定エディション』は、「無名人インタビュー」という企画が2025年の1年間に公開した170本の人生インタビューから、5つの軸に沿って5本を選び、それぞれ全文を載せたセレクション本です。併せて、1年間の文学フリマ参加者インタビュー51本を「白書」としてまとめ、本の後半には、インタビューという行為そのものについての覚書を置いています。

無名人インタビューは、2020年2月に始まりました。「有名人じゃなくても、人は誰でも面白い」という一文を掲げて、noteで人生インタビューを公開しつづけています。2026年現在、人生インタビューの累計が2000本を超えました。

本書の構成(全三部)

第一部 インタビュー2025ベスト

2025年概観のあと、5軸──時代の手触り/語りの発明/ナラティブ非定型/無名の濃度/主宰撰──それぞれから本選1本を全文掲載し、選考談話として各軸の次撰に触れます。最後に「2025年撰」として、本年もっとも手応えのあった1本を発表します。

  • 時代の手触り 本選「54歳でFIREした海外移住人 ── ユージン」

  • 語りの発明 本選「彼氏のインタビューを読んだ人 ── 遥」

  • ナラティブ非定型 本選「火星人の人 ── 凡骨」

  • 無名の濃度 本選「面白かったなあって思ってお別れできる自信を持っている人 ── 車いすおばあちゃん」

  • 主宰撰 本選「人と喋らない人 ── ほかのなにか」

第二部 文学フリマ白書

2025年春から2026年春までの1年間、文学フリマ出店者にお話を伺った51本から、文学フリマという場の自画像を浮かび上がらせる白書です。

第三部 インタビュー本の作り方

無名人書房のこれまでの本・企画、聞く学校、公式サイトへの案内を収めています。

文学フリマ限定エディションです

この本は、文学フリマ東京42(2026年5月4日・東京ビッグサイト)のために編んだ文学フリマ限定エディションです。この装幀、この収録、この分量は、今回の文学フリマに合わせた特別な組み合わせです。手に取っていただけたのは、きっと何かの縁だと思います。

2. グラフで見る2025年170本

本書「2025年概観」章の本文に対応する6枚の図版です。紙面では割愛しましたので、ここに置きました。

図1 月別の公開本数

2025年は1月5日から12月25日まで、170本を公開。月別で見ると、1月から12月まで概ね月10〜17本の範囲で安定しました。2日に1本のペースです。

図2 話者の年代分布

20代前半31本(18%)・20代後半24本(14%)・30代前半31本(18%)で半分を超え、30代後半から40代後半までが各12本(各7%)ずつ、50代19本(11%)、60代6本(4%)。年齢不詳は23本(14%)でした。

図3 話者の職業カテゴリ

「会社員・組織勤務」「フリーランス・個人事業主」「その他」がそれぞれ42〜43本(各25%)で同規模に並び、学生23本(14%)、無職・休職10本(6%)と続きます。特定の肩書に寄らない分布です。

図4 人物タイプの分布

最多は「新しい道を切り開く人」56本(33%)、次が「自分を探す人」39本(23%)、「逆境を乗り越えた人」28本(16%)。この三つで170本の7割を占めました。

図5 ナラティブ・アークの分布

物語のかたちで見ると、「下降→上昇型」が54本(32%)で最多、「波型」42本(25%)、「階段上昇型」28本(16%)。「深い谷型」が21本(12%)で「上昇型」14本(8%)より多く、回復の物語に乗らない語りが2割存在しました。

図6 頻出タグ TOP10

「仕事」139(82%)が突出、続いて「メンタルヘルス」83(49%)、「転職」75(44%)、「趣味」70(41%)、「創作」70(41%)、「学業」59(35%)、「家族」57(34%)、「社会問題」49(29%)、「海外」44(26%)、「起業」44(26%)(1本に複数タグ)。

※ただし、「仕事」139という数字は、読み違えないほうがいいです。無名人インタビューは「今、何をしている人ですか?」の一問から始まります。誰もがまず仕事の話から入り、そこから離れていく人・離れていかない人、それぞれいる。頻出タグは「2025年の日本で自分を語るとき避けて通らないもの」の地図であり、それ自体が主題ではと考えたほうがよさそうです。

3. 無名人書房のこれまでの本

本書14章「インタビューで作る、広げる、続ける」で紹介した、これまでの本です。

無名人インタビューベストセレクション2025(本書)

本書。2025年の170本から5軸×1本を全文掲載+文学フリマ参加者インタビュー51本白書+実務編。

無名人インタビューベストセレクション2020

無名人インタビュー初年度(2020年)の収録からベスト回を選んだ、前編・後編の2分冊。本書の構造の先行版にあたります。年ごとに「その年のベスト」を編むという、無名人書房の基本フォーマットがここで始まりました。

海士町無名人インタビュー

島根県海士町で実施した地域限定のインタビューシリーズ。地元の人々に話を聞いたものを、現地の風景と一緒に本にする試みです。ベストセレクション(年単位)とは別に、「場所単位」で編むシリーズ。2〜5の4冊を頒布しています。

「何かと人」シリーズ(3冊)

同じ一人の人を時間をかけて追いかけるインタビュー集。1冊で複数人を扱うベストセレクションとは逆に、1冊に1人を深く入れていく縦軸のシリーズ。『後継ぎと人 西本紫乃』『写真と人 梶瑠美花』『刺青と人 漆黒のあぶり』の3冊を、文学フリマでは3冊セット2,000円で頒布しています。

磐梯町無名人イン旅ュー 2(頒布終了)

福島県磐梯町で実施したローカルインタビュー本。海士町と同じ「場所単位」のシリーズですが、「インタビュー」を「イン旅ュー」と綴って、旅をしながら人に聞くというニュアンスを明示しています。なお、『磐梯町無名人イン旅ュー 2』は頒布終了しています。

小説集『かもしれないかもしれぬ』(頒布終了)

インタビューで出会った人をプロデュースし、ご本人に小説を書いてもらうサポート企画から生まれた本。インタビューで人生を聞いた相手が、そのまま作家として立ち上がるまでの伴走を本にした、という作り。

4. 2025年公開インタビュー170本 全一覧

2025年1月5日〜12月25日に公開した、無名人インタビュー本体(人生インタビュー)170本の全リストです。本書には掲載していません。公開日順、四半期ごとに区切ってあります。

(表記:公開日 [記事タイトル] 参加者名 インタビュアー)

第1四半期(1〜3月)

第2四半期(4〜6月)

第3四半期(7〜9月)

第4四半期(10〜12月)

5. 文学フリマ参加者インタビュー51本 一覧

2025年春〜2026年春、文学フリマ出店者にお話を伺った51本の一覧です(うち3名の書き手の方には2回ご登場いただいたため、ユニーク48名/のべ51本)。公開日の古い順に並べます。

noteマガジン「文学フリマ参加者インタビュー」にも同じ51本が集まっています。併せてご活用ください。

(表記:公開日 [記事タイトル] 参加者 サークル/屋号)

6. 2025年ニュース年表

本書に収めた170本のインタビューは、2025年という1年のなかで語られました。その「時代の手触り」を読み返すための背景として、2025年の主なニュースをコンパクトな年表にまとめました。

本書に収めた170本のインタビューは、2025年という1年のなかで語られました。その「時代の手触り」を読み返すための背景として、2025年の主なニュースをコンパクトな年表にまとめました。

1月

  • 1月20日:ドナルド・トランプ氏、米第2次政権発足。「アメリカ第一」を掲げ、関税と移民強制送還を大統領令で本格化

  • 米国の対中関税強化により、世界貿易秩序の再編が動き出す

  • 通常国会召集、物価高対策が焦点に

2月

  • 2月10日〜11日:AI Action Summit(パリ開催)。EUが「InvestAI」2,000億ユーロ計画を発表

  • 生成AIのマルチモーダル化が本格化。ChatGPT、Claude、Geminiがそれぞれ動画・音声・画像に対応

3月

  • トランプ関税の第1波が、鉄鋼・アルミ・銅へ

  • 日本銀行、金融政策正常化を継続。追加利上げ議論が活発化

4月

  • 4月13日:大阪・関西万博 開会(158か国・地域、7国際機関参加)

  • 中国が米国への希土類・磁石輸出を停止(対トランプ関税への報復)

5月

  • 5月上旬:フリードリヒ・メルツ氏、ドイツ首相就任

  • NVIDIA時価総額が一時5兆ドルを超え、AI投資ブームが本格化

6月

  • 6月22日:イスラエル・イラン情勢が緊迫し、米軍がイラン核施設を攻撃(「真夜中の鉄槌作戦」)

  • 6月24日:イスラエル・イラン停戦合意

  • 日米通商交渉が大詰めを迎える

7月

  • 参議院選挙、自民・公明が大敗(与党合計47議席)

  • 日米合意:日本の対米投資5,500億ドル、ミニマム・アクセス枠内で米国産米の調達割合拡大に合意

  • 夏フェスとライブ文化の復調

8月

  • 日本経済、名目賃金の上昇が本格化。実質賃金もプラス基調へ

  • Z世代を中心に「エッホエッホ」ブーム(メンフクロウのひな鳥の動画が拡散)

9月

  • 9月6日:悠仁さま成年式(秋篠宮家長男)

  • アジア・アフリカ・中南米でZ世代による政治抗議が続発(ネパール、ペルー、マダガスカル、タンザニアほか)

  • 大阪・関西万博、盛夏を迎え来場者が累計1,000万人を超えるペース

10月

  • 高市早苗氏、初の女性首相に就任。自民党・日本維新の会による連立政権発足

  • 高市首相の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」発言が拡散

  • 10月13日:大阪・関西万博 閉会(来場者数2,557万8,900人)

11月

  • クマによる人身被害が過去最多を記録(11月までの累計で230人、死亡13人)

  • 日米連立の所信表明、外交・経済政策の方向性が固まる

12月

  • 新語・流行語大賞、「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」が大賞に

  • Z世代ヒットトレンド:1位「エッホエッホ」、2位「Nintendo Switch 2」、3位「劇場版 鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来」、4位「映画 国宝」、5位「EXPO 2025大阪・関西万博」


読み解き──時代の背景として

政治として、米国も日本も、戦後の男性中心/リベラル路線からの転換が、ほぼ同時に進みました。トランプ再登板と高市政権、この並びは2025年という年のひとつの象徴です。

経済としては、関税と保護主義の年でした。グローバル化の曲がり角が、はっきり見え始めました。

文化の面では、TikTok発のトレンドが全盛期を迎え、Z世代が「場」の主導権を握った1年でもあります。「エッホエッホ」が流行語大賞トップに入ること自体が、その地殻変動の証左です。

技術では、生成AIがいよいよ日常に溶け込み、「AIに聞く」が当たり前の所作になりました。本書の170本のインタビューの中にも、AIとの向き合い方が自然な話題として混ざっています。

社会の底流としては、クマ被害、メンタルヘルス、移住、Z世代抗議──「もう都市や中心だけを見ていては、時代には追いつかない」という感覚が強まりました。

インタビューという行為は、時代の背景の上で、ひとりひとりの声を聞くことです。2025年という1年の輪郭を押さえた上で本書のインタビューを再読していただけると、言葉の背後にある温度が、また違って見えてくるかと思います。

7. 関連リンク/応募フォーム

無名人インタビュー本体

インタビューに参加する

  • 無名人インタビュー 60分、無料。「有名人じゃなくても、人は誰でも面白い」が前提です。応募は公式サイトから。

  • 文学フリマ参加者インタビュー 本と活動について20分、無料。次回以降の文学フリマに出店される方、引き続き募集中です。

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文学フリマ東京42 関連


8. 発行情報・連絡先

『無名人インタビューベストセレクション2025 文学フリマ限定エディション』

  • 発行日:2026年5月4日(初版)

  • 価格:1,000円(税込)

  • 編・著:栗林康弘(qbc)

  • 発行:無名人書房

  • 印刷:株式会社グラフィック(https://www.graphic.jp

  • 公式サイト:https://mumei.me

頒布について

  • 頒布場所:文学フリマ東京42 ブース M-54(南1-2ホール)

  • 日時:2026年5月4日(月祝)12:00〜17:00

本書の内容、特にインタビューに参加してくださった方の言葉を引用される場合は、公式サイトよりご連絡ください。


無名人インタビュー — 聞くことは愛すること。


制作:栗林康弘(無名人インタビュー主宰)

 

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